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用語集

次の一覧では、Azure Maps サービスで使用される一般的な用語について説明します。

A

住所の検証: 住所の存在を確認するプロセス。

高度なルーティング: 道路ルーティング データを使用して、到達可能範囲 (等時線)、距離行列、バッチ ルート要求の計算など、高度な操作を実行する一連のサービス。

航空映像: 「衛星画像」を参照してください。

ルートに沿った検索: 指定された迂回時間内、またはルート パスからの距離範囲内でデータを探す空間クエリ。

高度: ある地点の基準面からの高さ (垂直距離)。 高度の測定値は、特定の測量基準点 (平均海水面など) に基づきます。 「標高」も参照してください。

あいまい: データの分類に不確実さがある状態。オブジェクトの特定の属性に対し、複数の値を適切に割り当てることができる場合に存在します。 たとえば、「CA」をジオコーディングとすると、次の 2 つのあいまいな結果が返されます。「カナダ」と「カリフォルニア」。 「CA」とは、それぞれ「カナダ」の国 (リージョン) コードと「カリフォルニア」の州コードです。

注釈: ユーザーに情報を提供する目的で地図上に表示されるテキストまたはグラフィックス。 注釈では特定の地図要素を識別したり説明したりできるほか、地図上のエリアに関する一般情報や、地図そのものの情報を提供することもできます。

逆子午線: または "180 度経線"。 経度の -180 度と 180 度が出会う地点。地球上のグリニッジ子午線の反対側。

アプリケーション プログラミング インターフェイス (API): 開発者によるアプリケーション作成を可能にする仕様。

API キー: 「共有キー認証」を参照してください。

関心領域 (AOI: Area of Interest): マップまたはデータベースの作成の重点領域を定義する目的で使用される範囲。

資産追跡: 資産 (人や車両、各種対象物など) の位置を追跡するプロセス。

非同期要求: 接続を開き、サーバーに要求を送信して非同期要求の識別子を取得した後、接続を閉じる HTTP 要求。 サーバーは要求の処理を続行し、ユーザーは識別子を使用して状態をチェックすることができます。 要求の処理が完了した後、ユーザーは応答をダウンロードすることができます。 このタイプの要求は、長時間実行されるプロセスに使用されます。

オートコンプリート: ユーザーが入力している単語の残りを予測するアプリケーション機能。

自動提案: ユーザーの入力している内容について理にかなった候補を予測するアプリケーション機能。

Azure Location Based Services (LBS): プレビュー段階の Azure Maps の旧称。

Microsoft Entra ID: Microsoft Entra ID は、Microsoft のクラウドベースの ID およびアクセス管理サービスです。 現在、すべての Azure Maps API のプレビューで Azure Maps Microsoft Entra 統合を利用できます。 Microsoft Entra ID では、Azure ロールベースのアクセス制御 (Azure RBAC) がサポートされており、Azure Maps リソースへのきめ細かなアクセスを可能にします。 Azure Maps Microsoft Entra 統合の詳細については、「Azure Maps と Microsoft Entra ID」および「Azure Maps での認証の管理」を参照してください。

Azure Maps キー: 「共有キー認証」を参照してください。

B

基本マップ: マップ アプリケーションの中で、道路、ランドマーク、政治的境界といった背景のリファレンス情報を表示する部分。

バッチ要求: 複数の要求を 1 つの要求にまとめるプロセス。

方角: あるポイントの別のポイントを基準とした水平方向。 これは、北を基準として時計回りに 0 度から 360 度の範囲の角度として表現されます。

境界線: 隣接する行政上の実体 (国や地域、行政区、土地など) と区別する線または多角形。 境界線は必ずしも物理的な地物 (川、山、壁など) に沿ったものとは限りません。

境界: 「境界ボックス」を参照してください。

境界ボックス: 地図上の四角形の領域を表すための一連の座標。

C

土地台帳: 登録されている土地や資産の記録。 「1 区画」も参照してください。

カメラ: インタラクティブ マップ制御のコンテキストでは、地図の認識範囲がカメラによって定義されます。 カメラのビューポートは、いくつかのマップ パラメーター (中心、ズーム レベル、ピッチ、方角) に基づいて決まります。

