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Lync 2013 SDK を Skype for Business 2016 クライアント環境でご利用いただく場合の注意事項

Japan Lync/Skype サポートチームの和気です。

Lync / Skype for Business では、機能をカスタマイズおよび拡張するための様々な API が提供されており、特に、Lync 2013 / Skype for Business 2015 クライアントを対象とした開発には Lync 2013 SDK が、現在利用可能です(SfBにも互換を有しています)。

昨年 2015 年には新たに Skype for Business 2016 クライアントがリリースされたこと、また、現在、Skype for Business 2016 クライアントに明確に紐づく SDK がリリースされていないことから、今回は “Skype for Business 2016 クライアント環境における Lync 2013 SDK 利用時の注意事項” をご紹介いたします。

※注意事項は随時追加させていただく予定です。

Lync 2013 SDK と Skype for Business 2016 クライアント

Lync 2013 SDK で開発したアプリケーションは、Skype for Business 2016 クライアント環境においても互換があり動作します。
しかし、Lync 2013 SDK リリース時点では、 Skype for Business 2016 クライアントを想定した実装がなされていないことから、こうした点に起因して、完全に同じ動作を保証するものではありません。

そのため、これまでに開発された Lync 2013 (Skype for Business 2015) クライアント環境で動作するアプリケーションについても、Skype for Business 2016 クライアント環境における動作を必ずご確認ください。

Lync 2013 SDK のインストール

開発環境に Lync 2013 SDK をインストールする場合には、一時的に Lync 2013 (Skype for Business 2015) クライアントをインストールしてください。

Lync 2013 SDK はインストール時に、前提条件として Lync 2013 (Skype for Business 2015) クライアントの有無をチェックします。
そのため、インストールの時点では、Lync 2013 (Skype for Business 2015) クライアントをインストールしておいていただく必要があります。

この一時的なインストールには、無償の Lync Basic 2013 も利用いただけますのでご活用ください。

Title: Microsoft Lync Basic 2013
URL (32-bit) : https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=35451
URL (64-bit) : https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=35450

 なお、Lync 2013 SDK のインストール完了後は、Lync 2013 (Skype for Business 2015) をアンインストールし Skype for Business 2016 をインストールすることで、Skype for Business 2016 で動作するアプリケーション開発が可能です。

また、開発したアプリケーションを展開するクライアント環境には、Lync 2013 (Skype for Business 2015) もしくは Skype for Business 2016 のいずれかがインストールされていれば、アプリケーションは動作します。

UI Suppression Mode のレジストリ キー設定

UI Suppression Mode で動作するアプリケーションを Skype for Business 2016 環境に展開する場合は、次の 2 つのレジストリ キーを設定してください。

a. Lync 2013 / Skype for Business 2015 のレジストリ キー

レジストリ キーの場所 : HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Lync
値の名前 : UISuppressionMode (DWORD)
値のデータ : 1 (= UI Suppression Mode を有効にする)

b. Skype for Business 2016 のレジストリ キー

レジストリ キーの場所 : HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Lync
値の名前 : UISuppressionMode (DWORD)
値のデータ : 1 (= UI Suppression Mode を有効にする)

 

[参考]
なお、Lync 2013 SDK については、引き続き以下の URL において技術情報が公開されています。
Lync 2013 SDK を使用した開発をご検討の際には、ご参照ください。

Title: Lync 2013 SDK documentation
URL: https://msdn.microsoft.com/en-us/library/office/jj933180.aspx

Title: Microsoft Lync 2013 SDK (ダウンロード センター)
URL: https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=36824

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