AKS クラスターに対する AGIC アドオンを無効にしてから再度有効にする
Application Gateway イングレス コントローラー (AGIC) を Azure Kubernetes Service (AKS) アドオンとしてデプロイすると、1 行の Azure CLI でアドオンを有効または無効にできます。
AGIC アドオンを無効にしたときの Azure Application Gateway デプロイのライフ サイクルは、AGIC アドオンを使って Application Gateway デプロイを作成したか、またはアドオンとは別にそれをデプロイしたかによって異なります。 AGIC アドオンを無効にした場合のその再有効化と、既存の AKS クラスターと Application Gateway デプロイを使用した AGIC アドオンの有効化は、同じコマンドを実行して行うことができます。
ヒント
Kubernetes イングレス ソリューションの場合は Application Gateway for Containers を検討してください。
関連付けられた Application Gateway デプロイで AGIC アドオンを無効にする
最初にすべてをセットアップしたときに、AGIC アドオンによって Application Gateway が自動的にデプロイされた場合は、AGIC アドオンを無効にすると、Application Gateway デプロイが既定で削除される可能性があります。 AGIC アドオンでは、関連付けられている Application Gateway デプロイを削除する必要があるかどうかを判断するために、次の 2 つの条件が考慮されます。
- Application Gateway は
MC_*
ノード リソース グループにデプロイされているか? - Application Gateway デプロイにはタグ
created-by: ingress-appgw
が付いているか? AGIC は、タグを使って、Application Gateway がアドオンによってデプロイされたかどうかを判断します。
両方の条件が満たされている場合、AGIC アドオンを無効にすると、アドオンは Application Gateway デプロイを削除します。 ただし、Application Gateway をデプロイしたパブリック IP アドレスまたはサブネットを AGIC アドオンが削除することはありません。
1 つ目の条件が満たされていない場合は、デプロイに created-by: ingress-appgw
タグが付いている場合でも、アドオンを無効にしても Application Gateway デプロイは削除されません。 同様に、2 つ目の条件が満たされていない場合は (つまり、Application Gateway デプロイにそのタグがない場合)、アドオンを無効にしても、MC_*
ノード リソース グループ内の Application Gateway デプロイは削除されません。
ヒント
アドオンを無効にしたときに、アドオンが Application Gateway デプロイを削除しないようにしたいけれども、デプロイが両方の条件を満たしている場合は、created-by: ingress-appgw
タグを削除します。
AGIC アドオンを無効にするには、次のコマンドを実行します。
az aks disable-addons -n <AKS-cluster-name> -g <AKS-resource-group-name> -a ingress-appgw
既存の Application Gateway デプロイと AKS クラスターで AGIC アドオンを有効にする
無効にした AGIC アドオンを再度有効にする必要がある場合、または既存の Application Gateway デプロイと AKS クラスターを使ってアドオンを有効にする場合は、次のコマンドを実行します。
appgwId=$(az network application-gateway show -n <application-gateway-name> -g <resource-group-name> -o tsv --query "id")
az aks enable-addons -n <AKS-cluster-name> -g <AKS-cluster-resource-group> -a ingress-appgw --appgw-id $appgwId
関連するコンテンツ
- 既存の Application Gateway デプロイと AKS クラスターを使って AGIC アドオンを有効にする方法について詳しくは、こちらのチュートリアルをご覧ください。
- Application Gateway for Containers について詳しくは、こちらの概要記事をご覧ください。