TypeScript 0.8.3 リリース
ここ最近、TypeScript に関してのさまざまな依頼が多くなってきていて、TypeScript の注目度の高さを実感しています。
今回は、今週末 3/9 のプロ生勉強会での登壇準備も兼ねて、先日リリースされた TypeScript 0.8.3 の情報をまとめておきたいと思います。もし英語での情報でも問題ないという場合は下記の TypeScript ブログもご参照ください。
このブログでもアナウンスされている通り、先月 2 月末に TypeScript の最新バージョン 0.8.3 がリリースされました。インストール方法などは私の以前のブログ記事 “TypeScript 0.8.2 リリースと変更点” などでご紹介していますので、そちらをご参照ください。
今回の 0.8.3 アップデート内容は主に下記の通りです。
コンパイラーの改良
- 'this' typing, external modules, scoping 等のバグ Fix
- コンパイラーのパフォーマンス向上
- Node を使用した場合の規模の大きいプロジェクトにおける IO バッファリングの向上
Visual Studio デバッガーの改良
TypeScript のソースレベルデバッグがサポートされ、実行中の IE へアタッチして TypeScript をリモートでデバッグ可能となりました。下記スクリーンショットは、TypeScript を使ったアプリケーションの実行中の IE インスタンスにアタッチして ts ファイルレベルでデバッグしている様子です。
ポイントとしては「プロセスにアタッチ」ダイアログでのアタッチ先プロセスを選択する場合に、iexplore.exe の型がスクリプトとなっているプロセスを選ぶことです。タイトル列の表示に迷わされないようにしましょう。
また、プロセスへのアタッチは、リモート PC 上のプロセスに対しても可能です。
Visual Studio エディターの改良
マウスホバー時に表示されるポップアップに、より詳しい情報が表示されるようになりました。
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TypeScript の ロードマップ も更新されていて、次回のリリースはいよいよ 0.9 となる予定だそうです。楽しみですね。
時間に追われる日々が続いていてブログ更新もままならい感じなのですが、まだ言えない秘密の企画がいろいろと進行中ですのでお楽しみに!