Azure Search が更新され、複数言語や Azure 管理ポータルでのインデックス管理などを新たにサポート
このポストは、11 月 6 日に投稿された Azure Search Updates: Multilanguage, Azure Portal Index Management & More! の翻訳です。
今回の記事では、最近 Azure Search に追加された新機能について説明します。
新しい「プロトタイプ」バージョンのプレビュー版 API
マイクロソフトは、新たにプロトタイプとして 2014-10-20-Preview (英語) バージョンの API の提供を開始しました。開発が進行中のプレビュー バージョンは、今後予定されている新機能を皆様に早期にご使用いただいて、フィードバックをいただくことを目的としてリリースされます。プロトタイプ バージョンに含まれている機能は、実際のリリース バージョンが宣言される (“-Preview” というサフィックスがなくなる) までの間に変更される可能性があるため、このバージョンに依存することのないようにしてください。また、このバージョンでは新たに複数言語のサポートが追加され、英語のテキスト分析が可能となっています (詳細は後述)。
現在のパブリック プレビューの API バージョンは 2014-07-31-Preview (英語) です。これは確定バージョンで、その内容が変更されることはありません。プロトタイプの API バージョンでは新しい実験的な機能を公開しており、内容が頻繁に変更されることがあります。
複数言語のサポート
マイクロソフトは、Azure Search のプロトタイプ API バージョンの 2014-10-20-Preview (英語) で 27 の言語 (英語) をサポートすることを発表しました。これにより、Azure Search で各言語独自の文字がサポートされ、単語の途中での改行やテキスト標準化 (“é” や “â” などの文字を処理できるようにするためのテキストの標準化) が可能になるため、サポート対象の各言語で適切に処理が行えるようになります。
また、関連する言語のステミング機能がサポートされるようになり、Search サービスで扱う単語を語幹 (英語) に絞ることができます。たとえば、“running” と “runner” という単語の場合、同一の “run” という語幹のみにまとめることができます。さらに、ストップ ワード (“I”、“to”、“the” など) を関連する言語の分析対象テキストから削除することができます。詳細については、言語サポートに関するページ (英語) をご覧ください。
インデックス作成時には、使用する言語をフィールドごとに選択可能で、同一のインデックスで複数の言語を使用して検索でききます。この機能は、[String] および [Collection] の各フィールドに言語を割り当てると使用できます。
マイクロソフトでは、サポート対象の言語を拡大するなど、この複数言語のサポートの強化を引き続き行ってまいります。
米国中北部および米国中南部のリージョンへのサポート拡大
Azure Search のサポート対象を、従来のデータ センター (米国東部、米国西部、北ヨーロッパ、東南アジア) に加えて、米国中北部と米国中南部にも拡大しました。今後も引き続きサポート対象を拡大し、近いうちにさらに多くのデータ センターでサポートを開始する予定です
Azure ポータルでのインデックスの作成と管理
8 月 21 日のパブリック プレビューのリリース (英語) 以降、お客様からは、Azure Search サービスの作成後にインデックスを作成する方法がわかりづらいという貴重なご意見が寄せられました。また、直接コードを作成するのではなく Azure ポータルでの管理機能を強化してほしいというご要望もいただいていましたので、Azure Search ポータルで検索インデックスの作成と管理をすべて行えるように機能を強化しました。
下のスクリーンショットは、Azure Search ポータルの新しいブレードです。このブレードで、新しい検索インデックスを作成できます。また、検索インデックスの命名、すべてのフィールドの作成、それぞれのフィールドへのプロパティの割り当てを行えます。
インデックスの作成が完了すると、作成した検索インデックスのリストを表示して、それぞれの詳細を確認することができます。
検索インデックスのいずれかの詳細を表示すると、その使用率やインデックスに関連付けられているフィールドを確認できます。また、必要に応じて、フィールドをクリックして新規フィールドを追加することも可能です。
上記の Azure ポータルの機能強化のほかに、API への機能追加も行いました。その 1 つが mergeOrUpload (英語) で、特定のキーを持つドキュメントが既にインデックスに存在する場合にマージのように動作します。ほかには、新たに Azure Search Management REST API (英語) が導入され、新規サービスの作成や検索サービスのスケーリングなどの一般的な管理タスクを実行できるようになりました。これによりストレージの追加や 1 秒あたりのクエリ処理数の向上が可能です。CodePlex で Search Management API の使用例 (英語) が公開されていますので、こちらもご覧ください。
Azure Search および一部の新機能は Azure 管理ポータル プレビューで使用できますので、ぜひご確認ください。
今回は、Azure Search のプログラム マネージャーを務める Liam Cavanagh の記事をご紹介しました。ご意見やご不明な点などがございましたら、Twitter やブログ (英語) からご連絡ください。