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6 月 1 日以降の Application Insights の料金設定

このポストは、5 月 27 日に投稿された Application Insights Pricing Effective June 1 の翻訳です。

Microsoft BUILD カンファレンス (英語) の期間中に、Visual Studio Application Insights のパブリック プレビューの提供開始が発表されました。これについては、Merav Davidson のブログの中でも紹介されています。このパブリック プレビューでは、アプリケーションごとのデータ量に基づく新しいクラウド対応型の料金モデルが導入され、すべての開発チームが無料で利用できるお得なプランも用意されています。この料金の運用は 2015 年 6 月 1 日から開始され、パブリック プレビュー期間中は 50% の割引が適用されます。

Free レベルでは、データ量と保持期間に一部制限はあるものの、ほとんどの機能をご利用いいただけます。アプリケーションの成長に伴いデータ量が増加した場合や、データを長く保持してより高度な分析を行いたい場合は、Standard レベルまたは Premium レベルをご利用ください。この 2 つの料金レベルでは、データ ポイントの 1 か月あたりのクォータが多く、データ保持期間も長く、また Continuous Export 機能を使用することができます。料金はデータ量によって決定されます。Web アプリをお使いの場合、デプロイされているサーバーの数は料金に影響しません。使用していないリソースに対してペナルティを支払うことなく、動的にスケーリングを行うことができます。

Free、Standard、Premium の各レベルのほかに、Application Insights の各リソースでは無料の 30 日間 Premium 試用プランも利用可能です。このプランでは Premium レベルの機能をすべて 1 か月無料で利用できます。この機会にぜひ Application Insights の全機能をお試しのうえ、お客様のアプリケーションに最適な料金レベルをお選びください。

 

Application Insights の料金の管理

Application Insights のリソースの料金レベルを選択するには、リソースを開いて [Settings] コマンドをクリックし、[Quota + pricing] オプションを選択します。

[Quota + pricing configuration] ブレードが開きます。

このブレードの内容を時計回りに説明していきます。最初のタイルは [Data this month] です。これには、現在の料金レベルのクォータのうち当暦月で使用された量の割合が表示されます。テレメトリの累積量は暦月の 1 日にリセットされます (リソースのサブスクリプションの請求サイクルとは異なる場合がありますのでご注意ください)。この数値には、クォータに含まれないセッション テレメトリ (セッション数、地理関連、環境関連、デバイスの種類に関するデータなど) を除き、Application Insights が収集したデータすべてが含まれます。クォータに含まれるデータ ポイントの種類には、下記のものがあります。

  1. 要求: 管理対象のアプリケーションが受け取った、または TrackRequest API から送信されたすべての要求
  2. 例外: 収集された、または TrackException API から送信された未処理の例外およびクラッシュ
  3. 依存関係: 管理対象のアプリケーションからリモートの依存関係への呼び出し
  4. ページ ビュー: Web サイトやモバイル アプリケーションから読み込まれた、または TrackPage API から送信されたページ
  5. パフォーマンス カウンター: (既定のカウンター、またはユーザーが指定したカウンター (英語) のいずれかで)収集されたパフォーマンス データのインスタンス
  6. カスタム イベント: TrackEvent API から送信されたイベント
  7. カスタム メトリック: TrackMetric API から送信されたメトリック
  8. トレース ログ: ログ アダプター (英語) または TrackTrace API から送信されたトレースのエントリ

近日中に、Web テストで送信されたデータもクォータに含まれる予定です。

次のタイルでは、現在選択されている料金レベルのクォータを超過した場合に、さらにテレメトリ データを収集するかどうかを設定できます。このオプションは Free レベルでは選択できません。既定では、Application Insights のリソースの超過分のテレメトリが収集されることはありません。超過分を収集する場合は明示的に選択する必要があります。

その下は [Pricing tier] タイルです。このタイルをクリックすると [Choose your pricing tier] ブレードが開きます。このブレードでは、どの料金レベルを利用するかを選択できます。6 月 1 日以降に Application Insights のリソースを作成する場合は、すべて Free レベルで作成されます。その後、いつでも Standard、Premium、または 30 日間 Premium 試用プランのレベルに移行することができます。30 日間 Premium 試用プランはいつでも利用を開始していただけます。利用を開始すると、このレベルがリソースに対して 30 日間適用され、試用期間が終了すると試用開始前に利用していた料金レベルに戻ります。試用期間終了時に別の料金レベルに変更する場合は、試用期間中にこのブレードでいずれかのレベルを選択しておきます。

[Quota + pricing configuration] ブレードの最下部にある [Data point volume] では、このアプリケーションで過去 1 か月に処理されたデータ ポイントの量が表示されます。どの種類のデータが多くを占めているのか、実態と傾向を把握する際にご利用いただけます。

 

6 月 1 日の移行について

2015 年 6 月 1 日から Application Insights の料金が有効化されると、すべての有効な Application Insights のリソースは 30 日間 Premium 試用プランの料金レベルに移行されます。移行後 30 日間は Application Insights の最高レベルの機能とデータ ボリューム クォータをご利用いただけることになります。また、Continuous Export 機能の利用については、移行により影響を受けることはありません (先にも述べたとおり、この変更の適用よりも後に作成された Application Insights のリソースにはすべて Free レベルが適用され、その後は任意のタイミングで 30 日間 Premium 試用プランのレベルを利用できます)。

既定では、30 日間の試用期間終了時にすべてのリソースが Free レベルに戻されます。Continuous Export 機能をご利用の方は、この機能を引き続き使用できるように、30 日間の試用期間が終了する前に必ず Standard または Premium の料金レベルを選択するようにしてください。これについては、メールでも確認のご連絡を差し上げます。

 

まとめ

2015 年 6 月 1 日から、Application Insights でクラウド対応型の料金モデルが導入されます。このモデルではアプリケーションごとのデータ量によって料金が決定され、すべての開発チームが無料で利用できるお得なプランも提供されます。お客様にはすぐに何らかの対応をしていただく必要はなく、Application Insights でモニタリングを行っているアプリケーションはすべて、この時点で 30 日間 Premium 試用プランのレベルに移行され、現在 Application Insights で提供されているエクスペリエンスを変わらずご利用いただけます。この 30 日間の試用期間中に、テレメトリの分量と必要な機能 (データ保持期間や Continuous Export 機能) を考慮のうえ、どの料金レベルがお客様のアプリケーションにとって適しているかご検討ください。期間終了後は、期間中に選択した料金レベルがアプリケーションに適用されます。