次の方法で共有


MS クラウド ニュースまとめ - App Service on Linux 向け Python イメージのプレビュー 他 (2018 年 12 月 11 日)

執筆者: Cloud Platform Team

このポストは、2018 年 12 月 11 日に投稿された Cloud Platform Release Announcements for December 11, 2018 の翻訳です。

 

MongoDB の Azure Cosmos DB への移行機能のプレビュー

Azure Database Migration Service を使用して、オンプレミスまたはクラウドに実装されている MongoDB から Azure Cosmos DB (英語) への (1 回限りの) オフラインでの移行を実行できるようになりました。これにより、MongoDB データを大規模に、信頼性と復元性の高い形で移行できます。移行を実行するには、Database Migration Service のインスタンスを Azure Portal または Azure CLI からプロビジョニングして、プロジェクトを作成します。

移行の手順に関する詳細については、こちらのドキュメント (英語) をご覧ください。

App Service on Linux 向け Python イメージのプレビュー

App Service on Linux 向け組み込み Python イメージのプレビューを開始

Python アプリを Azure App Service で実行する際のエクスペリエンスが大幅に向上しました。これまでは、Azure クラウドに Python をデプロイするには、Windows 上または Linux コンテナー上で Python を実行するしかありませんでしたが、今回の App Service on Linux 向け組み込み Python イメージ (プレビュー) によって、Python パッケージのサポートが包括的に強化されたほか、カスタムの Docker コンテナーを使用せずにスピーディーに環境をセットアップできるようになりました。この新しい Python サービスは、gunicorn でホストするための一般的な Flask や Django のアプリケーション構成を検出し、MySQL や PostgreSQL の共通のデータベース ドライバーと連携します。

コンテナー向け Azure Monitor の一般提供

正式リリースとなったコンテナー向け Azure Monitor では、Azure Kubernetes Service (AKS) でホストされている Kubernetes クラスターの正常性とパフォーマンスをチェックできます。2018 年 5 月に Build カンファレンスでこのサービスのプレビューを発表して以来、AKS クラスターの作成後すぐにモニタリングを有効化できる点など、この新機能には大きな反響が寄せられています。また今回の一般提供で、モニタリング テレメトリをすべて Azure で一元的に把握できるようになりました。コンテナーへのサインインやその他のツールは不要です。プレビュー開始以降、次のような新機能が追加されています。

  • マルチ クラスター ビュー – 複数のサブスクリプション、リソース グループ、ワークスペースのすべての AKS クラスターを検出し、正常性に関する情報を一覧で表示します。モニタリングの対象となっていないクラスターも把握でき、ほんの数クリックでそれらのモニタリングを開始することができます。
  • パフォーマンス グリッド ビュー – さらに詳しく確認するには、パフォーマンス グリッドにドリルダウンすれば、ノード、コントローラー、コンテナーの正常性とパフォーマンスが表示されます。ノード ビューのタブでは、ポッドの Noisy Neighbor 問題を容易に特定して、それに含まれるコントローラーをさらに詳細に調べることができます。また、コントローラーの制限、要求の設定、実際の使用状況を確認して、コントローラーが正しく構成されているかどうかを判断できます。そのコントローラーに関連する Kubernetes イベント ログを調べれば、さらに調査を進めることができます。
  • ライブ デバッグ – ライブ ログを利用すれば、コンテナーから送信されるログを Azure Portal で直接リアルタイムに確認して、インタラクティブな操作で問題のトラブルシューティングを行えます。ライブ ストリームを一時停止して、エラーや問題についてログ ファイル内を検索することが可能です。Azure Monitor のログとは違い、ライブ ストリーム データは一時的なもので、リアルタイムのトラブルシューティングに適しています。
  • オンボーディング – Azure Portal 以外にも、コンテナー向け Azure Monitor のオンボーディングを自動化する方法が導入され、Azure CLI (コマンド 1 つ)、ARM テンプレート、Terraform を利用できるようになりました。

詳細については、こちらのブログ記事 (英語) をご覧ください。

Azure Search の Cognitive Services サブスクリプションから認識スキルを制限なく実行可能に

今年 5 月に、プレビュー機能の Cognitive Search に、非構造化ファイルから情報を抽出する機能と認識スキルを実行する機能が加わりました。これにより、PDF などの非構造化ドキュメントから画像を抽出し、OCR、キー フレーズ抽出、名前付きエンティティ認識といった認識スキルの実行によってそれらのドキュメント内の情報量を強化して、データからより多くのインサイトを得られるようになりました。これまでのところは、この画像抽出とスキル実行の 2 つの機能は無料で提供されていました。

今回、2018 年 12 月 21 日より Azure Search のスキルを Cognitive Services サブスクリプションと関連付けられるようになり、スキルの実行は Cognitive Services サブスクリプションの一部として課金されることになりました。同じく 2018 年 12 月 21 日より、画像抽出の料金は、Cognitive Search パイプラインのドキュメント解読フェーズの一部として処理されるようになります。テキスト抽出については、引き続き無料で提供されます。

組み込みの認識スキルの実行は、Cognitive Services の現行の従量課金料金で計算されます。画像抽出の料金は、Azure Search 価格ページに記載されているプレビュー価格となります。Azure Search の一部として Cognitive Search 機能をお使いでなかった場合は、今回の価格改定の影響はございません。

Cognitive Services サブスクリプションを関連付けるには、こちらの手順 (英語) に従ってください。

2019 年 2 月 1 日より、Cognitive Services サブスクリプションとの関連付けを行っていない場合は、スキルを無料で実行できる 1 か月あたりの回数が制限されるようになります。詳細はこちらのドキュメント (英語) をご確認ください。