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Windows の検索をエンタープライズ データ ソースと統合する

Windows のエクスプローラーはあらゆる種類のコンテンツを検索して見つけられるように進化しました。 Windows Vista では、みなさんの多くは検索機能を ( 計測データによると ) スタートメニューからか、エクスプローラーの検索ボックスから使用されていました。フォルダの階層を注意深く管理しながらファイル名だけを頼りに探し、何がどこにあるか覚えていられたのは昔のことです。しばしば対象 ( 音楽プレーヤー、メールソフト、写真ソフトなど ) に特定の検索に頼ったりしますが、 Windows Vista Windows 7 ではネームスペース内およびネームスペースにわたり検索することが可能となりました。この投稿は、 PC およびエンタープライズの設定がなされているサーバーでさえ検索できる「検索」に関する新しい機能についてです。「 Find and Organize 」チームのプログラムマネージャである Alwin Scott 、および開発者である Brandon がこの投稿を書きました。 -- Steven

探し物を見つけます

検索するにしろ、ブラウズするにしろ、Windows エクスプローラーの目的は探し物を見つけることで、いったん探し物が見つかると、それで何かを行います (たとえば、コピーしたり、開いたり、削除したりなど)。自分の PC やホーム ネットワーク上に存在するデータについては、Windows 7 ではこれまでよりずっと簡単で豊かなエクスペリエンスを提供するためにホームグループとライブラリ (これについては今後私たちのチームから投稿がある予定です) に力を注ぎました。しかし、これでおしまいではありません。この数年間、企業ユーザーの重要なコンテンツがSharePoint といった集中型のコンテンツ ストアに移動している (または情報集約している) のを見てきました。これらの製品は概して、チーム コラボレーション、ドキュメントのバージョン管理やワークフロー管理、ファイル保管、施策の保持、その他 IT 管理者が喜ぶような集中管理用の機能性など、すばらしい性能が備わっています。

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企業の重要なデータは、ローカルのマシン、さまざまな集中型のコンテンツストア、およびファイアウォールの向こうにもあります

しかし残念なことに、これはユーザーに、それぞれの新しいコンテンツ ストアのユーザー インターフェースについて勉強しなければならない (しかも多くの場合、ドラッグ アンド ドロップなどのデスクトップで慣れ親しんだ機能は使えない) といった負担をかけることになりました。また、共同作業に重点を置いているので、サイトは組織的に大きくなり、特定のドキュメントがどこに保存されていたか覚えるのが難しくなり、その結果ドキュメントが必要になるたびに長いリストを次から次へと見て探さなければなりません。企業ユーザーは、通常の Windows ワークフローから離れることなく、さまざまなデータ ストアにある重要なコンテンツを見つけるのを簡単にするソリューションを求めていました。

この傾向および、コンテンツ管理とコンテンツ インデックス Web サービスが統合されていない状況から、私たちはソリューションを開発するにあたり以下の指針を使用しました:

  • 使う人にとって自然。 ユーザーは、さまざまなコンテンツ ストアにあるデータを見つけて作業するのに、より一貫性のあるエクスペリエンスを求めている。そして、ローカルとリモート (離れた場所) にあるコンテンツのエクスペリエンスを「重ね合わせる」ことにより、乗り越えさせて欲しいと思っている。
  • IT 管理者にとって展開が容易。 IT 管理者はコードを展開するのを嫌い、管理が容易であまり世話のかからないソリューションを望んでいる。同時にユーザーは長くて面倒なインストール プロセスや、新規に検索場所をセットアップしようとするたびにサポートを必要とすることなく、ソースに接続したいと思っている。
  • 開発者にとって導入が容易。 Developers開発者は自分の提供物に対して、すばやくかつ簡単にこの機能を有効にしたいと思っている。IT 技術者は特定のサーバー テクノロジーに固定されたくないので、サポートが必要なデータ ソースがたくさんある。

統合検索の構築を選択する

統合検索はこれらの課題を対処する唯一の方法ではありませんでした。しらみつぶしのアプローチは既存の Windows 検索インデックス技術で用いられていましたが、これをコンテンツ ストアに対しても使用します。つまり、リモートのコンテンツのインデックスをローカルの PC に作成するのです。しかし、個人のマシンにネットワーク越しのすべてのコンテンツのインデックスを持つのは効率的ではないので、これはあまり現実的なソリューションではありません。特に、コンテンツが頻繁に変更されている場合や巨大な資料の場合はそうです。また、会社の方針によって、特定の機密データのインデックスをローカルに作成することが禁止されているかもしれません。

幸いにも、もっといい選択肢があります。それが、統合検索です。統合検索は Windows エクスプローラーからリモートの Web サービスを検索することができ、検索結果も通常のファイルのように扱うことができます。統合検索を行う最大の障壁はすでに対処済みです。つまり、ほとんどのコンテンツ ストアはすでにサーバー上または少なくともどこかのサーバー上にインデックスが作成されています。Microsoft Search Server など、いくつかのすばらしいものがこれを成し遂げます。これらのサーバーはコンテンツのインデックスを作成するだけでなく、多くはすでに標準 Web プロトコル経由で検索結果を見えるようにしています。これは、OpenSearch と RSS が利用可能なクライアント (Internet Explorer およびMicrosoft Search Server をはじめとするさまざまなもの) の普及によるところが大きいです。

