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マイクロソフトが Token Taxonomy Framework でトークン エコノミーの標準化を推進

執筆者: Marley Gray (Principal Program Manager, Azure Blockchain Engineering)

このポストは、2019 年 4 月 17 日に投稿されたMicrosoft driving standards for the token economy with the Token Taxonomy Framework.の翻訳です。

 

本日、Token Taxonomy Initiative (TTI、英語) が発表されました。これはブロックチェーン業界のここまでの成熟を示す重要なマイルストーンです。

これは、Ethereum エコシステム、Hyperledger、IBM、Intel、R3、Digital Asset といった組織が提供する主なブロックチェーン プラットフォームで共通のトークン分類法を確立するために開始された共同イニシアチブであり、FINRA などの他の標準化団体や、J.P. Morgan、Banco Santander、ING を始めとする大企業、また ConsenSys、Clearmatics、Komgo、Web3 Labs などのブロックチェーンの可能性を広げるその他企業も参加しています。

Azure Blockchain のエンジニアリング チームは、1 年をかけてトークンのさまざまユース ケースを把握しようと取り組みを進めてきました。その中で浮き彫りになったのは、業界標準が定まっていないために、企業のお客様やパートナー様の間で混乱が生じているという事実でした。このためマイクロソフトは、基準を確立して共通理解を促し、そのうえでお客様やパートナー様にトークンの使用をご検討いただけるように、Token Taxonomy Framework (TTF) の構築に着手しました。取り組みを始めてすぐに、私たちは自社単独ではなく、他の組織と連携したほうがはるかに効果的であることに気付きました。そこで、このフレームワークをブロックチェーン業界に提供し、さまざまな組織と提携することによって TTF を拡大し、共通の業界標準を実現することを考えました。Azure Blockchain のプリンシパル アーキテクトであり EEA の役員である私は、マイクロソフトを代表してフレームワーク 1.0 のリリースに携わります。TTI では議長を務めることになっているため、すべての参加者の方々と協力して、トークン エコノミーを加速させるうえで基盤となる成果を挙げられるよう尽力したいと思います。

Taxonomy

このイニシアチブの基本原則は、プラットフォームの中立性です。これは、TTI の提唱する標準がどの企業にも依存せず、業界がオープンにイノベーションを行うことができるようにするためです。この作業グループには、パブリック クラウド プラットフォーム、ブロックチェーンのスタートアップ企業、各業界の早期導入企業などのブロックチェーン コミュニティ全体からさまざまなソート リーダーが集まっており、その全員がトークン エコノミーが秘める力と課題を認識しています。トークン エコノミーは黎明期にあり、イノベーションを見据える企業はさまざまな課題に直面しています。来月に予定されている Token Taxonomy Initiative の初回の作業では、コミュニティの基盤を作る第一歩として以下の確立を目指します。

  • トークンの定義と各業界におけるユース ケース
  • ビジネス、IT、規制機関の参加者が使用できる共通のコンセプトと用語
  • トークンの定義と開発に使用する構成フレームワーク
  • 理解しやすいシンプルな Token Classification Hierarchy (TCH、トークン分類階層) の作成
  • 分類を視覚化するための TTF 構文を使用したメタデータのツール化、最終的に特定のプラットフォームの実装とリンクされる分類法に対応したトークン定義を表示および作成するためのツールのモデル化
  • 法的および規制要件の開示と情報提供に使用するサンドボックス環境

この取り組みは Ethereum テクノロジ ファミリ固有のものではありませんが、作業グループの Ethereum エコシステムでの開発経験が活かされています。TTI の議長としましては、ぜひ皆様にも今後数か月をかけて公開していくトークン分類法について学習していただき、継続的なイノベーションにご活用いただければ幸いです。