【New in AI: 世界の AI 活用事例】AI と MR の活用によって生まれる新たな可能性
"New in AI" では、ビジネスや社会の変革に向けて、マイクロソフト AI を活用いただいている世界各地の事例を紹介します。
New in AI – 2019年3月6日更新: AI と MR の活用によって生まれる新たな可能性
米国の病院では毎年およそ 100 万人の患者が、世界規模で見ればさらに多くの患者が、自力でベッドから起き上がろうとして転落しています。米 Ocuvera は、Azure Kinect の深度検知カメラと AI アルゴリズムを活用することでこの問題を解決しようとしています。このツールは、援助を必要とする患者がベッドから転落しそうになるとそれを検知し、看護師に通知します。スペインのバルセロナで開催された MWC 2019 で発表された、同じ深度検知カメラは、新しい HoloLens 2 でも使用されており、 AI を活用することで周囲の状況をよりスマートに把握することができます。
複雑な産業現場における研修なども、このツールを使って行えるようになるため、労働者は必要な情報を入手するために本などを読む必要はなくなります。
Imagine Cup 2019 : 学生が AI による自国の課題解決に挑戦
今年開催された Imagine Cup 2019 アジア地区決勝では、包装された食品の正確な内容の特定や、自然災害時に人々に力を与えるなど、多くの学生が自国の抱える最も難しい問題を解決するため AI を活用しました。韓国チーム Fisherman は、機械学習と音声分析を活用して不審な電話を検知するツールを開発、中国チーム RailinNova は AI と IoT の両方の技術を組み合わせて列車の欠陥を特定することのできるロボットを開発しました。最も印象的だったのは、優勝チームであるインドの Caeli で、出掛けるときに最も汚染の少ないルートを推奨する、AI 搭載のスマートエアマスクを製作しました。
近畿大学が魚の養殖で AI 導入、次世代人材の育成に向けて
増加するマダイ養殖の需要に対し、近畿大学の養殖研究所は毎日 25 万匹もの稚魚を手作業で仕分けをしています。しかし、人口の高齢化に伴い経験豊富な仕分け人の採用が困難になるため、大学では IoT と AI テクノロジーを駆使した、仕分けプロセスを自動化するソフトウェアを実装しました。そして、6 カ月間の画像解析と機械学習により、システムの精度を人間の熟練者と同レベルにまで引き上げることに成功しました。これによって近大では、繰り返し作業を AI に行わせることで、新しい世代の養殖専門家に技術的な知識を引き継がせることに時間を費やせます。
関連記事
近畿大学水産研究所、養殖稚魚の選別を AI と IoT で効率化 すべては漁業の“働き方改革”の実現のために
AI side notes:
(リンク先のページは英語です)
- Microsoft – IDC Study: AI が 2021 年までにアジア太平洋地域のイノベーション率を約 2 倍にする
- 新しい研究は、AI はどのように従業員の生産性を変革し、ビジネスを加速させるかを浮き彫りにする
- 新しい AI、MR ビジネスソリューションが Microsoft Dynamics 365 と連携
- Microsoft が示す、インドの AI の可能性を最大限に引き出す方法
- エモーショナル インテリジェンスとデジタル文化が AI の基盤
本ページのすべての内容は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。正式な社内承認や各社との契約締結が必要な場合は、それまでは確定されるものではありません。また、様々な事由・背景により、一部または全部が変更、キャンセル、実現困難となる場合があります。予めご了承下さい。