Azure Arc で Azure SQL Managed Instance の自動アップグレードを有効にする
Azure Arc で有効な SQL Managed Instance の spec.update.desiredVersion
プロパティの --desired-version
パラメーターを auto
に設定することで、データ コントローラーのアップグレード後にユーザーが操作を行わずにマネージド インスタンスがアップグレードされるのを確認できます。 これにより、すべてのリリースに対するすべてのインスタンスを手動でアップグレードする必要がなくなるため、管理が容易になります。
spec.update.desiredVersion
プロパティの --desired-version
パラメーターを初めて auto
に設定すると、Azure Arc 対応データ サービスは、Managed Instance の最新のイメージ バージョンへのアップグレードを 5 分以内、または次のメンテナンス期間までに開始します。 その後、データ コントローラーがアップグレードされて 5 分以内、または次のメンテナンス期間までに、マネージド インスタンスはアップグレード プロセスを開始します。 この設定は、直接接続モードと間接接続モードの両方で機能します。
spec.update.desiredVersion
プロパティが特定のバージョンにピン留めされている場合、自動アップグレードは実行されません。 このプロパティにより、より実践的なアプローチを必要とするインスタンスを手動で管理しながら、ほとんどのインスタンスを自動的にアップグレードすることができます。
前提条件
自動モードを有効にする前に、マネージド インスタンスのバージョンがデータ コントローラーのバージョンと等しい必要があります。
Kubernetes ツール (kubectl) を使用して有効にする
kubectl を使用して、yaml 内の既存の仕様を表示します。
kubectl --namespace <namespace> get sqlmi <sqlmi-name> --output yaml
kubectl patch
を起動して desiredVersion
を auto
に設定します。
kubectl patch sqlmi <sqlmi-name> --namespace <namespace> --type merge --patch '{"spec": {"update": {"desiredVersion": "auto"}}}'
CLI を使用して有効にする
次のコマンドを使用して --desired-version
を auto
に設定します。
間接接続:
az sql mi-arc upgrade --name <instance name> --desired-version auto --k8s-namespace <namespace> --use-k8s
例:
az sql mi-arc upgrade --name instance1 --desired-version auto --k8s-namespace arc1 --use-k8s
直接接続:
az sql mi-arc upgrade --resource-group <resource group> --name <instance name> --desired-version auto [--no-wait]
例:
az sql mi-arc upgrade --resource-group rgarc --name instance1 --desired-version auto