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Azure App Service の Web アプリ用 Support Site Extension の追加更新

このポストは、6 月 9 日に投稿された Additional updates to Support Site Extension for Azure App Service Web Apps の翻訳です。

Support Site Extension の前回の更新時には、リアルタイムの HTTP トラフィックの監視、Event Viewer、Web アプリのインスタンスごとの Role Metrics、通知、ClearDB の正常性チェックといった機能が追加になりました。ここでは、今回の更新で追加された機能をご紹介します。

Support Site Extension へのアクセス

今回の更新では、Azure プレビュー ポータルから直接 Support Site Extension の機能にアクセスできるようになりました。指定した Web アプリでこれらの機能を利用するには、Web アプリの [Settings] をクリックし、[Settings] ブレードから [Troubleshoot] を選択して、目的の機能をクリックします。

ユーザー インターフェイスを利用した設定

Auto Healing は、Azure App Service の Web アプリで最も広く利用されている機能の 1 つです。これまで、この機能は web.config ファイル内で手動で設定する必要がありました。今回の更新から、ユーザー インターフェイス (UI) を利用して Web アプリの自動復旧を設定できるようになりました。

メモ: Auto Healing の詳細については、こちらのページをご覧ください。

UI の使用方法は以下のとおりです。

  1. Azure プレビュー ポータルで、[Troubleshoot] ブレードから [Mitigate] オプションを選択します (上記のスクリーンショットを参照)。指定した Web アプリの Support Site Extension の [Mitigate] セクションへのシングル サインオンが実行されます。

  2. 既定では、この機能は [OFF] になっています。ルール (トリガー) を追加するには、この機能を [ON] にします。

  3. 既にこの機能を使用していて、web.config ファイルにルールを (手動で) 設定している場合は、以下の点にご注意ください。

    • この UI には、既に手動で設定したルールが検出および反映されません (これらのルールを web.config ファイルから削除し、UI を使用して再度作成すると、それ以降は検出されるようになります)。
    • これらのルールは引き続き有効で、UI で新たに設定設定したルールよりも優先されます。
    • UI と web.config ファイルで複数または重複するルールを設定した場合、web.config ファイルのルールが優先されます。
  4. この機能を [ON] にすると、[Add Rule] をクリックして任意のルールを追加することができます。各種ルールまたはトリガーの詳細については、Auto Healing に関するこちらのブログ記事をご覧ください。

  5. ルールを追加すると、[Action] を設定する画面が表示されます。[Recycle]、[Log Event]、[Custom Action] の中から任意のアクションを選択します。

    メモ: 既定のカスタム アクションは、DaaS コマンド ラインを使用しています。このアクションは、いずれかのルールに該当する場合に「メモリ ダンプ」のプロセスを収集し、不適切な状態である可能性のあるプロセスを強制終了して、データ (この場合はメモリ ダンプ) を分析します。これにより、Web アプリの無効な状態を自動的に検出して、データを収集し、データを復旧や分析のためにリサイクルして、ユーザーが確認できるレポートを作成することができます。

  6. ルールはいくつでも追加できますが、定義できるアクションは 1 つだけです。web.config ファイルに手動で追加した新しいルールに個別のアクションを設定することで、UI を使用して設定したアクションよりも優先させることができます。

  7. ルールを削除するには [X] をクリックします。

  8. ルールとアクションを設定したら、[Update] をクリックして保存します。