次の方法で共有


デスクトップ共有/プログラム共有で動画 (ビデオ) の音声が再生されません

Japan Lync/Skype Support チームの和気です。
 

音声付きの動画 (ビデオ) を発表者の PC で再生し、デスクトップ共有もしくはプログラム共有 (ウィンドウの共有) を行った場合に、他の参加者側で動画の音声が聞こえない、といったご質問を受けることがあります。

今回は、Skype 通話や会議で音声付きの動画 (ビデオ) を再生した場合の動作について紹介いたします。

音声付きの動画 (ビデオ) を発表者の PC で再生し、デスクトップ共有もしくはプログラム共有 (ウィンドウの共有) を行った場合には、動画の音声は他の参加者側では再生されません。

Skype 会議では、クライアントのマイク デバイスからの入力音声がサーバーに送信され、その後、他の参加者に送信されています。また、デスクトップ共有もしくはプログラム共有 (ウィンドウの共有) では、画面のみがサーバーに送信され、その後、他の参加者に共有されています。通話の場合も、サーバーは経由しませんが同様の動作となります。
そのため、PC で音声付きの動画を再生し、デスクトップ共有もしくはプログラム共有を行った場合、動画の音声がマイク デバイスで拾えない環境においては、他の参加者側で動画の音声は聞こえません。

(例)

  • 動画の音声がヘッドホン デバイスで再生されており、マイク デバイスでは動画の音声を拾えない場合
  • 動画の音声がスピーカーで再生されているが、音量が小さいことやマイク デバイスの機能 (ノイズ キャンセリング など) に起因して動画の音声を拾えていない

 
では、音声付きの動画を再生したい場合にどうしたらよいかというと、以下の 2 つの方法があります。


  1. デバイスを用いた方法
  2. PowerPoint 共有を利用した方法 (※ Lync 2013 以上のバージョンのクライアントが必要)

 

1. デバイスを用いた方法

上述の通り、Skype 会議では、クライアントのマイク デバイスからの入力音声が他の参加者に送信されます。
そのため、動画の音声をマイク デバイスで拾えるような環境を準備いただく事で、デスクトップ共有もしくはプログラム共有 (ウィンドウの共有) を行った場合に動画の音声を他の参加者に聞こえるようにすることが可能です。

例えば、動画の音声を PC 付属もしくは外付けのスピーカーで再生し、意図的にスピーカーにマイク デバイスを近づけて動画の音声を拾う方法などが考えられます。

しかしながら、参加者側で再生される動画の音声の品質は、スピーカーで再生される音声の音量や品質、およびマイク デバイスの位置やノイズ キャンセリングといった機能を含む動画を再生する側の環境に大きく依存するため、音声の品質については、実際の環境において十分にご確認ください。
 

2. PowerPoint 共有を利用した方法

動画を埋め込んだ PowerPoint ファイルと Skype 会議の "PowerPoint 共有" の機能を利用することで、音声を含む動画を全参加者で共有することが可能です。

Title: Skype for Business 会議でビデオを再生する
URL: https://support.office.com/ja-jp/article/1bb30e51-d8f9-4ef6-b018-b170439e7488

 

ただし、この方法では、Office Web App サーバーの機能を利用しているため、以下の要件があります。

  • Skype for Business Online 環境、もしくは Office Web App サーバーの展開された Lync Server 2013/Skype for Business Server 2015 のオンプレミス環境
  • Lync 2013 以上のバージョンのクライアント (Lync 2013/Skype for Business 2015/Skype for Business 2016)

 

- 詳細

PowerPoint 共有で使用する動画の埋め込まれた PowerPoint ファイルをあらかじめ作成しておき、Skype 会議で PowerPoint 共有の機能を使って共有してください。動画を埋め込んだページを表示し動画を再生することで、映像と音声が参加者側でも再生されます。

動画を埋め込んだ PowerPoint ファイルの作成手順に関しましては、以下の URL を参照してください。

Title: PC にあるビデオを挿入する、またはリンクする
URL: https://support.office.com/ja-jp/article/f4db9074-91cb-49fa-a82a-81835af6913d

Title: PowerPoint でサポートされているオーディオ ファイル形式およびビデオ ファイル形式
URL: https://support.office.com/ja-jp/article/d8b12450-26db-4c7b-a5c1-593d3418fb59

 

なお、動画の埋め込まれた PowerPoint ファイルを作成した際には、PowerPoint の機能により、コーデックなどの互換性の問題の検出や、用途に合わせた動画ファイルの圧縮を行うことが可能です。
サイズの大きな動画を埋め込んだ場合には、PowerPoint ファイルのアップロードや、アップロード後のレンダリングの処理などに時間を要することに加え、共有時のネットワーク負荷が増加することなどが想定されます。そのため、動画ファイルは 50 MB 未満にすることを推奨いたします。

こういった互換性のチェックや動画の圧縮といった手順は必須ではございませんが、動画の共有を問題なく行うためにも、ぜひ PowerPoint の機能をご利用ください。

互換性のチェックや動画の圧縮の操作手順に関しましては、以下の URL をご参照ください。

Title: プレゼンテーション内のオーディオとビデオを問題なく再生する
URL: https://support.office.com/ja-jp/article/e0a94444-8ea7-4a00-974b-6ad0d6edc4b1

Title: プレゼンテーションに含まれるメディア ファイルを圧縮する
URL: https://support.office.com/ja-jp/article/f0927964-25f3-460c-ac42-c6cc3308604c

 

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