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Azure Sphere 19.02 のパブリック プレビューの提供を開始

執筆者: Ed Nightingale (Partner Director of Engineering, Azure Sphere)
このポストは、2019 年 2 月 14 日に投稿された Update 19.02 for Azure Sphere public preview now available の翻訳です。

 

本日マイクロソフトは、Azure Sphere 19.02 をリリースしました。パブリック プレビュー開始後 2 回目の四半期リリースとなる今回は、対応デバイスを拡大し、市場投入までの期間を短縮できる新しい参照用ソリューションを追加しました。さらに、Azure Sphere をご利用中のお客様からのフィードバックも優先的に反映しています。
現在の Azure Sphere のハードウェアは初の認定 MCU である MediaTek MT3620 ですが、近いうちに新たなハードウェアを追加し、技術的な対応範囲やメーカーの選択肢を増やすために、チップやハードウェアのエコシステムを拡大していく予定です。
この 19.02 リリースでは、MT3620 ソリューションで提供する機能の拡張を重視し、A7 コアから新しい周辺機器クラス (I2C と SPI) を使用できるようになりました。また、プライベート イーサネットの機能も継続的に向上しており、これまでにないデプロイ シナリオに対応するための主要ネットワーク サービス (DHCP と SNTP) のサポートを追加しました。さらに、新しい参照用ソリューションやハードウェア モジュールを利用することで、デバイス ビルダーの皆様が Azure Sphere のセキュリティを運用環境に迅速に導入できるようになります。

この新機能を使用するには、最新の Azure Sphere SDK Preview for Visual Studio をインストールする必要があります。Wi-Fi に接続されているデバイスには、Azure Sphere OS の更新版が自動配信されます。

• 新しい接続オプション – プライベート LAN 構成の DHCP サーバーと SNTP サーバーのサポートを追加しました。MT3620 をプライベート イーサネットに接続する際には、これらのサービスを必要に応じて有効化できます。
• 対応デバイスの拡大 – ベータ版 API で I2C (英語)SPI (英語) の両方の周辺機器をサポートしました。また、UART 向けの構成オプションにも幅広く対応しています。
• アプリケーション用の容量を拡大 – MT3620 の運用アプリケーション バイナリ用の容量が 1 MB になりました。
• MT3620 対応製品をすばやく導入 – Azure Sphere をさまざまな用途で簡単に導入できるように、GitHub サンプル リポジトリ (英語) にサンプルや参照用ソリューションを複数追加しました。

  • プライベート イーサネット – サポートする部品との接続方法と、プライベート イーサネット ベースのソリューションを開発する際に使用するソフトウェアを提供します。
  • リアルタイムの時計 – MT3620 のリアルタイムの時計の設定、管理、アプリケーションへの統合方法を提供します。
  • Bluetooth のコマンドおよびコントロール – 18.11 でリリースされた Bluetooth Wi-Fi ペアリング ソリューションを拡張して、コマンドおよびコントロールで有効化する方法を提供します。
• BLE のセキュリティ強化オプション – Bluetooth の参照用ソリューションを拡張し、ペアリングされたデバイスと Azure Sphere 間の PIN をサポートしました。
  • Azure IoT – Azure Sphere を Azure IoT Central または Azure IoT Hub のいずれかと同時に使用する方法を提供します。

  • CMake のプレビュー – Visual Studio 内部または外部での Azure Sphere アプリケーション開発の代替手段として、CMake の早期プレビューを開始しました。この限定プレビューでは、Azure Sphere の開発で既存のアセットを使用してテストを開始することができます。

• OS 更新時の保護 – Azure Sphere OS の保護機能により、更新時にデバイスが起動しなくなることを防止します。更新の不具合を検出すると、デバイスの OS を、直近の正常構成ポイントまでアトミックに自動ロールバックして復元します。
• 最新の Azure IoT SDK – Azure Sphere OS の Azure IoT SDK を LTS Oct 2018 バージョンに更新しました。

18.11 リリースで更新済みの Wi-Fi 接続デバイスは、Azure Sphere OS 19.02 に自動更新されます。なお、18.11 より古いバージョンのデバイスでは、DPS 経由で Azure IoT Hub の認証を受けることも、OTA 更新プログラムを受け取ることもできません。これに該当する場合は、リリース ノート ( 英語) で対応方法をご確認ください。

プレビュー ユーザーの皆様には多くのご意見やご提案をいただき、心から感謝いたします。また、マイクロソフトのエンジニアと Azure Sphere コミュニティのエキスパートは皆様からのさまざまな質問にお答えします。製品については MSDN フォーラム (英語) を、開発については Stack Overflow (英語) をご利用ください。また、製品のフィードバックや新機能のご要望 (英語) もお気軽にお寄せください。

各種ドキュメントおよび Azure Sphere 開発キットの詳しい使用方法については、Azure Sphere サイトをご覧ください。Azure Sphere 導入についてのお問い合わせは nextinfo@microsoft.com まで直接メールにてご連絡ください。マイクロソフトの営業担当者が回答いたします。