次の方法で共有


マイクロソフト リモート接続アナライザーが新しくなりました

原文の記事の投稿日: 2012 年 11 月 20 日 (火曜日)

あなたはメール サーバーに Outlook クライアントがつながらないトラブルを抱えた人からの電話を受けたことがありますか? そんな時、サーバーとの接続テストを行ってその結果を返してくれるようなツールを送ってやることができればいいと思ったことはないですか?

または、あなたは管理者で、リモート接続アナライザー (Remote Connectivity Analyzer, RCA) を電子メールの構成を確かめるためにずっと使っていて、組織内からも RCA Web サイトと同じ形で診断の詳細を提供してくれるテストができないかと思っていませんか?

マイクロソフトでは、このような声を多くいただいており、これらのシナリオを満たすために、我々の開発チームでツールを作成しました。今回は、Microsoft 接続アナライザー (ベータ) という、リモート接続アナライザー Web サイトのポータブルバージョンをご紹介します。以下に、接続アナライザーの 49 秒の簡単な紹介ビデオがありますのでご覧ください。

このツールは、RCA Web サイトで提供しているものと同じテストを、もう少し単純な UI で行うことができます。これなら誰でも使用できます。

画像

画像

画像

結果は 2 つのビューで表示されます。最初のものは単に結果を表示するだけで、誰でもわかりやすいようになっています。そして、管理者のみが知りたい詳細情報を表示するビューもあります。

画像

管理者向けの詳細情報は "Review all the tests we ran" の下に表示されます。

画像

もしくは、エンドユーザーに詳細結果を保存してもらって管理者に送ってもらうこともできます。詳細結果は HTML ファイルに保存され、ブラウザーで閲覧可能です。

Microsoft 接続アナライザーのシステム要件

  1. サポートする OS: 64 ビット Windows 7、Windows 7、Windows Server 2008 以上
  2. Microsoft .NET Framework 4.5 が必要です。
  3. ブラウザー要件:

インストーラーは最近の Web ブラウザーであれば動作しますが、以下のアドオンが必要な場合があります。

リリース ノートはここ (英語) からご覧いただけます。

将来的にテスト項目が拡張される予定です

Web サイトを最初にリリースした時のように、Microsoft 接続アナライザーは進化の途上にあります。

このツールのテスト項目を拡張して、あらゆる接続性に関するよくある問題に関するテストをエンドユーザー向けに提供することを目指しています。

Lync のテストもできるようになりました

新しいツールの提供に加え、Lync のリモート接続アナライザーの機能も追加し、2 つのツールを統合しました。そこで、ツール名から "Exchange" を外し、Web サイトに接続する新しい URL (https://testconnectivity.microsoft.com) を用意しました。これで、同じ Web サイトで Lync と Exchange の両方に接続テストができるようになりました。

テストに含まれている項目は以下の通りです。

  • Microsoft Lync Mobile Auto-Discover Web サービス リモート接続テスト は、Microsoft Lync Mobile Auto-Discover Web Service Server へのリモート接続をテストします。
  • Microsoft Office Communications Server テスト は、Microsoft Office Communications Server へのリモート接続をテストします。アクセス エッジ サーバーと接続するポートを自動検出することもでき、特定のアクセス エッジ サーバーを利用することもできます。
  • Microsoft Lync Server リモート接続テスト は、Microsoft Lync Server へのリモート接続をテストします。エッジ サーバーと接続するポートを自動検出することもでき、特定のエッジ サーバーを利用することもできます。

画像

Office 365 のテスト項目も拡張されました

これらに加えて、[Office 365] タブにも次の 2 つのテスト項目が追加されています。[Office 365 Lync DNS] テストと [ 空き時間情報 ] テストです。

Office 365 Lync DNS テストは、Office 365 で利用している独自ドメインの外部ドメイン名の設定をチェックします。

画像

Office 365 展開サービス チームによって、RCA Web サイトに Office 365 空き時間情報 テストの機能が実装されました。このテストでは、Office 365 メールボックスがオンプレミス メールボックスの空き時間情報にアクセスできるか、逆方向のパターンもアクセスできるか、といったことを確認します。

  • ハイブリッド サーバーのシステム時間が 5 分以上ずれていないことをチェックします。5 分以上ずれていると、Microsoft Federated Gateway に委任トークンをリクエストした時に失敗します。
  • ハイブリッド サーバーが接続を受け入れるときに、ファイアウォールの認証を必要としないこと、つまりファイアウォールがパススルー認証を許可していることをチェックします。
  • ハイブリッドサーバーが Exchange Server の最低要件 (Exchange Server 2010 SP1) を満たしているかどうかをチェックします。
  • ターゲットとなる空き時間情報サービスに対して、基本的な空き時間情報の問合せが行えるかどうかをチェックします。
  • ハイブリッド構成ウィザード上のガイダンスへのリンク。ハイブリッド展開での典型的な構成失敗例がわかります。

ここまでお読みいただきありがとうございます。新しい機能をご利用いただき、フィードバックをお待ちしています。

Nicole Allen
RCA チーム代表

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は「What’s new with Microsoft Remote Connectivity Analyzer? A lot!」をご覧ください。