Azure SQL Data Warehouse の予約容量とソフトウェア プランの一般提供を開始
執筆者: Yashesvi Sharma (Program Manager, Azure Reservations)
このポストは、2019 年 4 月 22 日に投稿された Azure SQL Data Warehouse reserved capacity and software plans now generally available の翻訳です。
本日は、Azure のコストを最適化する新たな手法についてご紹介します。マイクロソフトはこのたび、RedHat Enterprise Linux と SUSE 向けに Azure SQL Data Warehouse の予約容量とソフトウェア プランの一般提供を開始しました。
Azure SQL Data Warehouse ワークロードのコストを最大 65% 削減
今日から提供開始する Azure SQL Data Warehouse の予約容量をご購入いただくと、従量課金制の料金と比べてコストを最大 65% 抑えることができます。契約期間は、1 年間か 3 年間のいずれかをお選びください。
予約容量は、100 cDWU (コンピューティング Data Warehouse ユニット) という単位で購入できます。同一リージョンであれば、1 つの予約容量プールを複数のウェアハウスで使用できます。サービスは非常に柔軟性が高く、予約容量に対する操作は従量制で課金されます。他のサービスと同様に、予約容量をご購入いただく場合もストレージとコンピューティングの料金は独立して計算されます。
交換と返金の柔軟性を強化
予約容量の交換、リージョンや期間などの変更が簡単になりました。また、いつでも解約して返金を受けることができます (ただし条件があります)。
次のステップ
- Azure SQL Data Warehouse の価格については、価格ページをご覧ください。
- 予約容量は Azure Portal からご購入いただけます。詳しい手順についてはこちらのドキュメント (英語) でご確認ください。
RedHat Enterprise Linux のコストを最大 18% 削減
RedHat Enterprise Linux プランも開始しました。このプランでは、コストを最大 18% 抑えられます。Red Hat Enterprise Linux 仮想マシン (VM) 専用となっており、RedHat Enterprise Linux for SAP HANA VM や RedHat Enterprise Linux for SAP Business Apps VM には割引は適用されません。
RHEL プランの割引は、購入時に選択した VM サイズにのみ適用されます。また、購入後の返金や交換には対応していません。
次のステップ
Azure Portal からご購入いただけます。詳細については、ソフトウェア プランに関するドキュメント (英語) をご覧ください。
SUSE Linux のコストを最大 64% 削減
SUSE プランでは、SUSE ソフトウェアのコストを最大 64% 抑えられます。このプランは自動調整機能を備えているため、予約を適用したまま SUSE の VM サイズのスケールアップやスケールダウンが可能です。以下の SUSE イメージを使用できます。
- SUSE Linux Enterprise Server for SAP Priority
- SUSE Linux Enterprise Server for HPC Priority
- SUSE Linux Enterprise Server for HPC Standard
- SUSE Linux Enterprise Server Standard
SUSE プランは、購入後の返金や交換には対応していません。
次のステップ
Azure Portal からご購入いただけます。詳細については、ソフトウェア プランに関するドキュメント (英語) をご覧ください。
予約容量およびソフトウェア プラン購入用の新しいエクスペリエンスと API
今回、予約容量とソフトウェア プランを購入するエクスペリエンスが新しくなり、複数の製品をカートに追加して一度に購入していただけるようになりました。また、適切な VM サイズを選択しやすいように、過去 30 日間の使用状況から推奨される VM サイズが提示されます。
カートに追加された各製品は、それぞれ個別の取引として処理されます。いずれかの製品が購入できなかった場合でも、カート内の他の製品に影響はなく、そのまま購入処理が行われます。
予約容量とソフトウェア プランは、REST API からも購入できるようになりました。詳細については、予約容量の購入に関する API ドキュメント (英語) をご覧ください。
Enterprise Agreement管理者のみ予約を購入できるようにする
予約の購入をサブスクリプション所有者すべてに許可するのではなく、この新機能で購入処理を集約することができます。Enterprise Agreement (EA) 加入契約で「予約インスタンスの追加」設定を無効にすると、1 つ以上の Azure サブスクリプションを所有する EA 管理者のみに予約の購入を許可するように設定できます。予約を購入した後、所有者アクセス権を持たないサブスクリプションを割引の範囲に含めたい場合は、まずそのサブスクリプションの所有者アクセス権を持つユーザーを予約に追加します。次に、追加されたユーザーが予約の範囲を変更します。