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Lync/SfB のネットワーク要件

Japan Lync/Skype サポート チームです。

今日は、Skype for Business 2015 のネットワーク要件について解説したいと思います。

まずはじめに、ネットワーク帯域のキャパシティプ ランニングに関して、詳細設計に関わるご相談をお受けすることはできません。
回線の種類やネットワーク構成、QoS の方式など、正確に設計を行うためにはお客様環境に関する詳細な情報が必要となります。
サポートサービスの範囲では、コンサルティング要素が必要となる内容のご対応は難しいためとなります。

詳細設計についてのご支援は対応が難しいのですが、製品実装における個別の要件についてご説明させていただくことは可能です。
しかしながら、同様の情報が TechNet に掲載されておりますので、まずは以下の技術資料をご確認ください。

TITLE:Skype for Business 2015 のネットワーク要件の計画
URL:https:/technet.microsoft.com/ja-jp/library/gg425841.aspx

よくあるお問合せとして、記載されている帯域は片方向のみか、それとも送受信の合計かというものがございます。
上記に掲載されている値につきましては、いずれも片方向の帯域を示しており、送受信の総量としては 2 倍となります。
その点につきましては、以下の記載が該当いたします。

抜粋:
「メディア品質を最適化するには、以下の操作を行います。
・ストリームが有効になっている場合は、ピーク利用時に音声ストリームあたり 65 Kbps (キロビット/秒)、
ビデオ ストリームあたり 500 Kbps のスループットをサポートするように、ネットワーク リンクのプロビジョニングを行います。
双方向の音声またはビデオ セッションは 2 つのストリームを使用するので、単純な音声/電話接続では、
それぞれのストリームの処理に 130 Kbps が必要になります。
同様にビデオでは、アップストリームおよびダウンストリーム接続の送信に合計 1,000 Kbps を使用します。」

ネットワークの QoS における帯域とは、通常は片方向に対してのみ考慮すれば良いこととなります。
一般的なネットワークはフルデュプレックス回線であり、使用帯域は送信と受信のそれぞれの方向で検討することとなります。
あまり存在はしませんが、ハーフデュプレックス回線の場合、一度に伝送可能な帯域がおおよそ半分以下になります。
そのため、必要な帯域の最大値を計算する場合、掲載された帯域を 2 倍として考える必要があります。
※ロストの発生が懸念されるため、CSMA/CD などのハーフデュプレックス回線は推奨されません

帯域設計のベースラインは上記の通りとなりますが、やはり詳細についてはネットワーク環境を十分に把握する必要があります。
クライアントやサーバーと言ったアプリケーション要件のみで、正確な設計や実装を行うことはできません。
ネットワーク担当や導入ベンダーを含め、Lync / Skype for Business の帯域に関する設計をご検討くださいますようお願いいたします。

引き続き、アプリケーション観点での技術サポートについては、 弊社サポート サービスをご利用ください。

本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。