Azure Stack HCI の推奨アラート ルールを有効にする
適用対象: Azure Stack HCI バージョン 23H2
この記事では、Azure Stack HCI の推奨アラート ルールを有効にする方法について説明します。
メトリック アラート ルールでは、リソース メトリックの条件を定期的に評価することで、リソースが監視されます。 条件が満たされると、アラートが発生します。 推奨されるアラートは、Azure Stack HCI クラスター リソースの定義済みのメトリック ベースのアラートです。 これらのアラートでは、CPU 使用率や使用可能なメモリなど、一般的なメトリックセットの初期監視が提供されます。
ログ アラートとメトリック アラートを設定する方法については、「 Azure Stack HCI のログ アラートを設定する」および「Azure Stack HCIのメトリック アラートを設定する」を参照してください。
前提条件
開始する前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。
デプロイおよび登録されている Azure Stack HCI クラスターにアクセスできます。
AzureEdgeTelemetryAndDiagnostics
Azure Stack HCI システムからテレメトリと診断情報を収集するには、拡張機能をインストールする必要があります。 拡張機能の詳細については、Azure Stack HCI テレメトリと拡張機能の概要診断参照してください。
推奨されるアラートを有効にするタイミング
クラスター リソースに対してアラート ルールが定義されていない場合は、Azure portalで既定の推奨アラート ルールを有効にすることができます。 システムは、メトリック データを使用して推奨されるアラート ルールの一覧をコンパイルし、次に基づいてしきい値の推奨事項を提供します。
- リソースを監視するための重要なシグナルとしきい値についてのリソース プロバイダーの知識。
- 顧客が一般的に、このリソースの警告を何に対して行っているかを示すデータ。
Azure Stack HCI で使用できる定義済みの推奨アラートの一覧については、「Azure Stack HCI の推奨アラート ルール」を参照してください。
推奨されるアラート ルールを有効化
Azure portalで推奨されるアラート ルールを有効にするには、次の手順に従います。
Azure Stack HCI クラスター リソース ページに移動し、クラスターを選択します。
左側のウィンドウで、[監視] セクションから [アラート] を選択し、[表示と設定] を選択して推奨されるアラートを有効にします。 [ 推奨事項の設定] を選択することもできます。
[ 推奨されるアラート ルールの設定 ] ウィンドウで、クラスターに推奨されるアラート ルールの一覧を確認します。 [ アラート ルールの選択 ] セクションでは、推奨されるすべてのアラートに、アラートをトリガーする CPU 使用率の割合など、ルール条件の既定値が設定されます。
各アラート ルールを展開して、その詳細を表示します。 既定では、それぞれの重要度は [情報提供] です。 別の重大度 ( エラーなど) に変更できます。 必要に応じて、推奨しきい値を変更することもできます。
[通知方法] セクションで、Emailが有効になっていることを確認し、アラートが発生したときに通知を受け取る電子メール アドレスを指定します。
[既存のアクション グループを使用する] を選択し、既に存在するアクション グループを使用する場合は、既存のアクション グループの詳細を入力します。
トグルをオンにしてアラート ルールを作成し、[保存] を選択 します。
推奨されるアラート ルールを表示する
アラート ルールの作成が完了すると、Azure Stack HCI クラスターのアラート ページが表示されます。
推奨されるアラート ルールを表示するには、次の手順に従います。
Azure Stack HCI クラスター リソース ページに移動し、クラスターを選択します。 左側のメニューの [ 監視 ] セクションで、[ アラート] を選択します。
[アラート] ページ で 、[ アラート ルール ] を選択して、作成したルールを表示します。
[ アラート ルール ] ページで、表示または編集するアラート ルールを選択します。
選択したアラート ルールの詳細を確認します。 [ 編集] を選択して、選択したアラート ルールの既定値 (既定のしきい値など) を変更することもできます。
必要な変更を行った後、[ 確認と保存] を選択します。
Azure Stack HCI の推奨アラート ルール
Azure Stack HCI で使用できる定義済みの推奨アラート ルールの一覧を次に示します。
アラート名 | 使用するパフォーマンス カウンター | ユニット | 推奨されるしきい値 |
---|---|---|---|
CPU 使用率 | Hyper-V ハイパーバイザー論理プロセッサ\\% 合計実行時間 | パーセント | 80 より大きい |
使用可なメモリ (バイト単位) | Memory\\Available Bytes | GB | 1 未満 |
ボリューム待機時間の読み取り | クラスター CSVFS\\Avg. sec/Read | ミリ秒 | 500 より大きい |
ボリューム待機時間の書き込み | クラスター CSVFS\\Avg. sec/Write | ミリ秒 | 500 より大きい |
1 秒あたりのネットワーク数 | Network Adapter\\Bytes Received/sec | GigaBytesPerSecond | 500 より大きい |
1 秒あたりのネットワーク 出力数 | ネットワーク アダプター\\送信バイト数/秒 | GigaBytesPerSecond | 200 より大きい |
次の手順
- Azure Monitor アラート ルールを作成する方法について説明します。
- Azure Monitor メトリックを使用して Azure Stack HCI を監視する方法について説明します。