Silverlight 4 Runtime がリリースされました
本日、Silverlight4 のRuntimeがリリースされました。
Silverlight4 は、より実用性を重視した機能強化がなされており、またパフォーマンスの面でも起動時間が約30%向上し、実行速度はほぼ倍のスピードになっています。
Silverlight3からの機能強化点は多岐に渡るのでここに書きつくすのは困難なのですが、主な強化点のみを列挙します。
- レポートやドキュメントの印刷をサポートしたAPIを搭載しました。
- Rich Textbox のサポートにより、Silverlight4のアプリケーション上でハイパーリンクやイメージなども含めたリッチなコンテンツ編集が可能になりました。
- データグリッドを強化し、列の並べ替え、サイズ変更、行のコピー&ペーストをサポートしました。
- DRMによるセキュリティが強化され、オンラインのみならずオフラインのシナリオにおいてもAES暗号化またはWindows Media DRMを用いたコンテンツ保護が可能です。
- Silverlightアプリケーション内でのCopy&Paste、Drag&Dropといった典型的な操作および、右クリック・マウスホイールなどの操作の機能を実装することが可能です。
- 正式に Google Chrome ブラウザーをサポートしました。
- 多言語対応を強化し、双方向テキストや、アラビア語などの複雑なスクリプトを含む、30言語を新たにサポートしました。
- ブラウザー外実行のSilverlight4アプリケーションは、そのアプリケーション内でHTMLを扱うことができます。
- Silverlight 4 の信頼されたアプリケーションは、ローカル上のファイルへのアクセスが可能です。
- Silverlight 4 の信頼されたアプリケーションは、COMインターフェイスを通して、Office製品などや周辺機器などと連携することが可能です。
- Silverlight 4 の信頼されたアプリケーションは、クロスドメイン間の通信がより容易に実現できます。
- 以前のバージョンのSilverlight との互換性も可能な限り維持されていますが、互換性に影響するような変更が必要な場合、Quirksモードを使用することで以前の動作をサポートするモードで動作させることができます。
Silverlight4をインストールするには、こちらのWebページへ行っていただきますと、もしも現在Silverlight3などの過去のバージョンがインストールされている場合には以下のようなダイアログが表示されるので、それにしたがってアップデートします。
また、Silverlight Runtimeがインストールされていないマシンでは以下のように表示されるので、バナーをクリックしてインストールします。
また、開発者の方はSilverlight4 Developer Runtimeをインストールされることをお勧めします。Silverlight4の開発ツール自体の日本語版は今日の時点ではリリースされていませんが、後日リリースされる予定です。開発ツールを使ってデバッグなどをする際に、Developer Runtimeを使用すればより効率よくデバッグなどができます。
なお、Developer Runtime をインストールすれば、特に開発ツールと併用しなかった場合であっても通常の Runtimeと同等の機能を果たします。
したがって、もしも通常版とDeveloper版とどちらをインストールするか悩むようであれば、Developer版をインストールしていただければ、通常版としての機能もカバーできることになります。
Silverlight 4 Developer Runtime Windows版はこちら
Silverlight 4 Developer Runtime Mac版はこちら
それでは、ぜひ大幅に機能強化されたSilverlight4をインストールしていただき、より実用的で便利かつリッチなRIAを体験していただければ幸いです。