【IIS7】 Tech・Ed 2008 セッション振り返り(04)
それでは Administration(管理)系のツールにいきます。
まずはクライアントOSで利用できる単独 IIS Manager です。
アイテム №3
「IIS Manager for Remote Administration」
説明
この新しい単独で提供されているIIS ManagerによりIIS7.0サーバーをWindows Vista、Windows XP、Windows Sertver 2003 からリモートで管理ができる
特徴
●クライアントOSからのIIS7.0サーバーリモート管理が可能
●サーバー、サイト、アプリケーション単位で接続
●サイト、アプリケーションのコンテンツをツール内から参照
●ローカルにIIS7.0が無くてもいい
●同時実行が可能
ベネフィット
管理の委任に従って、自身の管理対象であるサイトやアプリケーションのみを管理できる、使い勝手がいい管理ツール。
複数サーバー、複数サイト、複数アプリケーションを管理。
利用可能 OS
Windows XP SP2 以降、Windows Server 2003 SP1 以降
Windows Vista SP1 以降(IIS7.0管理コンソールも要)
.NET Framework 2.0 以上
入手先
Internet Information Services (IIS) 7.0 Manager (x86)
Internet Information Services (IIS) 7.0 Manager (x64)
開発ステージ
製品版(RTW)
ドキュメンテーション
Configuring Remote Administration and Feature Delegation in IIS 7.0
https://learn.iis.net/page.aspx/159/configuring-remote-administration-and-feature-delegation-in-iis-7/
セッションより
IISマネージャは新しいIIS7.0を管理するためのGUIツールです。.NETベースで開発されたこのツールは.NET Framework 2.0以上が必要で、故にServer Coreインストールでは使えないツールになっています。また、Windows Vistaに搭載されているIISマネージャは自身のサーバーを管理する機能だけを持っているため、他のサーバーへ接続できる機能を持ちません。そこで、Windows VistaにリモートでWindows Server 2008を管理させる機能を持たせるために開発されたのがここで紹介している単独で提供しているIISマネージャになります。
FTPのところでも紹介しているかもしれませんが、IIS7.0に標準で付属している FTP は IIS6.0 相当のもので、管理するのに IIS6.0 の IISマネージャを必要とします。同様の論理で、IIS7.0 の IISマネージャは IIS6.0 以前が管理できませんのでこのツールで IIS5.1 や IIS6.0 に接続してもうまくいきません。
もう一つの特徴はこの単独の IIS7.0用の IISマネージャは Windows XP SP2以降、Windows Server 2003 SP1以降 で利用できます。ただし、UI は英語になります。Vistaの場合には事前にOS付属のIISマネージャをインストールしておくことで UI は日本語を保持したまま利用できます。なので現時点ではやはり Vistaをリモート管理用にご利用いただくことが推奨です。
ちょうど TechNetフォーラムで質問が上がっているのでここで参照しておこうと思います。
Internet Information Services (IIS) 7.0 Manager
今日 私の方で書き込みをしましたが、
\Program Files\IIS\IIS Manager 7.0\Readme.htm に書いてある通り、Connect to localhost を Windows XP で実行するとご指摘のエラーに遭遇しました。
After opening the Internet Information Services (IIS) 7.0 Manager the Start Page will be displayed. In the "Connection tasks" section of the start page there is a link called "Connect to localhost". Clicking on this link on Windows XP or Windows Server 2003 will cause a "Failed to connect" error to appear.
After opening the Internet Information Services (IIS) 7.0 Manager the local server connection node will appear on the tree view. Clicking on this node on Windows XP or Windows Server 2003 will cause a "Failed to connect" error to appear.
On uninstall, the user preferences file and any downloaded .dll files will remain on the machine. You must remove those manually.
ということでそもそも Windows XP に仮にIISをインストールしているとしてもこの IISマネージャでは IIS5.1 に接続する機能は持っていませんので、Connect to localhost は行う必要が無いのでこのエラーには皆さん遭遇しないはずです。
ただ、他の条件でエラーが発生するのだと問題ですのでフォーラムのスレッドでは引き続き情報が入手できたらUpdateはするつもりです。
あとはリモート管理を有効にするにはサーバー側の設定が必要なのを忘れないでください。コントロールパネルからサービスを開くと、Web Management Service というサービスが存在するのがわかると思います。このサービスが有効で、開始されていないとリモートから接続できません。Windows Vista SP1にこのIISマネージャをかぶせたのですが、Windows Vistaには管理サービスのアイコンが出ないですね。configをサーバーと同じように書けば動作は同じはずですが、Windows Vistaをリモート管理するシチュエーションがどれだけあるのかは私にはわかりません。
感想
Windows Server 2008 は Windows Server 2003 よりもさらにリモート管理を意識していて、winrs や winrm の仕掛けを始め、Web Management Serviceなど、HTTPあるいはHTTPSでリモート管理する仕組みは多く用意されているので監視専用端末を作るくらい台数を配備する大きめの案件ではじっくり吟味するエリアなのかなと思っています。2003のAdminpakに相当するRSATについては田辺のこの記事あたりをご覧いただければと思います。
余談
XP や 2003 でも日本語が出るようにして欲しかったのが一点、繋がるはずのないものはそもそも表示して欲しくなかったという不満が少しある残念な一品ですかね。ちょっと塩味が薄かったという感じでしょうか。(*^_^*)でも十分に実際の操作という意味ではXPでも役に立つと思います。あとはそもそもGUIで操作するのではなく、configのコピーを行うような運用の方が今後は多くなってくるんでしょうね。
Comments
- Anonymous
January 01, 2003
今年は3日目に実施となった私のセッションですが、デモをやりきれませんでしたねー。お約束通り、ここで不足分も含め、カバーしていきますので適宜 ご覧いただければと思います。   ※大野が撮ってくれた写真を追加しちゃいます。