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Visual Studio 2010 で .NET Framework 2.0/3.0/3.5 アプリケーションの開発を行うには?

長らくご無沙汰しておりました、Visual Studio サポートチームのオオカワです。
何を掲載しようか…と思案に思案を巡らせているうち暑かった夏も終わり、最早冬の装いとなってしまいました。
これから冬とはいえ、いつまでもこのブログを冬眠させておくわけにもいかない!という折、Visual Studio 2010の公式ドキュメントの内容を補足したいことがありましたので、記事にさせていただきます。

[現象]

Visual Studio 2010 で .NET Framework 2.0/3.0/3.5 のアプリケーションを作成しようと思ったが、プロジェクト テンプレートの選択画面で .NET Framework 4 しか選べない。

[対処方法]

.NET Framework 3.5 Service Pack 1 をインストールいただくことで、.NET Framework 4 以前のバージョンの .NET Framework もターゲットとして選択可能となります。
以下のサイトよりインストーラーを入手し、インストールを行ってくださいますよう、お願い申し上げます。

Microsoft .NET Framework 3.5 Service Pack 1
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/netframework/cc807042.aspx

[理由]

Visual Studio 2010 のインストーラーは、.NET Framework 4 のみをセットアップいたします。
.NET Framework 2.0/3.0/3.5 についてはオプションの扱いとなっており、別途インストールいただく必要がございます。
この際に必要なコンポーネントを一括でインストールいただくためにご利用可能なパッケージとして .NET Framework 3.5 SP1 がございます。
.NET Framework 3.5 SP1 には、.NET Framework 2.0 SP2 ならびに .NET Framework 3.0 SP2 も内包されております。

本件については、以下の MSDN ドキュメントにも記載がございますので、もしよろしければご確認ください。

Visual Studio 2010 Visual Studio のマルチターゲットの概要
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/bb398197.aspx

[OS ごとの対処策詳細]

現在公開されている OS の中には、.NET Framework の一部バージョンを OS の機能として内包しているものもございます。
そのため OS ごとに若干対処方法が異なりますので、以下に OS ごとの対処方法の詳細もご案内します。
なお、いずれの OS においても、最終的に 「.NET Framework 3.5 SP1 がインストールされていること」 が以前のバージョンの .NET Framework 開発を行う際の必須要件となります。
.NET Framework 2.0 のみご利用のご要望であっても、.NET Framework 3.5 SP1 をインストールしていただく必要がある点のみご注意ください。

Windows 7
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OS の機能として、.NET Framework 3.5 SP1 を内包しており、既定で有効化されております。
そのため、通常は特に追加の操作をいただかなくとも以前の .NET Framework にて開発が可能でございます。
なお、Windows 7 の .NET Framework 3.5 SP1 はコントロールパネル中の [プログラムと機能] から無効化も可能です。
もし、現在無効化している場合には、.NET Framework 3.5 SP1 を有効化してください。

Windows Server 2008 R2
--
OS の機能として、.NET Framework 3.5 SP1 を内包しています。
以前の .NET Framework で開発を行いたい場合には、[サーバー マネージャ] の [機能] より .NET Framework 3.5 SP1 を有効化してください。
※なお、本記事では、Windows Server Core 上での開発は考慮しておりません。

Windows Vista
--
OS の機能として、.NET Framework 3.0 を内包しており、通常は既定で有効化されております。
以前の .NET Framework で開発を行いたい場合には、前述のインストーラーにより .NET Framework 3.5 SP1 をインストールしてください。
万が一インストールに失敗する場合には .NET Framework 3.0 が無効化されている可能性がございます。
コントロールパネル中の [プログラムと機能] より .NET Framework 3.0 を有効化したのち、再度インストールをお試しいただければ幸いです。

Windows Server 2008
--
OS の機能として、.NET Framework 3.0 を内包しています。
以前の .NET Framework で開発を行いたい場合には、[サーバー マネージャ] の [機能] より .NET Framework 3.0 を有効化したのち、前述のインストーラーにより .NET Framework 3.5 SP1 をインストールしてください。
※なお、本記事では、Windows Server Core 上での開発は考慮しておりません。

Windows XP / Windows Server 2003
--
OS の機能には、Visual Studio 2010 でターゲットとして指定可能な .NET Framework は含まれておりません。
前述のインストーラーにより .NET Framework 3.5 SP1 をインストールしてください。

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本記事が、今後 Visual Studo 2010 をご利用になるお客様のお困りごと解決の一助となりましたら幸いでございます。