検索スキーマの管理 (プレビュー)
検索スキーマは、Graph コネクタを介して取り込まれたコンテンツをさまざまな Microsoft Graph エクスペリエンスで使用する方法を決定します。 スキーマは、データ ソースからコンテンツを収集し、インデックスを作成し、クエリを実行し、検索インデックスから取得する方法の構造を定義します。 検索スキーマを変更することで、ユーザーが検索できる内容、ユーザーが検索する方法、および Microsoft Search エンドポイントで結果を表示する方法を制御できます。
検索スキーマには、クロールされたプロパティ、検索属性、セマンティック ラベル、エイリアスが含まれています。 次のセクションでは、提供されるスキーマと管理機能のさまざまな構成要素を定義します。
注:
一般的な Graph コネクタのセットアップ 手順については、Graph コネクタのセットアップに関する記事を参照してください。 手順 6 と 7 では、新しい接続の設定中にスキーマを定義します。
注:
SharePoint Online 検索スキーマを変更する場合は、「SharePoint で検索スキーマを管理する」を参照してください。
クロールされたプロパティ
検索インデックスを構築するには、まず、コンテンツをクロールする必要があります。 コネクタ ギャラリーに一覧表示されているように、さまざまなコンテンツ ソースをクロールできます。 クロールするアイテムの内容とメタデータは、クロールされたプロパティ (またはソース プロパティ) として表されます。
たとえば、次の表は、作業チケット システム コネクタのクロールされたプロパティの例を示しています。
| プロパティ | 型 |
|---|---|
| ticketId | String |
| title | String |
| createdBy | String |
| assignedTo | String |
| lastEditedDate | DateTime |
| lastEditedBy | String |
| workItemType | String |
| priority | Int64 |
| tags | StringCollection |
| status | String |
| url | String |
| 解決済み | ブール値 |
注:
- Microsoft ビルド コネクタの場合、クロールされたプロパティは、 Graph コネクタのセットアップ に関する記事の手順 4 で選択されます。
検索属性
コンテンツ プロパティ
このプロパティは、コンテンツのフルテキスト インデックス処理、検索結果ページのスニペットの生成、結果クラスターへの参加、言語の検出、HTML/テキストのサポート、ランク付けと関連性、クエリの編成に使用されます。
コンテンツ プロパティを選択した場合は、結果の種類を作成するときにシステム生成プロパティ ResultSnippet を使用できます。 このプロパティは、クエリ時にコンテンツ プロパティから生成される動的スニペットのプレースホルダーとして機能します。 結果の種類でこのプロパティを使用すると、スニペットが検索結果に生成されます。
検索可能
プロパティが検索可能であれば、その値がフルテキストインデックスに追加されます。 検索を実行すると、検索可能なフィールドまたはその コンテンツのいずれかにヒットがある場合は、検索結果が返されます。
プロパティ (title) およびコンテンツ に対するヒットの結果を表示する 「デザイン」 の検索。
クエリ可能
プロパティがクエリ可能な場合は、ナレッジクエリ言語 (KQL) を使用して、クエリできます。 KQL は、1つ以上のフリーテキストのキーワード (単語または語句) またはプロパティの制限から構成されます。 クエリ自身で指定するか、プログラムでクエリに含めるかして、クエリにプロパティ名を含める必要があります。 ワイルドカード演算子 (*) を使用して、一致するプレフィックスを使用できます。
注:
接尾語一致は、サポートされていません。
このプレフィックスに一致する結果が表示している "search ba *" の検索。
tagsプロパティに "design" を含むアイテムに結果を絞り込む "tags:design" の検索。
取得可能
プロパティを取得できる場合、検索結果でその値を返すことができます。 表示テンプレートに追加する、またはクエリから取得する必要があるプロパティで、検索結果に関係があるものは、取得できるようにする必要があります。 大きい、または多すぎるプロパティを取得可能としてマークすると、検索の待ち時間が長くなります。 選択的にして、関連するプロパティを選択します。
結果として表示された取得可能なプロパティ (titleとlastEditedBy) のセット。
絞り込み可能
プロパティが絞り込み可能な場合、管理者は、Microsoft 検索結果ページでカスタムフィルターとして設定できます。
refinable プロパティをsearchableすることはできません。
tagsで 結果を絞り込む、絞り込み可能なプロパティ。
注:
- Microsoft ビルド コネクタの場合、 Graph コネクタのセットアップ に関する記事の手順 7 で検索属性が選択されています。
