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Visual Studio 2012でデバイスドライバー開発

Visual Studio 2012は、デバイスドライバーを通常のアプリ開発と同じように開発できるようになっています。デバイスドライバー開発は、以前はほぼ完全にコマンドラインツールを駆使したものでしたが、今は、プロジェクトテンプレートからプロジェクトを作成し、開発できるようになっています。

Visual Studio 2012でデバイスドライバーを開発するためには、先ず、WDK(Windows Driver Kit)をインストールします。

https://msdn.microsoft.com/ja-JP/windows/hardware/gg487428/

から、ダウンロード&インストールを行ってください。PCにVisual Studio 2012(有償版)がインストールされていれば、デバイスドライバー開発に必要な環境一式がVisual Studio 2012に追加されます。WDKのインストールが終わったら早速Visual Studio 2012を起動し、新しいプロジェクト作成メニューを選択してみてください。

VC++の下にWindows Driverというカテゴリが追加され、各種デバイスドライバー、デバイスドライバー向けサンプルアプリ、インストールパッケージ、テスティングフレームワークといったプロジェクトが用意されます。これを取っ掛かりにプロジェクトを作成できるようになったわけです。デバイスドライバーのビルドや、UDMFのドライバーなどは、ソースコードレベルデバッグなども一貫したVisual Studio 2012のUIを使って行うことができます。一つ前のポストで紹介したアーキテクチャの依存関係グラフなども生成が可能で、ドライバーの構造を可視化することができます。また、TFSでのソースコード管理も以前より容易に行えるなど、Visual Studio 2012に関連する機能を使い倒すことができるようになっています。更に、Static Driver VerifierもGUI化されました。

何かIssueがある場合は、Resultのリンクをクリックすると、

レポートページが表示され、該当するソースコードを表示できます。

ドライバーの静的解析はずいぶん昔に話題になったことがあるのを覚えていますが、こちらも試してみてください。

Visual Studio 2012によるドライバー開発は2012年4月に行われたWDD(Windows Developer Days)で、デバイスドライバーズの日高さんが、セッションを担当されています。

https://channel9.msdn.com/Events/Windows-Developer-Days/Windows-Developer-Days-2012/SP-006

CP版の頃の話なので若干古い部分はありますが、こちらもご覧ください。