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Windows 8 の Flash

明日から Windows 8 と Windows RT の Internet Explorer 10 を更新し、Flash コンテンツが既定で動作するようにします。Windows 8 のデスクトップの IE では、Flash コンテンツは今後すべて有効になります。

過去数か月間以上テストして確認したところでは、Flash コンテンツがあるサイトの大多数は、タッチ、パフォーマンス、バッテリ寿命といった Windows エクスペリエンスとの互換性が確保されています。この更新を適用しても、タッチ操作が可能な Windows エクスペリエンスと互換性が依然として確保されていないか、他のプラグインに依存している一部のサイトでは、キュレーションされた互換表示 (CV) リストによって、Flash コンテンツがブロックされます。

私たちは、IE10 でより多くのサイトが "動作するようにするだけ" で、ユーザー、企業、開発者のエクスペリエンスも向上すると考えています。実際問題として、よく使うサイトの Web コンテンツは、普段持ち歩くデバイスでどれでもアクセスできるようになっていなければなりません。アクセスできないと、そのデバイスは PC のおまけにすぎなくなります。一部の人気 Web サイトでは Adobe Flash が必須で、代替手段として HTML5 に対応していないため、Adobe と Microsoft は、Windows エクスペリエンスに最適化された Flash Player を提供できるよう密接に協力しています。

Windows 8 Windows RT
イマーシブ IE CV リストになければ有効 CV リストになければ有効
デスクトップ IE すべてのサイトで有効 CV リストになければ有効

これにより、Windows 8 ではイマーシブ IE エクスペリエンスが更新され、Windows RT ではイマーシブおよびデスクトップ IE エクスペリエンスの両方が更新されます。更新は Windows Update から利用できます。Flash がブロックされる最も一般的な理由は、Windows RT で使用できない他のプラグインがサイトで使用されていることです。そのため、キュレーションされた CV リストが Windows RT のデスクトップの IE に適用されます。

より互換性のある Web エクスペリエンス

Windows での Flash に対する私たちのアプローチは、Windows ユーザーや開発者にとっては実際的です。Windows 8 では、私たちは Adobe と協力して、タッチ、パフォーマンス、セキュリティ、信頼性、およびバッテリ寿命に最適化されたバージョンの Flash を搭載しました。Adobe は Flash を大幅に変更し、Windows 8 エクスペリエンスの目標に合うようにしました。私たちは、最適化されたこの Flash コンポーネントを Windows 8 の一部として搭載し、Windows Update を通じてサービスを提供しています。Windows 8 の Flash に対応した IE10 を使うと、他のタッチ主導エクスペリエンス、タブレット ブラウザーおよびデバイスと比べて特に品質の高い Web 作品を表示できるようになります。

Windows 8 と Windows RT をリリースしたとき、私たちは、IE 互換表示 (CV) リストを使い、タッチ応答、パフォーマンス、バッテリ寿命などの条件を満たした Windows 8 エクスペリエンスと互換性がある Flash コンテンツをサイトで実行できるようにしました。Windows 8 のデスクトップの IE では、Windows 7 と同じようにあらゆる Flash コンテンツを実行できます。

Flash、Windows 8、Windows RT のエンジニアリング エクスペリエンスを見ると、開発者は Flash コンテンツを改善しているので、私たちがテストした、Flash コンテンツがある大多数のサイトは、現在では Windows エクスペリエンスの目標との互換性を確保しています。現在まで Flash の互換性をテストした数千のドメインのうち、4% 未満は今もなお互換性がありません。そのほとんどは、サイト エクスペリエンスの中核に、Flash だけでなく他の ActiveX コントロールが必要なことが原因です。ユーザーや開発者の方々が手にされた Windows 8 を基に、私たちは Flash が使われた Web サイトのエクスペリエンスに関するフィードバックに耳を傾けています。

互換性のある Flash コンテンツの開発

Flash コンテンツがあるサイトを構築している開発者のみなさんは、MSDN に投稿されたこのドキュメントをご覧ください。これには、サイトを Flash CV ブロック リストに登録するために使う基準や、開発者がイマーシブ IE でコンテンツをテストし、サイトを送信してブロック リストから除外する手順に関するより技術的な詳細が記載されています。また、このドキュメントには、開発者、デザイナー、コンテンツの発行元が、タッチ、応答性、バッテリ寿命といった条件を満たして、IE でうまく再生される Flash のエクスペリエンスを作るのに役立つベスト プラクティス ガイドも含まれています。これらのベスト プラクティスは、タッチ対応 HTML5 サイトの作成に関する既存の推奨事項や modern.IE のようなツールを補完するものです。また、明日から modern.IE では、キュレートされた Flash CV ブロック リストにサイトが登録されているかどうかをテストすることもできるようになります。

開発コミュニティにとって、プラットフォームの継続性とテクノロジの選択肢は重要です。Windows 8 と Windows RT の IE10 の Flash は、既存のサイトが、ユーザーに提供するエクスペリエンスに適したペースかつ意味のある仕方で HTML5 テクノロジへ移行するための橋渡しとなります。本日の Windows 8 と Windows RT の更新で、ユーザーのみなさんは、既定の状態で Web をこれまで以上に楽しむことができるようになります。

-- Internet Explorer 担当グループ プログラム管理者 Rob Mauceri

Comments

  • Anonymous
    March 17, 2013
    アメリカ版記事のコメント欄をみてると、「Flashだけでなく、Silverlightのサポートもしてほしい」との要望があります。 Silverlightは自分達の製品なのですから、こちらもぜひご検討ください。

  • Anonymous
    March 24, 2013
    We need Silverlight !