重心: 地物の幾何学的中心。 線の重心は中点になります。一方、多角形の重心はその領域の中心になります。

階級区分図: 統計的変数の測定値に比例して領域を塗り分けた主題地図。 この統計的変数はマップに表示されます。 たとえば、米国の各州の境界領域内に、それ以外の州に対する相対的人口に基づいて色を付けることが考えられます。

凹包: 指定されたデータ セット内の図形をすべて内包し、できるだけくぼんだ形状にした図形。 生成される図形は、データをラップで包み、加熱したような形状 (つまりポイント間の距離が大きい部分が、他のデータ ポイントに向かって内側にくぼんだような形状) になります。

消費モデル: 車両による燃料や電気の消費速度を定義する情報。 「Consumption model (消費モデル)」も参照してください。

コントロール: グラフィカル ユーザー インターフェイスの一連の動作を定義するインターフェイスから成る自己完結型のコンポーネントまたは再利用可能なコンポーネント。 たとえば、マップ コントロールは通常、インタラクティブ マップを読み込むユーザー インターフェイス要素です。

凸包: 指定されたデータ セット内のすべての図形を内包する最小の凸状を表す図形。 生成される図形は、データ セットをゴムバンドで束ねたような形になります。

座標: 地図上の位置を表すために使用される経度と緯度の値で構成されます。

座標系: 2 次元空間または 3 次元空間におけるポイントの位置を定義するために使用される参照フレームワーク。

国コード: ISO 標準に基づく国や地域の一意識別子。 ISO2 では 2 文字の国またはリージョン コードが使用されます (例: US)。ISO3 では、これが 3 文字のコードで表されます (例: USA)。

国の下位区分: 国や地域の第 1 レベルの下位区分。一般に、"州" または "都道府県" という名称で知られています。

国の第 2 下位区分: 国や地域の第 2 レベルの下位区分。一般に、"郡" という名称で知られています。

国の第 3 下位区分: 国や地域の第 3 レベルの下位区分。一般に、"区" などの領域名が付いています。

交差道路: 複数の道路が交差するポイント。

円柱投影: 回転楕円体または球体からのポイントを正接円柱または正割円柱に変換する投影。 この円柱がさらに上から下にスライスされて平面化されます。

D

測地系: 測定系の基準仕様。面上の座標位置 (測地原点) または面の上下方向の高さ (水準原点) の体系です。

DBF ファイル: シェープファイル (SHP) と組み合わせて使用されるデータベース ファイル形式。

度分秒 (DMS: Degree Minutes Seconds): 緯度と経度を表す測定単位。 1 度は、円の 1/360 の角度です。 度はさらに、60 分に分割され、分は 60 秒に分割されます。

ドロネー三角分割法: ポイントのデータセットから、互いに重なることなく連続する三角形のメッシュを作成する手法。 それぞれの三角形の外接円は、その内部にデータセットのポイントを含みません。

人口統計: 人口母集団の統計的特性 (年齢、出生率、収入など)。

目的地: 人の移動先となる終点または場所。

数値標高モデル (DEM: Digital Elevation Model): エリア上で共通の測地系を使用し、一定の間隔でキャプチャされる、面を基準とする標高値のデータセット。 一般に DEM は、地形の起伏を表す目的で使用されます。

ダイクストラ アルゴリズム: ネットワークのつながりを調べて 2 点間の最短パスを探し出すアルゴリズム。

距離行列: 一連の出発点と目的地について、それぞれの移動時間と移動距離の情報を含んだ行列。

E

標高: 基準面またはデータの上または下にある地点または対象物の垂直距離。 一般に、基準面は平均海水面です。 一般に、陸地の鉛直高さを表します。

包絡線: 「境界ボックス」を参照してください。

拡張郵便番号: 詳細情報を含めることができる郵便番号。 たとえば、米国では、郵便番号は 5 桁です。 ただし、拡張郵便番号 (zip+4 と呼ばれます) には、さらに 4 桁が含まれます。 これらの桁は、5 桁の配達区域内の地理的区分 (街区、集合住宅群、私書箱など) を識別するために使用されます。 地理的区分を理解することは、効率的な郵便物の仕分けと配達の効率化に役立てられています。

