MS クラウド ニュースまとめ - Azure Functions 2.0 の Java 対応 GA 他 (2019 年 2 月 25 日)
執筆者: Cloud Platform Team
このポストは、2019 年 2 月 25 日に投稿された Cloud Platform Release Announcements for February 25, 2019 の翻訳です。
Container Registry | Virtual Networkサポートのプレビュー
Azure Container Registry のプレビューとして、ファイアウォール規則と Virtual Network をご利用いただけるようになりました。レジストリにアクセスできるのは、一部の Azure リソースかオンプレミスのリソース (Express Route 接続デバイスを含む) に制限されています。Virtual Network のサポートのプレビューは、Azure Container Registry の Premium サービス レベルでご利用いただけます。一般提供 (GA) の価格は後日改めてお知らせします。
詳細は、Azure Container Registry に関するドキュメント (英語) をご覧ください。
Stream Analytics | Azure SQL Database を参照データの入力元に
参照データ (ルックアップ テーブル) は固定または変化の少ない有限のデータ セットであり、変化の激しいデータ ストリームを補う目的で使用されます。このたび、Azure Stream Analytics の参照データの入力元として、Azure SQL Database をネイティブにサポートしました。Azure SQL Database からデータセットを抽出するクエリを簡単に作成したり、変化の少ない参照データセットを利用するシナリオの更新間隔を設定したりできます。高度なシナリオでは、データベース全体のスナップショットではなく差分のみを抽出するデルタ クエリも利用できます。
詳細はブログ記事 (英語) をご覧ください。こちらのドキュメントも参考になります。
Stream Analytics | Machine Learning (ML) ベースの異常検出機能 (プレビュー)
構築済みの異常検出用 Machine Learning (ML) モデルを SQL 言語で利用できるようになりました。これにより、独自の ML モデルを構築、トレーニングしなくても、異常検出機能を Stream Analytics ジョブに簡単に追加できるようになりました。関数を 1 つ呼び出すだけなので、ML モデルの構築とトレーニングに伴うコストと作業の手間が軽減されます。
詳細はブログ記事 (英語) をご覧ください。こちらのドキュメントも参考になります。
Azure DevTest Labs | リソース グループを制御した構成が可能に
ラボ環境内のすべての仮想マシンを 1 つのリソース グループ内に作成する構成が可能になりました。これにより、Microsoft Azure サブスクリプションのリソース グループ数制限の問題が解消されます。
詳細はブログ記事 (英語) および Azure DevTest Labs のドキュメントを参照してください。
Azure Policy | 変更追跡機能のプレビュー
先日、Azure Policy の根本原因分析(Root Cause Analysis = RCA)と変更追跡のプレビューを発表しました。Azure Policy は Azure の中核に位置付けられ、ポリシーを体系化するための枠組みを設定します。根本原因分析では、1 つまたは複数のポリシーに基づいて、アクションが拒否された理由を詳細に調査できます。変更追跡機能では、リソースに影響を与えたまたはリソースを変更したポリシーを特定できます。高いガバナンス パフォーマンスを継続できるクラウドを提供するこの 2 つの新機能により、さらに高度なガバナンス戦略が実現します。
詳細は、ドキュメント (英語) および Azure Policy の Web ページをご覧ください。
Event Grid | Azure US Gov のテキサス、アリゾナ、バージニアでの一般提供
US Gov テキサス、US Gov アリゾナ、US Gov バージニアのリージョンで、Azure Event Grid に運用環境のワークロードを展開できるようになりました。ただし、このリージョンではすべてのイベント ソースが利用できるわけではありません。今後もサービス追加を予定していますが、現時点では、カスタム トピック、Azure Resource Manager、Storage、Event Hubs、Service Bus、IoT Hub のイベントのみをサポートしています。利用開始については、Azure Government のドキュメント (英語) を参照してください。
Event Grid | Azure Maps イベントのプレビュー
