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Skype for Business Online カスタム会議ポリシーがリリースされました

こんばんは、SfB サポートのワトソンです。

Skype for Business Online 側ではこれまで、組織利用形態やコンプライアンス要件に合わせて、
会議やクライアントポリシーのカスタマイズをすることができなく、準備されている一般的なポリシーの適用を行う必要がございました。

あらゆる企業のコンプライアンス要件を満たし、Office 365・Skype for Business Online の利用を促進するため、
現在 Skype for Business Online では、クライアントポリシーおよびに、会議ポリシーのカスタマイズが可能になりました。

例えば、これまではコンプライアンスの要件により、匿名ユーザーの会議参加を不可に設定したかった場合、
AllowAnonymousParticipantsInMeetings のパラメターの変更ができなかったことから防ぐ事ができませんでした。カスタムポリシーにより、現在は可能となりました。

会議ポリシーでカスタマイズ可能なパラメターは以下の通りとなります。

パラメター カスタマイズ可否
AllowIPAudio カスタマイズ可能 *1
AllowIPVideo カスタマイズ可能 *1
AllowMultiView カスタマイズ可能
Description カスタマイズ不可
AllowParticipantControl カスタマイズ可能
AllowAnnotations カスタマイズ可能
DisablePowerPointAnnotations カスタマイズ可能
AllowUserToScheduleMeetingsWithAppSharing カスタマイズ可能
ApplicationSharingMode カスタマイズ不可
AllowNonEnterpriseVoiceUsersToDialOut カスタマイズ可能
AllowAnonymousUsersToDialOut カスタマイズ可能
AllowAnonymousParticipantsInMeetings カスタマイズ可能
AllowFederatedParticipantJoinAsSameEnterprise カスタマイズ可能
AllowExternalUsersToSaveContent カスタマイズ可能
AllowExternalUserControl カスタマイズ可能
AllowExternalUsersToRecordMeeting カスタマイズ可能
AllowPolls カスタマイズ可能
AllowSharedNotes カスタマイズ可能
AllowQandA カスタマイズ可能
AllowOfficeContent カスタマイズ可能
EnableDialInConferencing カスタマイズ可能
EnableAppDesktopSharing カスタマイズ可能
AllowConferenceRecording カスタマイズ可能
EnableP2PRecording カスタマイズ可能
EnableFileTransfer カスタマイズ可能
EnableP2PFileTransfer カスタマイズ可能
EnableP2PVideo カスタマイズ可能
AllowLargeMeetings カスタマイズ可能
EnableOnlineMeetingPromptForLyncResources カスタマイズ可能
EnableDataCollaboration カスタマイズ可能
MaxVideoConferenceResolution カスタマイズ不可
MaxMeetingSize カスタマイズ不可
AudioBitRateKb カスタマイズ不可
VideoBitRateKb カスタマイズ可能
AppSharingBitRateKb カスタマイズ可能
FileTransferBitRateKb カスタマイズ不可
TotalReceiveVideoBitRateKb カスタマイズ不可
EnableMultiViewJoin カスタマイズ不可
EnableReliableConferenceDeletion カスタマイズ不可

*1 本パラメターは新規ポリシー作成時のみに指定可能です。 Set-CsConferencingPolicy -idenity [ポリシー名] ではカスタマイズ不可です。
例えば、ビデオ、音声が無効なポリシーを新規で作る場合は以下のようなコマンドとなります。
New-CsConferencingPolicy -Identity temp2 -AllowIPAudio $False -AllowIPVideo $false

匿名ユーザーの会議参加を許可したくない場合は、以下のようなに、ポリシーを作ります。
New-CsConferencingPolicy -Identity blockanonymous -AllowAnonymousParticipantsInMeetings $False

ポリシーの追加が成功した場合は以下のような出力になります。
confpolicy
どの会議ポリシーもユーザーに割り当てるには、Grant-CsConferencingPolicy のコマンドを利用します。
以下の例では、tempacc2@contoso.com に 上記で作った blockanonymous のポリシーを割り当てます。
Grant-CsConferencingPolicy -PolicyName blockanonymous tempacc2@contoso.com

各パラメターの設定の意味についきましては、以下の公開情報をご参照ください。

Title: Set-CsConferencingPolicy
URL:https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/gg425788.aspx

注意:会議ポリシーを Grant した後、実際にユーザーに反映されるまでには数時間かかります。

組織の中のすべてのユーザーまたは、複数のユーザーにポリシーを割り当てる場合、適用したいユーザーの UPN をテキストファイルに格納し、PowerShell で割り当てると便利です。
以下のブログでサンプルが公開されておりますので、ご覧ください。

Title:Online ユーザーへのポリシーの割り当て
URL:https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2015/09/06/online/