範囲: 「境界ボックス」を参照してください。

F

フェデレーション認証: 1 回のログオンおよび認証メカニズムを複数の Web アプリやモバイル アプリにまたがって使用できる認証方法。

地物: ジオメトリをメタデータ情報と組み合わせたオブジェクト。

地物コレクション: 地物オブジェクトのコレクション。

ルートに沿った検索: 指定された迂回時間内またはルート パスからの距離範囲内でデータを探す空間クエリ。

近隣検索: ある地点からの固定的な直線距離 (飛行距離) を検索する空間クエリ。

フリート管理: 商用輸送手段 (自動車、トラック、船舶、飛行機など) の管理。 フリート管理には、車両のファイナンス、メンテナンス、テレマティックス (追跡と診断) のほか、ドライバー、速度、燃料、健康状態、安全性の管理など、さまざまな機能が含まれることがあります。 フリート管理は、輸送が事業の中核となる企業に使用されるプロセスです。 これらの企業は、リスクを最小限に抑え、輸送コストと人件費全体を削減しながら、政府の法律を確実に遵守したいと考えています。

自由流速度: 理想的な条件下で想定される速度。 通常は制限速度が該当します。

自由形式の住所: 1 行のテキストで表される完全な住所。

あいまい検索: 住所または目的地として自由形式のテキスト文字列を指定できる検索。

G

ジオバイアス: 結果のランク付けをより適切なものとするための地理空間のバイアス。 メソッドによっては、使用可能な場合に経度と緯度のパラメーターを設定することで、このバイアスの影響を受ける可能性があります。 該当しない場合は、純粋な結果にのみ左右されます。

ジオコード: 座標に変換された住所または位置。この座標を使用して、地図上に場所を表示することができます。

ジオコーディング: または "フォワード ジオコーディング"。場所データの住所を座標に変換するプロセス。

測地線パス: 曲面上にある 2 点間の最短パス。 Azure Maps 上にレンダリングした場合、メルカトル図法のため、このパスが曲線として表示されます。

ジオフェンス: デバイスが領域内に入ったとき (または存在するとき) のイベントをトリガーする目的で使用できる定義済みの地理的地域。

GeoJSON: 地勢のベクター データ (点、線、多角形など) を格納する目的で使用される一般的な JSON ベースのファイル形式。 Azure Maps での拡張バージョンの GeoJSON の使用の詳細については、拡張された GeoJSON に関するページを参照してください。

ジオメトリ: 空間オブジェクト (点、線、多角形など) を表します。

GeometryCollection: ジオメトリ オブジェクトのコレクション。

GeoPol: 地政学的に慎重に扱うべきデータ (争点となっている国境線や地名など)。

ジオリファレンス: 地理データまたは映像を既知の座標系に位置合わせするプロセス。 このプロセスには、データのシフト、回転、スケーリング、傾斜を伴う場合があります。

GeoRSS: RSS フィードに空間データを追加するための XML 拡張。

GIS: "Geographic Information System (地理情報システム)" の頭字語。 地図作製業界を説明するうえでよく使用される用語です。

GML (Geography Markup Language): 空間データを格納するための XML ファイル拡張子。

GPS (Global Positioning System): 地球上のデバイス位置を特定するために使用される衛星システム。 周回軌道衛星から転送される信号により、GPS 受信機は、地球上のどこにいても三辺測量を使用して自己の位置を計算することができます。

GPX (GPS eXchange 形式): 一般には GPS デバイスから作成される XML ファイル形式。

大圏距離: 球体表面上にある 2 点間の最短距離。

グリニッジ標準時 (GMT: Greenwich Mean Time): イギリスのグリニッジの王立天文台を通るグリニッジ子午線における時刻。

GUID (グローバル一意識別子): インターフェイス、クラス、タイプ ライブラリ、コンポーネント カテゴリ、またはレコードを一意に識別するために使用される文字列。