Azure Maps が Azure Event Grid と統合され、ジオフェンス イベントに応答してイベント通知を他のサービスに送信したり、後続のプロセスをトリガーしたりできるようになりました。これにより、デバイスがジオフェンスに入ったとき、ジオフェンスを出たとき、またはジオフェンス クエリが結果を返したときのイベントに対応できます。
詳細は Azure Maps と Event Grid の統合に関するドキュメントをご覧ください。
Event Grid | 新機能の一般提供
プレビューとして提供していた以下の機能を一般提供します。
- 再試行ポリシー
- 配信不能
- 送信先ストレージ キュー
- 送信先ハイブリッド接続
- 手動の検証ハンドシェイク
各機能の詳細は Azure ブログの記事をご覧ください。
Azure Functions | Java のサポート
Azure Functions 2.0 で正式に Java のサポートを開始しました。Visual Studio Code、IntelliJ、Eclipse、クロス プラットフォーム Functions Core Tools で提供されている Maven の開発者エクスペリエンスを利用しながら、Java 8 を使用して Functions を作成できます。
詳細は Azure Functions に関するブログ記事 (英語) をご覧ください。
Azure App Service | WildFly on Linux のプレビュー
人気の軽量なオープン ソース エンタープライズ Java アプリケーション サーバー WildFly のプレビューが、Azure App Service on Linux で利用できるようになりました。Azul Zulu JDK を利用したこのフル マネージドのアプリ サーバーは、Azure のお客様に無料の LTS サポートとメンテナンスを提供したいというマイクロソフトの思いを反映しています。WildFly on Azure はスタンドアロン インスタンスですが、拡張したり他の Azure サービスと接続したりして、エンタープライズ クラスのパフォーマンスを実現することができます。
詳細は、App Service on Linux の Java EE アプリに関するブログ記事 (英語) および WildFly 開発者ガイドをご覧ください。
Azure Logic Apps | 統合サービス環境のプレビュー
統合サービス環境のプレビュー提供を開始し、完全に分離された専用環境を作成してクラウドやオンプレミスのアプリケーションに安全に接続できるようになりました。
詳細は Logic Apps のページをご覧ください。
Azure Blockchain | 最新の Hyperledger Fabric テンプレート 1.3 をリリース
最新の Hyperledger Fabric 用デプロイメント テンプレートの一般提供を開始 (英語) しました。この新しい Azure Resource Manager テンプレートは Azure Marketplace で入手可能です。わずか数クリックで Hyperledger Fabric 1.3 のネットワークを構成して、Azure サブスクリプションにデプロイできます。単一 VM (マルチ コンテナー) の開発向けモデルと、複数 VM (スケールアウト) モデルの両方をデプロイできるほか、プライベート接続を介して複数のサブスクリプションを接続できます。
Azure 上の Fabric ノードを IBM Bluemix のノードに接続する場合は、こちらのガイドを参照してください。Orderer ノードは、運用向けの品質を確保するためにフル機能の Kafka バックエンドで実行されます。Peer ノードは、永続化や分析を実行するために LevelDB または CouchDB のいずれかを使用します。
Azure Database for MariaDB | Virtual Network サービス エンドポイントの一般提供
Azure Database for MariaDB の Virtual Network サービス エンドポイントが、対象のリージョン全域でご利用いただけるようになりました。Virtual Network サービス エンドポイントを使用すると、論理サーバーへの接続元を仮想ネットワークの特定のサブネット (1 つまたは複数)に限定して分離できます。Virtual Network サービス エンドポイントから Azure Database for MariaDB へのトラフィックを Azure ネットワーク内に設定する直接ルートは、仮想アプライアンスやオンプレミスを介してインターネット トラフィックを受け取る特定のルートよりも優先されます。利用可能なリージョンについては、Azure グローバル インフラストラクチャをご覧ください。
Hasura と Azure Database for PostgreSQL を使用して GraphQL を簡単にプロビジョニング
