Windows 8 における Internet Explorer 10 の起動オプション
IE10 の新しいブラウジング エクスペリエンスは、Windows 8 と足並みを揃えて構築することで、Metro スタイル アプリケーションが備えるすべてのメリットをご利用いただけるようになっています。IE の基盤アーキテクチャを拡張して構築された新しいエクスペリエンスは、堅固なセキュリティと HTML5 その他の Web 標準のサポートを搭載した、ハードウェア アクセラレーションに完全対応する高速なブラウジング エンジンを提供します。一方、デスクトップ ツールを使用中のユーザーが同じワークフローの中でツールを使い続けることができるよう、IE10 にはデスクトップ エクスペリエンスも搭載されています。
昨年 9 月の Windows 8 Developer Preview リリース以降、別のアプリケーション内のリンクをクリックした際に Metro スタイルとデスクトップのどちらの Internet Explorer エクスペリエンスが起動されるかを制御するオプションを求める声が、皆さんから多く寄せられました。その結果 Windows Consumer Preview の IE10 に、この制御機能が実装されました。
Windows 8 Consumer Preview の既定では、リンクを開く場合に、現在の環境に一致する Internet Explorer エクスペリエンスが使われます。つまり、Metro スタイル アプリケーションの実行中にリンクを開くと Metro スタイルの IE10 が起動され、デスクトップ アプリケーションの実行中にリンクを開くと IE10 がデスクトップで起動されます。この既定の動作は [インターネットのプロパティ] ダイアログの [プログラム] タブで上書きできます。
これらの設定は、スタート画面の検索機能を使って "links (リンク)"、"launch (起動)"、"open links (リンクを開く)" などの語句で検索すると簡単に見つけられます。"launch (起動)" での検索結果を次に示します。
次のセクションでは利用可能な設定について説明します。
リンクを開く方法
[ブラウザー起動設定] の 1 つ目の設定 ([リンクの開き方を選んでください]) では、別のプログラムでリンクをクリックした場合の動作を制御できます。選択肢は次のとおりです。
リンクを開くオプション | 動作 |
---|---|
Internet Explorer が判断する | 現在の環境に合わせてリンクを起動する |
常に Internet Explorer を使う | Windows 8 (Metro スタイル) 環境でリンクを起動する |
常にデスクトップの Internet Explorer を使う | デスクトップ環境でリンクを起動する |
この設定の既定値は [Internet Explorer が判断する] です。つまり、起動時の状況に合わせて、デスクトップまたは Metro スタイルのいずれか適切なエクスペリエンスでリンクが起動されます。デスクトップ アプリケーション (Microsoft Word など) のリンクがクリックされた場合はデスクトップの IE10 で、Metro スタイル アプリケーションの場合は Metro スタイルの IE10 でリンクが開かれます。
スタート画面の Internet Explorer を開く方法
[ブラウザーの起動設定] では Windows によるリンクの開き方を制御できるだけでなく、スタート画面での Internet Explorer アプリケーション タイルの起動方法もオプションとして提供されています。ブラウザーの既定の起動場所は、スタート画面にある Internet Explorer のアプリケーション タイルです。また、サイトをスタート画面にピン留めすることで、ピン留めされたサイトのタイルを作成できます。[Internet Explorer タイルをデスクトップで開く] 設定で、これらの Internet Explorer タイルまたはピン留めされたサイトのタイルをクリックした場合の動作を制御できます。
Internet Explorer タイルを開くオプション | 想定される動作 |
---|---|
(オフにする) | Windows 8 (Metro スタイル) 環境で起動する |
(オンにする) | デスクトップ環境で起動する |
起動オプションと既定のブラウザー
IE10 を Metro スタイルとデスクトップ エクスペリエンスの両方で使えるのは、IE10 が既定のブラウザーに設定されている場合です。Internet Explorer が既定のブラウザーではない場合に使えるのはデスクトップの IE だけで、IE の [ブラウザーの起動設定] も変更できません。IE が既定のブラウザーではない場合、[インターネットのプロパティ] ダイアログの [プログラム] タブにある [リンクの開き方を選んでください] オプションは無効になります (灰色表示されます)。
既定のブラウザーを変更するには、Windows 8 のスタート画面で「default (既定)」と入力します。検索語句に合わせてスタート画面でアプリ、設定、ファイルが検索されます。[アプリ] の結果に [既定のプログラム] が表示されます。これをタッチまたはクリックすると、[既定のプログラム] コントロール パネル項目が表示されます。オプションの一覧で [既定のプログラムを設定] を選択すると表示されるページの左側で、プログラムの一覧を確認できます。
[Internet Explorer] を選択して [このプログラムを既定に設定] をクリックまたはタッチします。これによって Windows 8 の既定のブラウザーが IE10 に設定され、Metro スタイル エクスペリエンスが有効になります。
まとめ
IE10 は没入的な全画面表示のサイト エクスペリエンスを提供します。私たちが調査したところ、Metro スタイルのブラウジングは多くのユーザーに好まれ、特別に熱心で頻繁なブラウジング パターンを示すユーザーにさえも受け入れられていることがわかりました。この理由は、Metro スタイルは手間が少なく、操作方法よりも情報に集中できるからです。その一方で、デスクトップの IE が一部のブラウジングで重要な役割を担っていることに変わりはありません。私たちは、[ブラウザーの起動設定] を使って既定の設定を変更できるようにすることで、"妥協のない" エクスペリエンスを実現しています。
ぜひこれらの設定をご活用いただき、ご意見をお寄せください。フィードバックをお待ちしています。この記事のコメント、または Connect (英語) にご記入ください。
—Internet Explorer 担当グループ プログラム マネージャー Kevin Luu
Comments
- Anonymous
April 05, 2012
記事と関係ないけど、IE9はいいですね。高速だなと思いました。ずっとこれ使っていますよ。 headlines.yahoo.co.jp/hl IE10もがんばってください。Windows7向けも楽しみにしてます。軽くて使いやすいブラウザなら何でも 期待したいです。Windows8そのものも頑張っていただきたいですね。