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None 意図

会話言語理解のすべてのプロジェクトには、既定の None 意図が含まれています。 None 意図は、必須の意図であり、削除したり名前を変更したりすることはできません。 この意図は、他のどのカスタム意図にも属していない発話を分類するためのものです。

上位のスコアリング意図のスコアが None スコアのしきい値よりも低い場合、発話は None 意図として予測できます。 発話が None 意図に追加された例に似ている場合にも予測できます。

None スコアのしきい値

任意のプロジェクトのプロジェクト設定に移動して、None スコアしきい値を設定できます。 しきい値は、 0.0 から 1.0 の 10 進スコアです。

どのクエリと発話についても、最高スコアの意図が最終的にこのしきい値スコアを下回ると、その最上位の意図は自動的に None 意図に置き換えられます。 他のすべての意図のスコアは変更されません。

このスコアは、予測スコアの実際の観測値に従って設定する必要があります。この値はプロジェクトによって異なる可能性があるためです。 しきい値スコアが高いほど、発話はトレーニング データ内の例に似たものに強制的に設定されます。

プロジェクトの JSON ファイルをエクスポートすると、None スコアしきい値は JSON の settings パラメーターで confidenceThreshold として定義されています。 このしきい値は 0.0 以上 1.0 以下の 10 進数値を受け入れます。

Note

テスト セットのモデル評価時に、None スコアしきい値は適用されません。

None 意図に例を追加する

None 意図は、プロジェクト内の他の意図と同様に処理されます。 None と予測される必要がある発話がある場合は、トレーニング データに同様の例を追加することを検討してください。 プロジェクトにとって重要ではない発話を None として分類したい場合は、その発話を意図に追加します。 例としては、あいさつ、はいといいえの回答、質問への応答 (たとえば番号で回答) があります。

None 意図に偽陽性の例を追加することも検討する必要があります。 たとえば、英語のフライト予約 (flight booking) プロジェクトでは、"本 (book) を買いたい" という発話が "フライト予約" (Book Flight) 意図と混同される可能性があります。 "本を買いたい" や "本を読むのが好き" を None トレーニング発話として追加できます。 このことは、このような種類の発話の予測を "フライト予約" ではなく None 意図に変更するのに役立ちます。