次の方法で共有


Skype for Business Online - チーム呼び出しグループのメンバー登録について

こんにちは、 Japan Skype for Business Support Team です。

 

今回は、「チーム呼び出しグループ」へのメンバー設定時にご注意いただきたい点についてお伝えします。

 

 

A さんが B さんを「チーム呼び出しグループ」のメンバーとして設定する場合、この設定を行う前に、A さんと B さんが、Skype for Business クライアント上で、互いの連絡先を登録しておくことが想定されています。

この理由について以下に説明します。

 

まず、「チーム呼び出しグループ」のメンバーとして登録するユーザーは、EV 機能が有効になっている必要があります。

各Skype for Business Online に関連する属性として isUCEnabled が存在しますが、この属性値により、対象のユーザーにおいて EV 機能が有効になっているかどうかが確認可能となります。

「チーム呼び出しグループ」のメンバーを設定する際、メンバーとして設定するユーザーとされるユーザーに紐づく、isUCEnabled の値を参照し、EV 機能が有効となっているユーザーであれば登録が正常に完了します。

 

 

「チーム呼び出しグループ」を設定する側のユーザー (A さん) と、メンバーとして登録される側のユーザー (B さん) が利用するSkype for Businessクライアントにおいて、互いの連絡先が予め連絡先リストに登録されている場合は、以下の状況となります。

 

  1. A さんがSkype for Businessにサインインするタイミングで、Skype for Businessクライアントは、連絡先リストに登録されているB さんに紐づくisUCEnabled の値をあらかじめ、Skype for Business Online サーバーから取得する。
  2. B さんがSkype for Businessにサインインするタイミングで、Skype for Businessクライアントは、連絡先リストに登録されているA さんに紐づくisUCEnabled の値をあらかじめ、Skype for Business Online サーバーから取得する。
  3. その後、A さんが、チーム呼び出しグループに Bさんを追加しようとすると、上記ステップ1と 2であらかじめ取得しておいたisUCEnabled の値をお互いにスムーズに参照することができる。

 

一方で互いの連絡先が予め登録されていない場合は、特に以下シナリオでのタイミングによっては isUCEnabled が未取得となり、設定に失敗する可能性が高くなります。

 

  1. A さんが、チーム呼び出しグループに B さんを追加しようとすると、このタイミングで初めて、Skype for Business サーバーに対して、B さん isUCEnabled の値を取得しようと試みる。
  2. このタイミングで、ダイナミックにisUCEnabled の値を取得することが想定されていないため、isUCEnabled の値の取得に失敗することがある。
  3. isUCEnabled の値の取得に失敗する場合は、[OK] ボタンがグレーアウトする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一般的にチーム内のメンバーを連絡先リストへ登録いただいているケースは多いかと存じますが、チーム呼び出しをご利用いただく際に、本件の様な事象が発生いたしました際は、連絡先リストにチームメンバーを登録いただくことをご検討ください。

なお、「チーム呼び出しグループ」のメンバーを設定する側のユーザーと設定される側のユーザーが互いの連絡先を予め登録しているにもかかわらず、上記のように [OK] ボタンがグレーアウトする場合は、

両ユーザーにおいてSkype for Businessの再サインインを実施していただくことをお勧めいたします。再サインインを実施することで、連絡先に登録されているユーザーのisUCEnabled の値を再度取得しにいくためです。