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フォローアップ: Windows 7 のアクセシビリティ

前回のアクセシビリティに関する投稿に対してコメントをいただきましたが、そのトピックに関してユーザーインターフェースプラットフォームチームのメンバーが考えをお話します。 Brett Windows 7 のアクセシビリティのテストを指揮するシニアテストリードです。 --Steven

こんにちは。私は Windows 7 アクセシビリティ チームでテストリードをしている Brett と申します。昨年の 11 月に同僚の Michael が Windows 7 に対する私たちのチームの仕事についてのブログを投稿しましたが、そのフォローアップと新しいスクリーン拡大鏡についての最新情報を提供したいと思います。ちなみに個人的なことですが、私は低視力で、私たちのチームで開発している技術が私自身の仕事を進めるために欠かせません。

この数ヶ月、毎日の仕事で Windows 7 を使用してきました。この、自社のまだベータ版にも満たない開発途上の製品を使用することを「ドッグフーディング」と呼んでいます。Windows 7 を第一の OS として使ってきましたが、新しい拡大鏡は私にとって大変役に立っています。

さて、拡大鏡についてですが、ご想像のとおり Windows にはたくさんの機能がありますが、アピール ポイントは人によって異なります。このことについて、私たちは何億もの人にピザを作るようなものだと言っています。これは私のチームが担当している機能にも言えることです。Windows 7 のベータをリリースして以来、拡大鏡についてたくさんのコメントを読みました。あるものは新しいものによって本当に恩恵を受けている人から、あるものは提案、またあるものは懸案事項についてです。これらのフィードバックはどのような内容であってもありがたいもので感謝申し上げます。恩恵を受けた人の多くは基本的な拡大鏡が必要な人で、ズームインやズームアウトが簡単にできることを評価しています。私もその一人です。拡大鏡と一緒にカスタマイズした色、ハイコントラスト、またはスクリーン リーダーを使用している人にとっては、おそらく新しい拡大鏡はあまりお役に立っていないのではないかと思われます。そういう人のために、Vista の拡大鏡が引き続き動作することを確認しました。Windows 7 で私たちが行ったことについて、もう少しご説明しましょう。

実装について詳しくお話しする前に、Windows のグラフィックス システムから始めたいと思います。この過去数年で GPU テクノロジーは大幅に向上し、Vista でついに最新ハードウェアのアクセラレーテッド グラフィックス システムへ大きく飛躍しました。それが Aero と呼ばれているもので、GPU を活用しています。Aero という言葉は、透過性やグラデーションなど Windows ビジュアルの特定の要素を指すものとしてよく使用されています。しかし、実際にはそれ以上で、最新のグラフィックス レンダリング (技術的には DirectX API とデスクトップ ウィンドウ マネージャー) は単に美学のためだけでなく、最新のハードウェアによって補助されたグラフィックスと強化された API を使用しているテキスト、2D、3D などすべての形のレンダリングのためにあります。しかしながら、さまざまなエコシステムが新しいテクノロジーを導入するには、おそらくいくつかの OS リリースにわたるくらいの時間がかかります。また、Windows、ソフトウェア開発者、およびハードウェア メーカーにとっても新しいテクノロジーを導入するには時間がかかり、しばらくの間は新旧いずれも進めてサポートする必要があります。たとえば、あるスクリーン リーダーは、昔の Windows グラフィックス システム (GDI) を経由したデータをキャプチャーし、画面に表示されることのない UI モデルを構築するのはうまくできます。しかし新しいUIレンダリングをオフにする必要があります。一方、新しい拡大鏡はデスクトップ ウィンドウ マネージャー (「Aero」) と密接に統合されており、グラフィックスの処理能力を活用し、全画面モードでマルチ モニター対応のスムーズな拡大を実現します。

このことが示すように、進化させていく方法は単純ではありませんが、Windows 7 では新しい投資を行うと同時に Vista での機能や互換性が保たれるようにしました。拡大鏡はこの一例で、GPU の力を活用して幅広いユーザーに対して新しい可能性をもたらす一方で、スクリーン リーダー、ハイコントラスト、またはその他の理由により Aero をオフにしないといけない場合には、製品の既存の性能を維持します。そして、互換性をできるだけ保つことにより、今頼っているツールの多くが Windows 7 でも動くと考えています。

では、拡大鏡はすべての人にとってよくなったのでしょうか? 残念ながら、すべての人にとってはということではありませんが、確実に大勢の人にとってです。しかしそれ以上に、Windows 7 ではすべての人にとってのアクセシビリティが進歩したと率直に言うことができます。Michael も書いていましたが、私たちはいくつかの分野に対して投資を行いました。それは拡大鏡とスクリーン キーボードだけではなく、基礎をなすアクセシビリティ API に対してもかなりの作業を行いました。また、コミュニティを積極的にサポートしており、最近では NPO の NV Access に対し、彼らのオープンソースのスクリーン リーダーが Windows 7 や Internet Explorer 8 のサポートを向上できるよう助成しました。

最後まで読んでくださりありがとうございました。また、コメントもありがとうございました。

-Brett