H

半正矢式: 球体上における 2 点間の大圏距離を計算するために使用される一般的な数式。

HD 地図 (高解像度地図): 自律運転に必要な高忠実度の道路網情報 (車線区分線、標識、指向灯など) で構成されています。

進行方向: 何らかのものが指し示す (または向いている) 方向。 「方角」も参照してください。

ヒートマップ: 特定のエリアに存在するポイントの密度を一連の色で表すデータ視覚化方法。 「主題地図」も参照してください。

ハイブリッド映像: 道路データとその上に重ね合わせたラベルを含んだ衛星映像または航空映像。

I

IANA: Internet Assigned Numbers Authority の頭字語。 グローバル IP アドレス割り当てを管理する非営利団体。

等時線: 等時線は、特定の位置から特定の輸送手段で任意の方向に向かって特定の時間内に移動できるエリアを定義します。 「到達可能範囲」も参照してください。

等距離線: 特定の位置から特定の輸送手段で任意の方向に向かって特定の距離内で移動できるエリアを定義します。 「到達可能範囲」も参照してください。

K

KML: 地勢のベクター データ (点、線、多角形など) を格納するための一般的な XML ファイル形式。Keyhole Markup Language とも呼ばれます。

L

ランドサット: NASA が開発したマルチスペクトルの地球周回衛星で、陸地の画像を収集します。 このイメージは、農業、林業、地図作成など、多くの産業で使用されています。

緯度: 赤道から南北方向に度単位で測定した角距離。

詳細度: 「ズーム レベル」を参照してください。

ライダー (Lidar): Light detection and ranging (光の検出および範囲) の頭字語。 レーザーを使用して反射面までの距離を測定するリモートセンシング技術です。

線状補間: 既知の値間の直線距離を使用して未知の値を推定すること。

LineString: 線を表すために使用されるジオメトリ。 ポリラインとも呼ばれます。

ローカライズ: さまざまな言語や文化をサポートすること。

ロジスティック: 調和した方法で人や車両、物資、資産を移動するプロセス。

経度: グリニッジ子午線から東西方向に度単位で測定した角距離。

マップ タイル: 地図のキャンバスのパーティションを表す四角形の画像。 詳細については、「Zoom levels and tile grid」(ズーム レベルとタイル グリッド) を参照してください。

マーカー: 地図上のポイント位置を表すアイコン。ピンまたは押しピンとも呼ばれます。

メルカトル図法: 決まった航路の線 (航程線) を子午線との角度を保った直線の線分として表すことができることから、航海用途での標準的な地図投影法となった円筒地図投影法。 完全に平面化した地図投影法であるため、地球の表面の実際のレイアウトに比べると、地図の形状やサイズに歪みが生じます。 メルカトル図法では、実際にはさほど大きくないエリアが地図上では両極に近づくほど大きく見えるなど、赤道から遠いエリアが誇張されます。

MultiLineString: LineString オブジェクトのコレクションを表すジオメトリ。

MultiPoint: Point オブジェクトのコレクションを表すジオメトリ。

MultiPolygon: Polygon オブジェクトのコレクションを表すジオメトリ。 たとえばハワイの境界線を示したければ、それぞれの島の輪郭を多角形で描画します。 したがって、ハワイの境界は MultiPolygon になります。

地方自治体: 市区町村。

地方自治体の下位区分: 地方自治体の下位区分。たとえば、地域や地区の名称が該当します ("ダウンタウン" など)。

N

ナビゲーション バー: 地図上の一連のコントロール。ズーム レベル、ピッチ、回転を調整したり、ベース マップ レイヤーを切り替えたりする目的で使用されます。

近隣検索: ある地点からの固定的な直線距離 (飛行距離) を検索する空間クエリ。

Neutral Ground Truth: 地図に示された地域の公用語とその地域の書記体系 (利用可能な場合) でラベルを表示する地図。

O

出発地: 始点またはユーザーの所在地。

P

パン: 一定のズーム レベルを保ちながら任意の方向にマップを移動するプロセス。

1 区画: 土地や資産の境界線を図面化したもの。

ピッチ: 垂直面を基準とした地図の傾斜量。真上から見下ろした地図のピッチは 0 になります。

ポイント: 地図上の単一の位置を表すジオメトリ。

関心ポイント (POI: Points of interest): 企業やランドマークなど、関心の対象となる一般的な場所。

ポリゴン: 地図上のエリアを表す立体ジオメトリ。

ポリライン: 線を表すために使用されるジオメトリ。 LineString とも呼ばれます。

位置: ある地点の経度、緯度、高度 (x,y,z 座標)。

郵便コード: 「郵便番号」を参照してください。

郵便番号: 特定の形式の一連の文字、数字、またはその両方。 郵便番号は、郵便物の配達を簡単にするために、国/地域の郵便サービスが地理的領域をゾーンに分割するために使用されます。

