いよいよ立ち上げてみる
前の記事でも書いた通り、巷では Windows 8.1 が話題になっていますが、組み込み系には Windows Embedded 8.1 Industry の Release Preview がリリースされています。
前回までの3つの記事で Windows Embedded 8.1 Industry のダウンロード方法を中心に書きましたが、そもそも Windows 8.1 と Windows Embedded 8.1 Industry の違いは何なのさ?
とよく聞かれます。
すごくざっくり言うと、Windows Embedded 8.1 Industry は、通常の Windows 8.1 に組み込み向け機能を追加したものです。
Windows 8.1 で動作するソフトウェアは原則 Windows Embedded 8.1 Industry でも動作します。
(今後投稿予定の組み込み向け機能の1つである Lockdown 機能で動作を制限されていなければ・・)
前回の記事の方法で DVDイメージからブートして、Windows Embedded 8.1 Industry をどこかのマシンや仮想環境上にインストールしてみると、インストールの最初の画面は異なるものの言語を選択して進めると、通常の Windows 8 のインストールとほとんど変わらない印象。
インストールが終わって立ち上がるとこんな感じ。
一見すると、違いは スタート画面が寂しい(組み込み向けを想定しているので、最初から登録されているストアアプリが少ない)
そして、デスクトップ画面に切り替えると、右下に "Windows Embedded 8.1 Industry Pro Preview Evaluation Copy. Build 9431" という表記があり、左下には皆さん待望(?)のスタートボタンがある事くらいでしょうか。
他には、システムのプロパティにも Windows Embedded 8.1 Industry の OS名が入ります。
実際に使ってみると、Windowsストアも使えるし、ほとんど Windows 8.1 と同じようだけど、組み込み向け機能ってどうやって使うの?
という疑問がほどなく湧きあがります。
そうなんです。Windows Embedded 8.1 Industry Release Previewでは、なんと!組み込み向け機能(Embedded Features) はデフォルトでは無効になっているのです。
[コントロールパネル]-[プログラム]-[プログラムと機能]-[Windowsの機能の有効化または無効化] から Embedded Features 配下の項目にすべてチェックを入れる事で、組み込み向け機能を試す事ができるようになります。
Windows Embedded 8.1 Industry では、これらの機能はデフォルトで有効でも良かったのではないか?と思うのですが…
皆さんはどう思いますか?@ひとり編集長