わたしがAzureに飛び込んだ3つの理由
こんにちは。Cloud Solution Architectの真壁です。入社して1週間そこそこの新入りでございます。
オフィスのエレベーターを降りて右に行くか左に行くかがようやくわかったレベルなのですが、こんな時期だからこそ書けることを書こうと思います。そうですね、「なぜAzureのSolution Architectになろうと思ったのか?」なんて、いかがでしょうか。
プライベート、オープンソース、インフラ中心
わたしは前職でも、クラウドコンピューティングを専門とする技術者でした。ですが、
- ハードウェア込みのプライベートクラウドを提案
- 注力技術はオープンソース (OpenStack、Cloud Foundry)
- アプリよりはインフラを期待される
こんな属性だったんです。
パッと見、MicrosoftのパブリッククラウドであるAzureを担当するSolution Architectっぽくないですよね。では、なんで飛び込もうと思ったのでしょうか。
グっときた3つの理由
結論から書きます。以下3つが、グっときたポイントです。
- パブリッククラウドに軸足を移したかった
- もっとアプリに踏み込みたかった
- 強いリーダーシップに魅かれた
まず、パブリッククラウドから
わたしはいまでも、プライベートクラウドには価値があると思っています。特に、強いコントロールが必要な用途では。実際、ニーズはあります。
いっぽうで、パブリッククラウドに、ずっと可能性を感じていました。特に日本では、活用すべきだと。
日本は資源の少ない国です。人口も緩やかに減少しています。わたしたちが豊かな生活を求めるのであれば、いま以上に生産性を上げ、賢く働かなければいけません。そして、必要な時に必要な分だけ使うというパブリッククラウドの特性は、生産性を上げる武器になるのでは、と考えていました。
この思いは震災以降、より強くなります。
そして、「資金や設備がなくても、アイデアで勝負できる」環境が必要とも感じていました。プライベートクラウドは、「持っている」人向けの解決策です。でもわたしは、そうでない人のお手伝いもしたかった。
これはスタートアップ企業に限りません。歴史ある企業の新規ビジネスにも当てはまります。はじめは「持ってない」ので。
ふたつめ、アプリについて
いまクラウドを生業にしていると、壁にぶつかることが多くあります。それは、アプリの壁です。
クラウドでは、必要な時に環境を作れて、需要に応じて伸び縮みでき、不要になったらすぐ消すことができます。これを可能にしているのは、クラウド生まれの基盤技術です。
この潜在能力を引き出すためには、その上で動くアプリも、流儀に合わせたほうがお得です。よく、クラウドネイティブアプリ、なんて言います。
ですが、新しい考え方なので、その流儀はまだ浸透しているとは言い難いです。特にプライベートクラウドでは「なんか難しいね。やっぱりアプリに合わせてインフラ作って」となりがちです。そして、クラウドではない何かが出来上がります。
もっとアプリ開発者へのアプローチが必要。
であれば、Visual Studioをはじめとするツール群と、アプリ開発者コミュニティとのつながりをもつMicrosoftでは、それがやりやすいのではと考えました。
そして、Microsoftはいま、自社開発技術に加え、オープンソースの活用と貢献を強く推進しています。であれば、わたしにお手伝いできることもあるかな、と。
そして最後、リーダーシップ
1年ちょっと前、Microsoftの3代目CEOに就いたSatya Nadellaは、Mobile First, Cloud Firstという旗を立てました。
クラウドは歴史あるITベンダーにとって、破壊的なビジネスモデルです。既存事業へのインパクトは避けられません。変化には、強力なリーダーシップが必要です。
わたしはSatya(仲間になったのでファーストネームで呼びます)に、強いリーダーシップを感じました。これが決め手です。
みんなにクラウドの力を
“empower every person and every organization on the planet to achieve more”
地球上のすべての人、すべての組織が、より多くのことを達成する力になろう。これが現在のMicrosoftのミッションです。
Azureはその「力」のひとつだよね、とお客様に言っていただけるよう、精進します。