主キー: Azure Maps の共有キー認証用に提供されている 2 つのサブスクリプション キーのうち、最初のキー。 「共有キー認証」を参照してください。

グリニッジ子午線: 経度 0 度を表す経度線。 一般に、西方へ移動するときは 180 度になるまで経度値が減少し、東方へ移動するときは、-180 度になるまで経度値が増加します。

PRJ: データ セットが存在する投影座標系に関する情報が含まれている、多くの場合は Shapefile ファイルに付属するテキスト ファイル。

投影法: 横メルカトル図法、アルベルス正積円すい図法、ロビンソン図法などの地図投影法に基づく投影座標系。 投影法を使用すると、地球の球面を 2 次元デカルト座標平面に表現できます。 投影座標系は、地図投影法と呼ばれることもあります。

Q

Quadkey: quadtree タイリング システム内のタイルに対する 4 進数のアドレス インデックス。 詳細については、「Zoom levels and tile grid」(ズーム レベルとタイル グリッド) を参照してください。

Quadtree: それぞれのノードにちょうど 4 つの子が存在するデータ構造。 Azure Maps で使用されているタイリング システムでは、ユーザーが 1 レベル拡大すると、各マップ タイルが 4 つのサブタイルに分割されるように "4 分木" 構造が使用されます。 詳細については、「Zoom levels and tile grid」(ズーム レベルとタイル グリッド) を参照してください。

1 秒あたりのクエリ数 (QPS: Queries Per Second): サービスまたはプラットフォームに対して 1 秒間に実行することのできるクエリまたは要求の数。

R

放射状検索: ある地点からの固定的な直線距離 (飛行距離) を検索する空間クエリ。

ラスター データ: セル (またはピクセル) を行列 (またはグリッド) 状に並べたマトリックス。それぞれのセルには、気温などの情報を表す値が格納されます。 ラスター データの例として、デジタル航空写真、人工衛星からの映像、デジタル画像、スキャン マップがあります。

ラスター レイヤー: ラスター イメージから成るタイル レイヤー。

到達可能範囲: ある位置から特定の輸送手段で任意の方向に向かって特定の時間 (または距離) 内に移動できるエリアを定義します。 「等時線」および「等距離線」も参照してください。

リモート センシング: 遠距離からセンサー データを収集して解釈するプロセス。

REST サービス: REST は Representational State Transfer を表す頭字語。 RESTサービスは、基本的な Web テクノロジを使って通信を行う URL ベースの Web サービスです。最もよく使用されるメソッドとして、HTTP GET 要求と POST 要求があります。 こうしたタイプのサービスは、従来の SOAP ベースのサービスと比べて、はるかに高速で小さい傾向があります。

リバース ジオコード: 座標を取得し、それが表す地図上の住所を特定するプロセス。

再投影: 「変換」を参照してください。

REST サービス: Representational State Transfer の頭字語。 集中型ではない分散された環境のピア間で情報を交換するためのアーキテクチャ。 REST を使用すると、異なるコンピューター上のプログラムが、オペレーティングシステムまたはプラットフォームとは別に通信できます。 サービスは、URL (Uniform Resource Locator) にハイパーテキスト転送プロトコル (HTTP) 要求を送信し、データを取得できます。

ルート: 複数の場所を結ぶ経路。ルート上のウェイポイントに関する命令など、追加情報を含む場合もあります。

1 秒あたりの要求数 (RPS: Requests Per Second): 「1 秒あたりのクエリ数 (QPS: Queries Per Second)」を参照してください。

RSS: ソースに応じて Really Simple Syndication、Resource Description Framework (RDF: リソース記述フレームワーク) Site Summary、または Rich Site Summary の頭字語。 異なる Web サイトにおけるコンテンツを共有するためのシンプルな構造化 XML 形式です。 RSS ドキュメントには、作成者、日付、タイトル、簡単な説明、ハイパーテキスト リンクなど、主要なメタデータ要素が含まれています。 この情報を頼りにユーザー (または RSS パブリッシャー サービス) は、さらに追求するだけの価値のあるコンテンツを見極めることができます。

S

衛星映像: 真下を撮影している航空機や衛星によってキャプチャされた映像。

セカンダリ キー: Azure Maps 共有キー認証用に提供されている 2 つのサブスクリプション キーのうち、2 番目のキー。 「共有キー認証」を参照してください。

