Lync Server 仮想化の対応状況について
こんばんは、 Lync サポートの吉野です。
今回は、 Lync Server の仮想化についてのお話です。
Lync Server ではすべてのワークロード (インスタント メッセージング (IM) とプレゼンス、会議、エンタープライズ
VoIP、監視、アーカイブ、および常設チャット) に対応する仮想化トポロジをサポートします。
一時期、 IM 及びプレゼンスのみのサポートだった時期もありましたが、今ではすべてサポートします。 (Lync Server 2010/2013 ともに)
参考:
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/gg399035(v=ocs.14).aspx https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/gg399035.aspx
Hyper-V をベースに、各テクノロジについてのサポート状況をまとめましたのでご参考いただければと思います。
項目 | テクノロジー | Lync Server 2010 | Lync Server 2013 |
全般 | Hyper-V ゲストサポート | サポート対象 | サポート対象 |
Hyper-V ホスト OS バージョン | 2008R2 以降 | 2008R2 以降2012 以降推奨 | |
CPU | 仮想プロセッサー(VP)と論理プロセッサー(LP)の比率 | 指定なし | 2:1 (Media 系)Mediation/FE/AVEdge 等1:1 (non-Media 系)Director/Chat 等 |
Hyper-Threading | 非推奨 | 非推奨 | |
仮想 NUMA | 未検証 | NUMA スパニングに注意が必要 | |
メモリー | 動的メモリ | 非推奨 | サポート対象外 |
ストレージ | 容量可変仮想HDD | 非推奨 | サポート対象外 |
仮想ファイバチャネル | 未検証 | サポート対象 | |
CSV | サポート対象 | サポート対象 | |
ネットワーク | 10Gbps NIC | 未検証 | サポート対象 |
SR-IOVhttps://technet.microsoft.com/en-us/library/hh831410.aspx#BKMK_SR | 未検証 | サポート対象 | |
高可用性 | ライブマイグレーション | サポート対象外 | サポート対象外 |
クイックマイグレーション | サポート対象外 | サポート対象外 | |
ゲスト内での高可用性(例:ゲスト内で FE2 台運用) | サポート対象 | サポート対象 | |
データ保護 | スナップショット | サポート対象外 | サポート対象外 |
Hyper-V レプリカ | サポート対象外 | サポート対象外 |
要約すると以下のようになります。
・可変容量のテクノロジはサポート対象外 (2013)、非推奨 (2010)
・ホスト側での高可用性はサポート対象外、通常の Lync Server で用意されているテクノロジーで高可用性を確保する
・ホスト側でのバックアップテクノロジーはサポート対象外。
・Windows Server 2012 (R2) での Hyper-V 新機能については順次検証しています。
Lync Server 2013 については以下の資料も参考ください。
https://www.microsoft.com/en-us/download/confirmation.aspx?id=41936