コンピューターを一定時間後に自動でログオフさせるには (ja-JP)
スクリーンセーバーの設定により、一定時間を経過した後にコンピューターを自動で画面ロックすることができます。ただ、複数人でコンピューターを共有して利用しているなどの場合では、別の人が利用できるようにするためにロックではなくログオフをさせたいことがあります。
これは Windows 標準の機能では実装できませんが、Windows Server 2003 のリソースキットに含まれる winexit.scr というカスタマイズされたスクリーンセーバーを利用することで可能となります。以下では、Windows 7 で自動ログオフを設定する例を記述します。
winexit.scr の配置
- Windows Server 2003 Resource Kit Tools をダウンロードします。
- ダウンロードした rktools.exe を Windows 7 にインストールします。インストールする際に互換性についての警告が出る場合がありますが、そのままインストールを進めることができます。身近に Windows Server 2003 の環境がある場合は、そちらにインストールしても構いません。
- インストールしたリソースキットのファイルから winexit.scr をコピーし、%windir%\System32 以下へコピーします。( 環境によってフォルダパスを読み替えてください。)
- OS が 32bit 版の場合
%windir\System32\Robocopy.exe "%ProgramFiles%Windows Resource Kits\Tools" %windir%\System32 winexit.scr - OS が 64bit 版の場合
%windir\SysWOW64\Robocopy.exe "%ProgramFiles%Windows Resource Kits\Tools" %windir%\SysWOW64 winexit.scr
- OS が 32bit 版の場合
スクリーンセーバーの設定
- コントロールパネルなどからスクリーンセーバーの設定画面を開きます。
- スクリーンセーバーとして Logoff Screen Saver を選択し、待ち時間を指定し、再開時にログオン画面に戻る にチェックを付けます。
レジストリキーへのアクセス権追加
スクリーンセーバーを設定しているユーザーがそのコンピューターの管理者である場合には、これまでの設定で問題なくログオフされるようになりますが、管理者権限を持たない一般ユーザーの場合には、自動ログオフが実行される際に以下のようなエラーが発生してしまい、ログオフに失敗してしまいます。
エラーの発生を抑えて自動でのログオフを成功させるためには、以下のようにレジストリキーのアクセス権を変更する必要があります。
- レジストリエディターで以下のキーを見つけます。
- OS が 32bit 版の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\IniFileMapping\control.ini - OS が 64bit 版の場合
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\IniFileMapping\control.ini
- OS が 32bit 版の場合
- 自動でログオフさせるユーザー ( 不特定多数である場合には Everyone グループなど ) に 値の設定 と サブキーの作成 を許可するようにアクセス権を設定します。
- 設定を反映させるためにコンピューターを再起動します。
自動ログオフ時間の設定
winexit scr は、既定ではスクリーンセーバーが起動してから 30 秒間カウントした後でログオフを行います。( スクリーンセーバーを起動させるための待ち時間が 1 分間の場合、合計で 1 分 30 秒後にログオフされることになります。) カウント時間を変更する場合は、以下のように行います。