レッスン 2-4 - キューブとディメンションのプロパティの確認
適用対象:
SQL Server Analysis Services Azure Analysis Services Fabric/Power BI Premium
キューブを定義した後は、その結果をキューブ デザイナーで確認できます。 次のタスクでは、SQL Server Analysis Services Tutorial プロジェクトのキューブの構造を確認します。
キューブ デザイナーでキューブとディメンションのプロパティを確認するには
キューブ デザイナーを開くには、ソリューション エクスプローラーの [キューブ] ノードで [Analysis Services Tutorial] キューブをダブルクリックします。
キューブ デザイナーで [キューブ構造] タブをクリックし、 [メジャー] ペインの [Internet Sales] メジャー グループを展開して、定義されているメジャーを表示します。
目的の場所 (順序) にドラッグすることによって、メジャーの順序を変更できます。 ここで作成した順序は、クライアント アプリケーションでのこれらのメジャーの順序に反映されます。 メジャー グループとその中のメジャーにはそれぞれプロパティが割り当てられます。これらのプロパティは [プロパティ] ウィンドウで編集できます。
[キューブ] Designerの [キューブ構造] タブの [ディメンション] ペインで、SQL Server Analysis Services Tutorial キューブにあるキューブ ディメンションを確認します。
ソリューション エクスプローラーに表示されているように、データベース レベルで作成されたディメンションは 3 つだけですが、SQL Server Analysis Services Tutorial キューブには 5 つのキューブ ディメンションがあることに注意してください。 データベース ディメンションよりキューブ ディメンションの方が多いのは、Date データベース ディメンションを使用して、日付関連のキューブ ディメンションを 3 つ作成したためです。これらは、ファクト テーブル内のそれぞれ異なる日付関連ファクトに基づいています。 日付関連のこうしたディメンションは、" 多様ディメンション" とも呼ばれます。 日付に関連する 3 つのキューブ ディメンションにより、製品売上に関する 3 種類のファクト (製品の受注日、納品期日、出荷日) を使用してキューブを生成できます。 複数のキューブ ディメンションに対して 1 つのデータベース ディメンションを再利用することで、SQL Server Analysis Servicesディメンション管理が簡素化され、ディスク領域が少なくなり、全体的な処理時間が短縮されます。
[キューブ構造] タブの [ディメンション] ペインで [Customer]を展開し、 [Customer の編集] をクリックしてディメンション デザイナーでディメンションを開きます。
ディメンション デザイナーには、 [ディメンション構造]、 [属性リレーションシップ]、 [翻訳]、 [ブラウザー]というタブがあります。 [ディメンション構造] タブには、 [属性]、 [階層]、 [データ ソース ビュー]の 3 つのペインがあります。 ディメンションに含まれている属性は [属性] ペインに表示されます。 詳細については、「 ディメンションの属性のプロパティの参照」、「 ユーザー定義階層の作成」、および「 属性リレーションシップの定義」を参照してください。
キューブ デザイナーに切り替えるには、ソリューション エクスプローラーの [キューブ] ノードで [Analysis Services Tutorial] キューブを右クリックし、 [ビュー デザイナー]をクリックします。
キューブ デザイナーで、 [ディメンションの使用法] タブをクリックします。
SQL Server Analysis Services Tutorial キューブのこのビューでは、Internet Sales メジャー グループによって使用されるキューブ ディメンションを確認できます。 また、ここでは、各ディメンションと、そのディメンションが使用されているメジャー グループとのリレーションシップの種類を指定できます。
[パーティション] タブをクリックします。
キューブ ウィザードは、集計なしの MOLAP (multidimensional online analytical processing) ストレージ モードを使用して、1 つのパーティションをキューブに定義します。 MOLAP では、パフォーマンスを最適化するため、すべてのリーフレベル データと集計がキューブに格納されます。 集計とは、事前に計算された要約データです。質問の答えをあらかじめ用意しておくことで、クエリの応答時間が短くなります。 [ パーティション] タブ では、追加のパーティション、ストレージ設定、およびライトバック設定を定義できます。詳細については、「 パーティション (Analysis Services - 多次元データ)」、 「集計および集計デザイン」を参照してください。
[ブラウザー] タブをクリックします。
キューブは、まだ SQL Server Analysis Services のインスタンスにデプロイされていないため、参照できないことに注意してください。 この時点で、SQL Server Analysis Services Tutorial プロジェクトのキューブはキューブの定義に過ぎません。キューブは、SQL Server Analysis Servicesの任意のインスタンスにデプロイできます。 キューブをデプロイして処理するときは、SQL Server Analysis Servicesのインスタンスに定義されたオブジェクトを作成し、基になるデータ ソースのデータをオブジェクトに設定します。
ソリューション エクスプローラーで、 [キューブ] ノード内にある [Analysis Services Tutorial] を右クリックし、 [コードの表示]をクリックします。 場合によっては、しばらく待つ必要があります。
SQL Server Analysis Services Tutorial キューブの XML コードは、[SQL Server Analysis Services Tutorial.cube [XML] タブに表示されます。これは、デプロイ中に SQL Server Analysis Services のインスタンスでキューブを作成するために使用される実際のコードです。 詳細については、「 Analysis Services プロジェクト (SSDT) の XML を表示する」を参照してください。
XML コードのタブを閉じます。