次の方法で共有


Read OCR コンテナーの v3.x に移行する

Azure AI Vision Read OCR コンテナーのバージョン 2 をお使いの場合は、コンテナーのバージョン 3.x を使うようにアプリケーションをアップグレードする方法をこの記事で確認してください。

API の変更

Read v3.2 コンテナーは、Azure AI Vision API のバージョン 3 を使用し、次のエンドポイントを備えています。

  • /vision/v3.2/read/analyzeResults/{operationId}
  • /vision/v3.2/read/analyze
  • /vision/v3.2/read/syncAnalyze

Read API のバージョン 3 を使うようにアプリケーションを更新する方法について詳しくは、Azure AI Vision v3 REST API 移行ガイドに関する記事をご覧ください。 同期操作はコンテナーでのみサポートされています。

構成の変更

  • ReadEngineConfig:ResultExpirationPeriod はサポート対象から除外されました。 Read OCR コンテナーには、要求に関連付けられた結果とメタデータを 48 時間後に削除するビルド済みの Cron ジョブが含まれています。
  • Cache:Redis:Configuration はサポート対象から除外されました。 Cache は v3.x コンテナーでは使用されないため、設定する必要はありません。

メモリ要件

要件と推奨事項は、29 行におよぶ合計 803 文字のビジネス レターのスキャン画像 (523 KB) を使用した、1 秒あたり 1 つの要求というベンチマークに基づいています。 次の表に、各 Read OCR コンテナーに割り当てるリソースの最小値と推奨値を示します。

コンテナー 最小値 推奨
Read 3.2 2022-04-30 4 コア、8 GB のメモリ 8 コア、16 GB のメモリ

各コアは少なくとも 2.6 ギガヘルツ (GHz) 以上にする必要があります。

コアとメモリは、docker run コマンドの一部として使用される --cpus--memory の設定に対応します。

ストレージの実装

注意

MongoDB は、3.x バージョンのコンテナーではサポートされなくなりました。 代わりに、コンテナーは Azure Storage およびオフラインのファイル システムをサポートします。

実装 必須のランタイム引数
ファイル レベル (既定) 必須のランタイム引数はありません。 /share ディレクトリが使用されます。
Azure BLOB Storage:ObjectStore:AzureBlob:ConnectionString={AzureStorageConnectionString}

キューの実装

コンテナーの v3.x では、現在 RabbitMQ はサポートされていません。 サポートされているバッキング実装は次のとおりです。

実装 ランタイム引数 使用目的
メモリ内 (既定) 必須のランタイム引数はありません。 開発とテスト
Azure キュー Queue:Azure:ConnectionString={AzureStorageConnectionString} 実稼働
RabbitMQ 利用不可 実稼働

冗長性を高めるため、Read v3.x コンテナーでは、可視性タイマーを使用して、複数コンテナーのセットアップの実行時にクラッシュが発生した場合に要求を正常に処理できるようになっています。

タイマーを Queue:Azure:QueueVisibilityTimeoutInMilliseconds に設定します。これにより、別のワーカーが処理しているときにメッセージが非表示になる時間を設定できます。 ページが冗長的に処理されないようにするには、タイムアウト期間を 120 秒に設定することをお勧めします。 既定値は 30 秒です。

既定値 推奨値
30000 120000

次のステップ