Windows 7 ではOpenSearch v1.1 を使用した統合検索のサポートを追加し、エクスペリエンスをシームレスにするよう取り組みました。このソリューションは、コンテンツ サービスの長所と Windows 内でのローカル ファイルの相互作用の長所をうまく両立させていると思います。

自然に使える

Windows エクスプローラーを通じて、人々はいくつかの重要なユーザー インターフェースと相互作用の要素に慣れ親しんでいます。どのようにナビゲーション ウィンドウを使って今見ているものを変更するか知っています。どのようにスクロールするか、どのようにアイテム (または複数のアイテム) を選択するか、そしてどのようにダブルクリックして開くかを知っています。ほとんどの人は右クリックで選択中のことに関係する状況依存のオプションが表示されることを知っていますし、コマンド バーにある同じオプションを見つける方法も知っています。また、アイテムをドラッグ アンド ドロップすることで移動させることができることを知っています。表示モードを変更する方法も知っています。検索ボックスを使ってどのように現在の場所を検索するかもわかると思いますし、また Windows 7 では適切な結果を得られたか確認するためにプレビュー ウィンドウを見つけて使うことがずっと簡単になったと思います。

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Windows エクスプローラーの新しい統合検索サポートを使用して SharePoint サイトを検索する

統合検索をエクスプローラーに組み込むことの効用は、この知識と親しみやすさを利用できることにあります。実際に使用してみると明らかだと思われるかもしれませんが、舞台裏ではこれを実現するためにたくさんのことが行われています。たとえば、Microsoft Word のようなアプリケーションは Web の URL をどのように処理すればよいかわかっています。したがって Web サーバーから Word のドキュメントを開くのはかなりシンプルです。しかし、アプリケーションの大半はローカル マシン上または標準的なネットワーク ファイル共有プロトコル経由でファイルを開くことしかわかっていません。Windows に標準で組み込まれているメモ帳やペイントもそうですし、Photoshop や iTunes など他社製ソフトウェアもそうです。

このようなケースに対処するため、「ジャスト イン タイム」のダウンロード ソリューションを実装しました。これは、ローカルにファイルが必要なアプリケーションを開いたり何かアクションを取ったりする (たとえば [送る] メニューを使用する) 前に、ファイルをインターネット キャッシュにダウンロードします。その結果、サーバー不可の観点からするととても「軽い」検索を提供でき、メタデータやアイコン、サムネイルなどを実際のファイルを要求することなく表示できます。そして、アイテムをプレビューしたり開いたりといったアクションを取ると、必要な場合のみファイルをローカルにコピーするよう舞台裏で処理をします。

この方法は、開発者に何か願いすることなく、既存のアプリケーションでそのまま作業できる、いわばエコシステムです。しかし多くのケースにおいて、アプリケーションは手順を踏むことでよりよい機能性を提供できるようになります。たとえば、Windows Photo ビューアーは非ファイル アイテムのサポートを追加しました。大したことではないように見えるかもしれませんが、Photo ビューアーでは [進む] および [戻る] ボタンで次や前の検索結果にジャンプできるようになりました– そして、イメージをオンデマンドでダウンロードします。PDC をかわきりに、私たちはサード パーティのソフトウェア メーカーにコンタクトし、統合検索のシナリオ用に同様の機能強化をお願いしてきました。そして、最新のエクスプローラーの機能と一体化するための最適な方法について、今後も指針を提供していきます。

そして、私たちは標準的なクリップボードとドラッグ アンド ドラッグ操作をサポートします。つまり、統合検索のクエリから Word のドキュメントをデスクトップ上にドラッグすると自動的にコピーされることになります。しかも、おなじみの Windows エクスプローラーのコピー ダイアログも表示され、進行状況のインジケーターやキャンセル機能、競合の解決なども同じようにあります。

さらに、もっとあります! Windows エクスプローラーは多くのお客様によく知られて愛されているすばらしいツールです。しかしエクスプローラーと知らずに使用している人もいます。数え切れないほどの Windows アプリケーションはコモン ファイル ダイアログ (Common File Dialog) と呼ばれるものを利用しています。これは特別なエクスプローラー ウィンドウで、自分の現在のアプリケーションで開いたり挿入したりするアイテムを、そこから離れることなく見つけたり選択したりできるようにするものです。アプリケーションのメニューから [ファイル] – [開く] または [保存] をクリックすると、このダイアログのいくつかのバージョンが見られます。PowerPoint を例に取ると、画像の挿入にこのコモン ファイル ダイアログを使っています。つまり、PowerPoint の中から画像の挿入をクリックし、統合検索リンクで画像のリポジトリ (保存場所) を選び、必要な画像を検索すると、その画像を直接 PowerPoint に挿入できます。これはコモン ファイル ダイアログをサポートする既存のアプリケーションどれでも動くので、たくさんのアプリケーションで使えます!