シェープファイル (SHP): または "ESRI シェープファイル"。地物の場所、図形、属性を格納するためのベクター データ保存形式。 シェープファイルは、関連するファイル一式で保存されます。

共有キー認証: 共有キー認証は、Azure Maps への要求ごとに Azure Maps アカウントの生成キーを渡す処理に依存しています。 これらのキーは、多くの場合、サブスクリプション キーと呼ばれます。 セキュリティのために、キーを定期的に再生成することをお勧めします。 キーは 2 つ提供されるため、1 つのキーを使用して接続を保ったままもう 1 つのキーを再生成できます。 キーを再生成したら、新しいキーを使用するように、このアカウントにアクセスするすべてのアプリケーションを更新する必要があります。 Azure Maps 認証の詳細については、「Azure Maps と Microsoft Entra ID」および「Azure Maps での認証の管理」を参照してください。

ソフトウェア開発キット (SDK): API を使用してアプリを作成する開発者を支援するために、ドキュメント、サンプル コード、サンプル アプリをまとめたもの。

球面メルカトル図法: 「Web メルカトル図法」を参照してください。

空間クエリ: 空間演算を実行するサービスに対する要求。 たとえば、放射状検索やルートに沿った検索があります。

空間参照: 地域から地球規模まで対応する座標ベースのシステム。地物の位置を正確に特定するために使用されます。 地図座標を実世界の位置情報に関連付けるための座標系を定義します。 空間参照があることで、異なるレイヤーや異なるソースの空間データを確実に統合し、正確な表示または分析が可能となります。 Azure Maps では、入力ジオメトリ データに、EPSG:3857 座標参照系と WGS 84 が使用されます。

SQL 空間: SQL Azure と SQL Server 2008 以降に組み込まれた空間機能を指す用語。 この空間機能は、SQL Server から切り離して使用できる .NET ライブラリとしても提供されています。 詳細については、「空間データ (SQL Server)」を参照してください。

サブスクリプション キー: 「共有キー認証」を参照してください。

同期要求: HTTP 要求を実行すると、接続が開かれ応答が待機されます。 ブラウザーには、1 つのページから同時に実行できる HTTP 要求数に制限があります。 実行時間の長い同期要求が複数同時に行われる場合、この制限に達することがあります。 要求は、他のいずれかの要求が完了するまで遅延されます。

T

テレマティックス: 通信デバイス経由で情報を送信、受信、格納すると共に、リモート オブジェクトに対する制御を行うこと。

テンポラル データ: 特に時刻または日付に関連しているデータ。 不連続な事象 (落雷など)、移動体 (電車など)、連続的な観察 (トラフィック センサーからのカウントなど) に関連して使用されることがあります。

地形: 砂地や山岳地帯など、特定の特徴を備えた陸地のエリア。

主題地図: 主題地図は、地域についてのテーマを反映するために作られたシンプルな地図です。 この種の地図の一般的なシナリオとしては、何らかのデータのメトリックに基づいて行政区 (国や地域など) を色付けすることが挙げられます。

タイル レイヤー: 複数のマップ タイル (四角形の断片) を集め、1 つにつながったレイヤーとすることで表示されたレイヤー。 これらのタイルには、ラスター イメージ タイルとベクター タイルとがあります。 ラスター タイル レイヤーは、事前にレンダリングしたうえでサーバーに画像として保存されるのが一般的です。 ラスター タイル レイヤーは、大きな記憶領域を使用する場合があります。 ベクター タイル レイヤーは、クライアント アプリケーション内でリアルタイムにレンダリングされます。 したがって、ベクター タイル レイヤーの場合、サーバー側のストレージ要件は小さくなります。

タイム ゾーン: 地球上において、法律や商業、社会的な目的から同じ標準時刻が使用されている地域。 タイム ゾーンは多くの場合、国や地域やその下位区分の境界を反映したものになっています。

トランザクション: Azure Maps では、トランザクショナル ライセンス モデルが使用されています。

  • マップ タイルまたはトラフィック タイルが 15 個要求されるごとに 1 つのトランザクションが作成されます。
  • Azure Maps の各サービスの API は、1 回の呼び出しにつき 1 つのトランザクションが作成されます。 検索とルーティングは、Azure Maps サービスの例です。

