次の方法で共有


Project Online および Project Server 2016 の統合スケジューリング エンジンと API

(この記事は 2015 年 7 月 14 日に Office Blogs に投稿された記事 A unified scheduling engine and API in Project Online and Project Server 2016 の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

Project Server 2013 および Project Online では、サーバーサイド スケジューリング エンジンから Project Calculation Service (PCS) に移行し、Project Professional スケジューリング エンジンの機能をブラウザーで活用できるようになりました。この新サービスでは、クラウドに対応した新しい Project API である、クライアント側オブジェクト モデル (CSOM) も導入されています。ただし、PCS と CSOM へ全面的に移行したわけではなく、Project Web App (PWA) や以前の API、Project Server Interface (PSI) の一部では、現在も旧来のサーバーサイド スケジューリング エンジンが利用されています。しかし、2 つのエンジン間には相違があるため、お客様にとっては問題が生じていました。これを解決するべく Project Server 2016 および Project Online では、旧来のサーバーサイド スケジューリング エンジンおよび PSI の Project クラス メソッドを完全に廃止することにしました。CSOM は、PWA の拡張機能をさらに進化させたものです。従来の PSI シナリオでも同様に使用できるように、今後もユーザーの皆様のご意見を参考にして CSOM の機能向上に取り組んでまいります。

今回の強化点

今回強化されるのは以下の 3 点です。

  • プロジェクト詳細ページ (PDP) では、現在従来のサーバーサイド スケジューリング エンジンを使用してデータを処理し、保存していますが、この変更により PCS のみが使用されるようになります。
  • PSI の Project クラス (機械翻訳) を廃止します。カスタマイズにこのクラスのメソッドを利用している場合は、Project CSOM メソッド (機械翻訳) に置き換えて更新する必要があります。
  • PSI と CSOM のスケジューリング対象範囲に差異が見られるため、こうしたシナリオを実現するべく新しい CSOM メソッドの開発に取り組んでいきます。この機能強化は、準備が整いしだいロールアウトされる予定です。Project Server のお客様にはパブリック更新プログラムを通じて提供されます。

リリース時期

オンプレミス版 Project Server 2016 は上記のすべての変更点を実装した状態で出荷されます。前述したとおり、CSOM の機能強化版は Project Server のパブリック更新プログラムを通じてリリースされる予定です。

オンライン版については、変更点の一部が来月中にロールアウトされます。その後も段階的にロールアウトし、当面の間は CSOM の機能向上に継続的に取り組んでいく予定です。

Project Server 2013 では引き続き、現行の PSI をサポートしつつ、旧来のサーバーサイド スケジューリング エンジンに関連してお客様が直面している問題を解消するべく努めてまいります。

 

ご対応いただきたい事項

カスタマイズに PSI の Project クラスを利用している場合は、それらのメソッドを同等の CSOM メソッドで置き換えてください。

カスタムの Project ソリューションを開発している場合は、そのソリューションが今後も適切に機能するように、近いうちに必要な変更を加えていただく必要があります。現行の CSOM を実装する方法では対応できないシナリオがありましたら、ぜひ Uservoice ページ (英語) からお知らせください。現在マイクロソフトでは、パートナー エコシステムおよびエンド ユーザーの皆様をサポートするために、フル機能を備えたリッチな API の構築に全力を注いでいます。