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SC DPM ロールアップ適用時の注意点について

こんにちは。日本マイクロソフト System Center Support Team の横山です。

今回は、SC DPM にロールアップを適用した際の注意点についてお伝えいたします。

DPM サーバーにロールアップを適用すると、DPM CPWrapper Service サービスの "スタートアップの種類" が "無効" に設定され、ロールアップの適用後は自動で起動されません。また、保護対象サーバーで DPM エージェントのアップデートを行った際にも同様に、DPM CPWrapper Service サービスの "スタートアップの種類" が "無効" に設定されます。
そのため、ロールアップの適用後ならびに DPM エージェントのアップデート後は、以下の手動で DPM CPWrapper Service サービスの "スタートアップの種類" を "自動" に変更し、サービスを開始していただく必要がございます。

1. サービスの管理コンソール (services.msc) を起動します。
2. DPM CPWrapper Service サービスを右クリックし、[プロパティ] を開きます。
3. "スタートアップの種類" を "無効" から "自動" に変更し、[適用] をクリックします。
4. "開始" をクリックし、サービスを開始します。
5. [OK] をクリックし、プロパティを閉じます。

本事象は DPM モジュールの不具合であることを確認しており、以下のバージョンの DPM で事象が発生いたします。

DPM 2010
DPM 2012 RTM
DPM 2012 SP1
DPM 2012 R2
DPM 2016

現時点で本不具合の修正予定はございません。

なお、DPM CPWrapper Service は、DPM サーバーと保護対象サーバー間の認証を証明書ベースで行っている場合に利用されるサービスです。そのため、証明書ベースの認証をご利用いただいていない場合は影響はなく、対処も不要です。
証明書ベースの認証については、以下のブログ記事をご参照ください。

DPM 2012 証明書ベースでの保護 その1 証明機関の構築
https://blogs.technet.microsoft.com/systemcenterjp/2014/06/02/dpm-2012-1/

DPM 2012 証明書ベースでの保護 その2 証明の発行とインポート
https://blogs.technet.microsoft.com/systemcenterjp/2014/06/02/dpm-2012-1254/

DPM 2012 証明書ベースでの保護 その3 DPM サーバーとの接続
https://blogs.technet.microsoft.com/systemcenterjp/2014/06/02/dpm-2012-dpm/