変換: 異なる地理座標系間でデータを変換するプロセス。 たとえば、イギリスでキャプチャされた何らかのデータがあり、そのデータが OSGB 1936 の測地系に基づいているとします。 Azure Maps では、WGS84 の EPSG:3857 座標参照系バリアントが使用されています。 そのため、データを正しく表示するには、その座標をある座標系から別の座標系に変換する必要があります。

巡回セールスマン問題 (TSP: Traveling Salesmen Problem): セールスマンが一連の訪問先を巡り出発地に戻る際の最も効率的な経路を探し出すハミルトン閉路問題。

三辺測量: 地表におけるポイントの位置を、他の 2 つのポイントを基準として 3 点間の距離をすべて測定することにより特定するプロセス。

道案内ナビゲーション: ルートの通過点ごとに、次に操縦が必要なタイミングが近づくと、ユーザーにルート指示を提供するアプリケーション。

V

ベクター データ: ポイント、線、またはポリゴンとして表される座標ベースのデータ。

ベクター タイル: マップ コントロールと同じタイル システムを使用して地理空間ベクター データを格納するためのオープン データ仕様。 「タイル レイヤー」も参照してください。

配送経路問題 (VRP: Vehicle Routing Problem): さまざまな制約を考慮に入れながら、多数の車両についての秩序立った一連のルートを計算する問題区分。 これらの制約の例としては、配送時間枠、さまざまな通行容量、移動時間制限が挙げられます。

ボロノイ図: 空間を一連の幾何学的対象物 (通常は点特徴) を囲む領域 (セル) に分割したもの。 これらのセル (多角形) は、ドロネー三角形の基準を満たしている必要があります。 同じ領域内であればどこであっても、その領域内にある対象物までの距離が、他の一連の領域内の対象物までの距離よりも短くなります。 ボロノイ図は、地物周辺の影響範囲の境界を示す目的でよく使用されます。

W

ウェイポイント: ナビゲーション目的で使用される、経度と緯度によって定義された特定の地理的位置。 ルートを進む際の通過ポイントを表す目的でよく使用されます。

ウェイポイント最適化: 与えられたすべてのウェイポイントを通過するために必要な移動時間または移動距離を最小限に抑える目的で一連のウェイポイントを調整するプロセス。 最適化の複雑さによっては、巡回セールスマン問題配送経路問題と呼ばれることもあります。

Web Map Service (WMS): WMS は、画像ベースの地図サービスを定義する Open Geographic Consortium (OGC) 標準です。 WMS サービスは、地図に含まれる特定のエリアの地図画像をオンデマンドで提供します。 画像には事前にレンダリングされた記号が含まれており、いずれかの名前付きスタイルでレンダリングされる場合があります (サービスで定義されている場合)。

Web メルカトル図法: 球面メルカトル図法としても知られています。 メルカトル図法とよく似ていますが、こちらは主に Web ベースのマッピング プログラムで使用されます。 使用される式は、小規模な地図に使用される標準的なメルカトル図法と同じです。 ただし、Web メルカトル図法では、規模に関係なく、球面の式が使用されます。一方、大規模なメルカトル図法の地図では、楕円形状の投影法を使用するのが一般的です。 両者の相違は、地球規模ではごくわずかですが、小さなエリアの地図では、同じ規模の正確な楕円メルカトル図法と比べて、地図に若干のずれが生じます。

WGS84: 地図面上の位置に空間座標を関連付ける目的で使用される一連の定数。 WGS84 測地系は、ほとんどのオンライン マッピング プロバイダーおよび GPS デバイスで使用される標準です。 Azure Maps では、WGS84 の EPSG:3857 座標参照系バリアントが使用されています。

Z

Z 座標: 「高度」を参照してください。

Zip コード: 「郵便番号」を参照してください。

ズーム レベル: 地図が見える範囲と詳細度を指定します。 レベル 0 まで縮小されると、多くの場合は、完全な世界地図が表示されます。 ただし、地図には、国/地域名、国境、海洋名などの制限された詳細が表示されます。 レベル 17 の近くまで拡大されると、地図には、数街区の領域が詳細な道路情報と共に表示されます。 Azure Maps では、最大ズームレベルは 22 です。 詳細については、「ズーム レベルとタイル グリッド」を参照してください。