次の方法で共有


Skype for Business Server 2015 高可用性と障害復旧 Part1 展開の計画

Japan Lync/Skype サポートの久保です。

Skype for Business Server 2015 の高可用性と障害復旧について Technet の補足をしていきたいと思います。
Part1 となる今回は、展開の計画についてです。

Skype for Business Server 2015 の高可用性と障害復旧は、プール ペアリングで実現しています。
ペアリングするプールの制約事項は、Technet に記載の通り以下のようになります。

Skype for Business Server 2015 でのフロント エンド プールの障害復旧
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj204697.aspx

•Enterprise Edition プールとペアにできるのは他の Enterprise Edition プールのみです。同様に、Standard Edition プールとペアにできるのは他の Standard Edition プールのみです。
•物理プールとペアにできるのは他の物理プールのみです。同様に、仮想プールとペアにできるのは他の仮想プールのみです。
•ペアにするプールは、同じ基本オペレーティング システムを実行している必要があります。

言い換えると、上記の条件を満たしていれば展開可能となります。トポロジ ビルダーなどにより制限もかかっておりません。
開発部門による展開の指針としては、上記に加え、以下の点のみとなります。

For capacity planning, you should design each pool to be able to handle the workload of all users in both pools in the event of a disaster.

つまり、プロジェクト単位の判断として、障害発生時は縮退運用するという判断のもと、エンタープライズ プール同士でのペアリングという要件は満たした上で
フロントエンド サーバーの台数を減らしたり、バックエンド サーバーに可用性を持たせない (単一サーバーによる展開) など、
判断いただくことは可能です。

なお、弊社開発部門が動作確認を行っているベスト プラクティスは、同一性能のプールをペアリングさせることとなります。

Part2 では、展開について補足したいと思います。

本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

関連 Blog
Skype for Business Server 2015 高可用性と障害復旧 Part1 展開の計画
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2016/10/27/sfbserver2015_ha_part1/

Skype for Business Server 2015 高可用性と障害復旧 part2 展開
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2016/10/27/sfbserver2015_ha_part2/

Skype for Business Server 2015 高可用性と障害復旧 Part3 アーキテクチャー
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2016/10/27/sfbserver2015_ha_part3/

Skype for Business Server 2015 高可用性と障害復旧 part4 トラブル シューティング
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2016/10/27/sfbserver2015_ha_part4/

Skype for Business Server 2015 高可用性と障害復旧 part5 CMS のフェール オーバー
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2016/10/27/sfbserver2016_ha_part5/

バックアッププールが作れない
https://blogs.msdn.microsoft.com/lync_support_team_blog_japan/2014/07/14/1053/