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統合検索を使用して PowerPoint に画像を挿入する

私たちの統合検索のソリューションは、共通で馴染み深いユーザー インターフェースでのシンプルで軽量なアクセスがすべてです。前述のように、これには多くのメリットがありますが、サーバーの Web インターフェースが独自のメリットを提供するケースもあります。たとえば、高度なクエリ構築、ブラウズ、サーバー ワークフロー タスクなどです。つまり Windows 7 ではこれらのコンテンツ リポジトリへの架け橋を築きます。サポートされた場所に対して検索を行うと、コマンドバーに 「Web サイトを検索」 ボタンが現れ、デフォルトの Web ブラウザでサービスの Web インターフェースに対してシームレスにクエリを送信することができます。また、検索結果を右クリックすると、メニューに [ファイルを開く場所] も表示されます。このオプションを選択すると Web ブラウザが起動し、ファイルが保存されているドキュメント リポジトリ内の特定の場所が開きます。

この統合検索を Windows に対しシームレスに一体化させることは、ユーザーがリモート ファイルを入手する際のワークフローを大幅に単純化します。また同時に、コンテンツ リポジトリの高度な機能を簡単に利用することができます。

シンプルに展開できる

次の課題は、ユーザーにとってこの新しい接続を自分のマシンに組み入れるのを容易にすることでした。世界中のすべてのソリューションに対する接続を Windows に用意しておくのは現実的ではないので、いかなる Web サービスでも特定のサービスへの接続を展開するのがとても簡単になるようにしました。

考え付いたモデルは、今日 Web からお気に入りへ追加する方法と似ています。Web サービスは Web ページのどこかにある .osdx ファイルにリンクを置きます (例として Channel 9 の検索ページをご参照ください)。 .osdx fileは OpenSearch description document フォーマットを使用したシンプルな XML ファイルで、Web サービスへ接続する方法が記述されており、Windows エクスプローラーでどのようにデータを表示させるかを Web サービスが管理できるようにします。ユーザーがリンクをクリックすると、Windows は超軽量なインストール プロセスを実行し、検索コネクタをその Web サービスに追加して Windows エクスプローラーのお気に入りにリンクを追加します。

企業環境の管理者は、社内のユーザーに対して、たとえば会社のイントラネットや人気のある内部の SharePoint サイトの検索用に、プレインストールされた検索コネクタを提供したいと思うかもしれません。これは、検索コネクタ (.searchconnector-ms) ファイルを、イメージング、グループ ポリシーの基本設定、スタートアップのスクリプトといった一般的な展開手法により、ユーザーのマシンに配置することにより可能です。これのよいところは、シンプルな XML 設定ファイルのみで、マシンにコードをインストールする必要がないことです。また、グループ ポリシーによって、スタートメニューのリンクのように固定させることもできます。ポリシーは、グループ ポリシー エディタの [ユーザーの構成] – [管理者テンプレート] – [Windows コンポーネント] – [Windows エクスプローラー] の下にあります。ポリシーの名称は「Pin Libraries or Search connectors to Search again links and start menu」です。

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スタートメニューから企業のイントラネットの統合検索を起動する

簡単に導入できる

もちろん、このテクノロジーはそれをサポートするサービスがあるかどうかに依存しています。今のところ .osdx を提供しているサービスは多くはありませんが、基本的な OpenSearch の要件を満たしている既存のサービスはたくさんあります。

すでに肯定的な第一印象が、熱心なユーザーやソフトウェア メーカーの間から聞かれており、自分のサービスを統合検索プラットフォームで動かせるようにするのは本当に簡単だという意見を一様に述べています。既存の Web ベースのサービスが Windows 7 の統合検索をサポートするようにしたい開発者の方は、URL のどこかに検索キーワードが埋め込まれた http GET リクエストに応じ、結果を RSS または Atom フィードとして返せるような Web サービスを提供する必要があります。すでに Web ブラウザ経由で検索サービスを提供している多くのアプリケーションにとって、この要件を満たすのはとても簡単です。

始めるにあたり、まず Web サービスの結果は <link>、<title>、<description>、<pubDate> といった基本的な RSS タグを含む必要があります。しかし、エンド ユーザーにとってのエクスペリエンスをいっそうよいものにするために、これ以外にも RSS 出力に含めたり .osdx ファイル内でカスタマイズしたりできるものがたくさんあります。

詳細については、「Windows 7 Federated Search Implementer’s Guide」に、データ ソースを をWindows 統合検索できるようにする方法について詳しい情報があります。その他にも、既存の SQL データベース用に Windows 統合検索互換の Web サービスを構築する方法をデモした PDC セッションの録画もあります。

- Brandon Paddock、Scott Dart、および Alwin Vyhmeister、Find and Organize チーム