Azure Database for PostgreSQL で、軽量、高パフォーマンス、オープン ソースの GraphQL エンジン Hasura (英語) をサポートしました。これにより、Postgres データベースでリアルタイムの GraphQL API を利用できるようになります。GraphQL エンジンの管理 UI を使用すると、GraphQL API を整理したり、データベース スキーマやデータを管理したりできます。また、GraphQL エンジンでは、スキーマ スティッチングのカスタム リゾルバーの作成や、データベース イベントでトリガーされるサーバーレス関数やマイクロサービス API への統合も可能です。
詳細は Postgres 用 GraphQL API (英語) をご覧ください。
Data Migration Assistant | 新機能のプレビュー
Data Migration Assistant で Cassandra から Azure Cosmos DB への移行評価をサポート
Data Migration Assistant で、Cassandra から Azure Cosmos DB へのデータ移行支援のパブリック プレビューを開始しました。Cassandra のデータに Data Migration Assistant を実行すると、移行先の Azure Cosmos DB データセットの機能に影響しそうな互換性や機能パリティの問題を検出できます。
詳細は Data Migration Assistant のドキュメントをご覧ください。
Azure Database for MySQL と Azure Database for PostgreSQL | 新しいコンピューティング機能の一般提供
オープン ソース データベース サービスの Azure Database for MySQL と Azure Database for PostgreSQL で、コンピューティング性能を General Purpose 価格レベルで 64 個の vCores に、Memory Optimized 価格レベルで 32 個の vCores にスケールアップできるようになりました。この 2 つのサービスのコンピューティング性能を拡張したことで、サポートできるワークロードが増え、将来の成長にも効果的に対応できるようになります。
Azure Database for MySQL | 読み取りレプリカの一般提供
Azure Database for MySQL で、1 台の Azure Database for MySQL サーバー (マスター) から同一リージョン内の最大 5 台の Azure Database for MySQL サーバー (レプリカ) へ、データの連続非同期レプリケーションを実行できるようになりました。これにより、読み取り負荷の高いワークロードをマスター サーバー 1 台分の容量制限を超えて拡張し、複数のレプリカ サーバーに分散できるようになります。マスター データの変更からレプリケートされる書き込み処理以外は、レプリカ サーバーは読み取り専用です。レプリケーションを停止したレプリカ サーバーは、読み取りと書き込みを実行できるスタンドアロン サーバーとなります。
Power BI Desktop | 新機能の一般提供
Power BI Desktop の 2 月のアップデートには、わずか数クリックでデータの主要要因分析を実行できる主要インフルエンサの視覚化機能のプレビューが含まれています。また、Q&A 関連の重要な更新もあり、自動生成された質問が利用できるようになったほか、インサイトに関する質問をする機能も追加されました。マイクロソフト パートナーやコミュニティでも、新しいコネクタやカスタム ビジュアルを多数公開しています。さらに、レポートの書式設定やビジュアルも改善しました。
詳細は Power BI のブログ記事 (英語) をご覧ください。
Power BI サービス | 最新ニュース
このたび、Gartner の 2019 年の分析およびビジネス インテリジェンス プラットフォームに関する Magic Quadrant (英語) で、マイクロソフトが 12 年連続で「リーダー」に選出されました。この快挙は、グローバル展開と普及へ向けたあらゆる分析シナリオに対応する明確な製品ロードマップが認められ、Power BI が世界規模で普及し高い顧客満足度を得ていることを証明しています。お客様向けに転載用のレポート (英語) を公開しています。
お客様やパートナー様に 2019 年の分析およびビジネス インテリジェンス プラットフォームに関する Magic Quadrant (英語) を共有する場合は、Gartner の著作権および引用ポリシー (英語) に従ってください。
Azure Functions | ツールの改善と TypeScript のサポート
Azure Functions の TypeScript 開発エクスペリエンスを向上するために、さまざまなツールを改善して TypeScript を標準で利用できるようにしました。Azure Functions Core Tools、Visual Studio Code 用 Azure Functions 拡張機能、Azure Functions で TypeScript を使用するための型定義が含まれる npm パッケージ、func コマンドを抽象化する一部の npm スクリプトなどが改善されています。詳細は Azure のブログ記事 (英語) をご覧ください。