【Windows 7 展開のコツ】 監査モードを使ってマスター イメージ (ひな形) を作成する (1)
Windows 7 の出荷から早いもので半年が経過しようとしています。 (ちなみに企業向けのボリューム ライセンスでの提供は、 2009 年 9 月 1 日でした) Windows 7 は非常に好意的に受け入れられており、早くも 9,000 万ライセンスも出荷されています。
我々が普段接している企業のお客様も Windows 7 の導入に対してかなり積極的で、最近イメージ展開に関して実務的なご質問をいただく機会が増えてきました。そこで、今回は Windows 7 を企業内で展開する際に最もポピュラーな手法といえる、イメージ展開について情報をお伝えします。
イメージ展開とは?
本題に入る前にイメージ展開とはなにか、簡単に確認しておきます。 Windows をカスタマイズした状態で、大量に効率よく展開したいというニーズを満たす、最も一般的な手法がイメージ展開です。一台の PC をマスター イメージ (ひな形や参照コンピューターとも呼ばれます) として OS の情報を固有情報を削除したうえでイメージ形式のファイルに出力、そのイメージをコピーすることによって Windows のインストールをすすめていきます。
イメージ展開を利用することで、カスタマイズした Windows 7 を大量に短期間で展開することが可能です。
おすすめコンテンツ
イメージ展開についてはすでに様々な詳細情報がありますので、ここでは特に改めて述べることはしません。その代わりに、私のおすすめコンテンツをまとめてみました。こちらの内容をまずご覧いただくと、概要をつかんでいただけると思います。
- Winodws 7/2007 Office system 導入ポータルサイト
Windows と Office の導入に関してフェーズごとに資料がまとめられており便利です。 - Windows 7 展開センター
弊社 TechNet の情報です。特に 「Windows® 7 標準クライアント イメージの作成手順」 は必見!具体的な手順を把握できます。 - Windows 7 用の Windows 自動インストール キット (AIK)
最後はツールです。 Windows 自動インストール キットは Windows AIK や WAIK などとも略される、 Windows 7 の導入に欠かすことのできない無償のツールです。日本語ドキュメントも充実しており、かなり詳細な情報も確認できます。イメージ展開で困ったときは、 WAIK のヘルプを読むことをおすすめします。
このほか展開にまつわるよく頂戴する質問としては、 Windows 7 でのライセンス認証の仕組みについてがあります。 Windows 7 をイメージ展開する際には、ボリューム ライセンス メディア (注:必要なのはメディアで、ライセンスそのもではありません、詳細はこちらでご確認いただけます) の利用が必須ですが、その際のライセンス認証は Volume Activation 2.0 (VA 2.0) となります。 VA 2.0 については、同僚の Windows Server プリセールス エンジニア チームがきれいにまとめています。 TechNet の最新コンテンツも併せてお知らせします。
- Volume Activation 2.0 (Windows Server プリセールス エンジニア によるビデオ解説)
- Windows Server 使い倒し塾 (Windows Server プリセールス エンジニア チームのBlog)
ボリュームライセンスの Vista, 2008 のライセンス認証 - Volume Activation 2.0 - TechNet 最新ドキュメント
本題の監査モードについては、次回にお伝えします。