Exchange 2010 でユーザーの自動応答を構成する
原文の記事の投稿日: 2011 年 9 月 8 日 (木曜日)
あるユーザーが何かの理由 (バカンス、病気、長期休暇、または出張) で不在です。そして自動応答を設定するのを忘れています。これは不在時の自動応答メッセージまたは OOF (英語) (Exchange/Outlook の用語) とも呼ばれているものです。あなたは Exchange 管理者として、そのユーザーの上司から、そのユーザーの OOF を構成してほしい旨の電子メールを受け取りました。
以前のバージョンの Exchange なら、これを行うには、そのユーザーのメールボックスにアクセスする必要があります。不在時の自動応答メッセージは、他のメタデータと共にユーザーの非 IPM ツリーに格納されます。メールボックスにアクセスしなければ、その中のデータを変更することはできません。管理者がメールボックスにアクセスする方法は 2 とおりあります。
- そのユーザーのメールボックスへのフル アクセス許可を自分自身に与えます。
- そのユーザーのパスワードを変更し、ユーザーとしてログインします。
どちらの方法にも危険性があると言ってよいでしょう。最初の方法は、管理者に対して、そのユーザーのメールボックス内の全データへのアクセスを許可することになります。2 番目の方法は、管理者に対して、そのユーザー アカウントが会社内でアクセスできる全データへのアクセスを許可することになり、またそのユーザーを本人のユーザー アカウントから締め出すことになります (当のユーザーは新しいパスワードを知らないからです)。
Exchange 2010 では、上述の 2 つの方法のどちらも使わずに、ユーザーたちの自動応答オプションを構成できます。ただし、Mail Recipient/メール受信者または User Options/ユーザー オプション管理役割を持つ役割グループのメンバーであることが必要です。
Exchange コントロール パネルを使用して自動応答オプションを構成する
ECP を使用して自動応答オプションを構成するには:
[メール] (Mail) > [オプション] (Options) から [他のユーザー] (Another User) (既定は [組織] (My Organization)) を選択します。
図 1: 他のユーザーを選択自動応答を構成するユーザーを選択します。
新しいウィンドウで、そのユーザーの名前が通知メッセージに表示されることを確認し、[休暇中であることを通知する] (Tell people you’re on vacation) をクリックします。
図 2: 他のユーザーを ECP で管理するときは、ページの上部の通知に管理対象のユーザーの名前が表示されます。[自動応答] (Automatic Replies) タブで、自動応答オプションを構成します (スクリーンショットを参照)。
Exchange 2007 では、外部の受信者と内部の受信者に対して異なる不在時の自動応答メッセージを作成できる機能を導入しました。不在時の自動応答メッセージをユーザーごとに有効/無効にしたり、リモート ドメインごとに有効/無効にしたりすることもできます (リモート ドメインの設定で行います)。詳細については、「Exchange Server 2007 Out of Office (OOF) (英語)」を参照してください。
Shell を使用して自動応答オプションを構成する
次のコマンドは、2011 年 9 月 8 日から 2011 年 9 月 15 日までの内部および外部の自動応答をスケジュールします。
Set-MailboxAutoReplyConfiguration bsuneja@e14labs.com –AutoReplyState Scheduled –StartTime “9/8/2011” –EndTime “9/15/2011” –ExternalMessage “External OOF message here” –InternalMessage “Internal OOF message here”
無効にされるまで送信されるように (つまり、スケジュールなしで) 自動応答を構成するには、AutoReplyState パラメーターを Enabled に設定し、StarTime および EndTime パラメーターを指定しません。詳細な構文と説明については、「Set-MailboxAutoReplyConfiguration」を参照してください。
次のコマンドは、メールボックスの自動応答設定を取得します。
Get-MailboxAutoReplyConfiguration bsuneja@e14labs.com
次のコマンドは、メールボックスに対して構成されている自動応答を無効にします。
Set-MailboxAutoReplyConfiguration bsuneja@e14labs.com –AutoReplyState Disabled –ExternalMessage $null –InternalMessage $null
これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は「Configure Automatic Replies for a user in Exchange 2010」をご覧ください。