Visual Studio 2013 の ASP.NET スキャフォールディング
作成者: Tom FitzMacken
ASP.NET スキャフォールディングは、Visual Studio 2013 に含まれる新機能です。
概要
ASP.NET スキャフォールディングは、ASP.NET Web アプリケーション用のコード生成フレームワークです。 Visual Studio 2013 には、MVC と Web API プロジェクト用にプレインストールされたコード ジェネレーターが含まれています。 データ モデルと対話するコードをすばやく追加する場合は、プロジェクトにスキャフォールディングを追加します。 スキャフォールディングを使うと、プロジェクトで標準のデータ操作を開発する時間を短縮できます。
既定では、Visual Studio 2013 は Web Forms プロジェクトのコード生成をサポートしていませんが、プロジェクトに MVC 依存関係を追加するか拡張機能をインストールすることで、Web Forms でスキャフォールディングを使用できます。 両方の方法を以下に示します。
Visual Studio 2013 Update 2 (現在 RC) には、シナリオの要件を満たすように ASP.NET スキャフォールディングを拡張する機能が用意されています。 この機能を使うと、カスタマイズされたスキャフォールディング テンプレートを作成し、それを [新しいスキャフォールディングの追加] ダイアログに追加できます。 カスタマイズされたテンプレート内で、スキャフォールディング項目を追加するときに生成されるコードを指定します。 詳細については、Visual Studio のカスタム スキャフォールディングの作成に関するページを参照してください。
前提条件
ASP.NET スキャフォールディングを使うには、以下が必要です。
- Microsoft Visual Studio 2013
- Web 開発者ツール (既定の Visual Studio 2013 インストールの一部)
- ASP.NET Web Frameworks and Tools 2013 (既定の Visual Studio 2013 インストールの一部)
- Visual Studio 2022 を使う場合は、Net Framework プロジェクトと項目テンプレートをインストールします。 詳細については、こちらの GitHub の問題のページを参照してください。
MVC または Web API にスキャフォールディングされた項目を追加する
スキャフォールディングを追加するには、次の図に示すように、プロジェクトまたはプロジェクト内のフォルダーを右クリックし、[追加] - [新しいスキャフォールディング項目] を選びます。
[スキャフォールディングの追加] ウィンドウから、追加するスキャフォールディングの種類を選びます。
[コントローラーの追加] ウィンドウでは、Entity Framework 6 の新しい非同期機能を使うかどうかなど、コントローラーを生成するためのオプションを選択できます。
関連するクラスとページがシナリオに合わせて作成されます。 たとえば、次の図は、Movies というモデル クラスのスキャフォールディングを通じて作成された MVC コントローラーとビューを示しています。
Web Forms にスキャフォールディングされた項目を追加する
Web Forms コードを生成するスキャフォールディングを追加するには、Visual Studio に拡張機能をインストールするか、MVC 依存関係を追加する必要があります。 両方の方法を以下に示しますが、実行する必要があるのはこれらの方法の 1 つだけです。
Web Forms スキャフォールディング拡張機能
Web Forms プロジェクトでスキャフォールディングを使用できるようにする Visual Studio 拡張機能をインストールできます。 Visual Studio で、[ツール]、[拡張機能と更新プログラム] の順に選びます。 このダイアログから、Visual Studio ギャラリーで Web Forms Scaffolding を検索します。
詳細については、Web Forms スキャフォールディングに関するページを参照してください。
MVC の依存関係
MVC の依存関係を追加するには、[追加] - [新しいスキャフォールディング項目] を選びます。 以下に示すように、[スキャフォールディングの追加] ウィンドウで [MVC の依存関係] を選びます。
MVC をスキャフォールディングする場合は、最小および完全の 2 つのオプションがあります。 [最小] を選択すると、ASP.NET MVC の NuGet パッケージと参照のみがプロジェクトに追加されます。 [完全] オプションを選択すると、[最小] 依存関係と MVC プロジェクトに必要なコンテンツ ファイルが追加されます。 スキャフォールディングを簡単に使うには、[完全な依存関係] を選びます。
依存関係を追加すると、readme.txt ファイルが表示されます。 このファイルの指示に注意深く従って、プロジェクトが正しく機能することを確認します。
readme.txt ファイルの手順を完了すると、MVC と Web API に関する前のセクションで示したように、新しいスキャフォールディング項目を追加できます。 自動生成されたビューとコントローラーはプロジェクト内で正しく機能します。
チュートリアル
カスタマイズされたスキャフォールディングを作成するには、Visual Studio のカスタム スキャフォールディングの作成に関するページを参照してください。
生成されたファイルをカスタマイズするには、「[新しいスキャフォールディング項目] ダイアログから生成されたファイルをカスタマイズする方法」を参照してください。
Database First 開発でのスキャフォールディングの使用例については、ASP.NET MVC を使った EF Database First に関するページを参照してください。
MVC プロジェクトでのスキャフォールディングの使用例については、「ASP.NET MVC 5 の概要」を参照してください。
Web API プロジェクトでのスキャフォールディングの使用例については、「Web API 2 で属性ルーティングを使った REST API を作成する」を参照してください。