セマンティック ラベル
セマンティック ラベルは、Microsoft によって公開されているよく知られているタグで、スキーマのプロパティに対して追加することができます。 セマンティック ラベルを追加することで、さまざまな Microsoft 製品がその特性を理解し、より良い操作性を実現できるようになります。
セマンティック ラベルは、さまざまなコンテンツ ドメインのプロパティを既知のクラスのセットに割り当てる、ドメインに依存しないアプローチを提供します。 様々な異なるコンテンツ エクスペリエンスでアプリケーションを見つけ、次のようなタスクの自動サポートを提供します:
- さまざまな種類のエクスペリエンスでのデータ統合
- 一般的なナレッジ グラフの作成 (たとえば、Topics)
- ユーザー エクスペリエンスの既定のテンプレート
ラベルはセマンティックな意味を提供し、コネクタ データを Microsoft 365 エクスペリエンスに統合します。
| Label | 説明 |
|---|---|
| title | 検索と他のエクスペリエンスに表示したいアイテムのタイトル。 |
| url | データソース内のアイテムのターゲット URL。 |
| createdBy | データソース内でアイテムを作成したユーザーの名前。 |
| lastModifiedBy | データソース内でアイテムを最後に編集したユーザーの名前。 |
| authors | データ ソース内のアイテム上で参加した/共同作業を行ったユーザー全員の名前。 |
| createdDateTime | データソース内でアイテムが作成された日付と時間。 |
| lastModifiedDateTime | データ ソース内でアイテムが最後に変更された日付と時刻。 |
| fileName | ファイルの場合、データソース内のファイルの名前。 |
| FileExtension | ファイルの場合、データソース内のファイルの拡張子。 |
| iconUrl | アイコンの URL。 |
たとえば、クロールされたプロパティ lastEditedBy は、Microsoft ラベル lastModifiedBy と同じ意味を持ちます。
重要
ラベルにマップするすべてのプロパティを取得できるようにする必要があります。
ラベル タイトル が最も重要です。 接続が結果クラスター エクスペリエンスに参加できるように、このラベルにプロパティを割り当てているかどうか確認してください。 不正確なラベルのマッピングで、検索エクスペリエンスが低下します。 一部のラベルにプロパティが割り当てられていない場合でも問題ありません。
注:
- Microsoft ビルド コネクタの場合、セマンティック ラベルは 、Graph コネクタのセットアップ に関する記事の手順 6 で選択されています。
エイリアス
エイリアスは、割り当てるプロパティのわかりやすい名前です。 これらは、絞り込み可能なプロパティ フィルターのクエリと選択で使用されます。
注:
- Microsoft ビルド コネクタの場合、エイリアスは 、Graph コネクタのセットアップ に関する記事の手順 7 で定義されています。
スキーマ更新機能
このセクションには、Microsoft ビルド Graph コネクタの検索スキーマの更新機能に関する情報が含まれています。
注:
更新後にフル クロールを実行して、最新のスキーマに移行することをお勧めします。 フル クロールがないと、アイテムの動作に一貫性がなくなります。
スキーマを管理する
- Microsoft 365 管理センターで、[カスタマイズ] セクションの [スキーマ] ページに移動します。
- [グラフ コネクタ スキーマ] の [詳細の表示] をクリックします。
- スキーマを更新する接続を選択し、[スキーマの カスタマイズ] をクリックします。
- 必要なスキーマ変更を行った後、[ スキーマの変更の発行 ] をクリックして新しいスキーマを発行します。
クロールされたプロパティを追加する
スキーマにプロパティを追加できます。 プロパティを追加するときに、必要なすべての検索属性を含めることができます。
コネクタでサポートされているプロパティの一覧から新しいソース プロパティを追加する
重要
発行された接続の既存のプロパティを削除することはできません。 プロパティを削除するには、接続を削除して再作成する必要があります。
検索機能の追加/削除
特定の検索属性をプロパティに追加または削除できます。 検索機能を追加するには、フル クロールが必要です。
クロールされたプロパティの検索注釈を更新する
重要
- 取得可能な検索属性をプロパティから削除することはできません。
- プロパティに絞り込み可能な検索属性を追加または削除することはできません。
セマンティック ラベルの追加/削除
クロールされたプロパティのセマンティック ラベル マッピングを追加または更新できます。
クロールされたプロパティのセマンティック ラベルを更新する
エイリアスを追加/削除
エイリアスを追加または削除し、検索クエリに使用できます。
クロールされたプロパティのエイリアスを追加または削除する