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ShapeStudio で図形開発

以前 SDK の紹介をしましたが、その SDK の中で唯一日本語化されているのが ShapeStudio です。インストールされた方からの質問をいただきました。

> ShapeStudio は SQL Server がないと動かないのですか
> インストールしましたが起動できません

確かに ShapeStudio はデータベースを利用しますが、そのためだけに SQL Server を用意する必要はありません。SQL Server のサブセットである MSDE での動作が前提となっています。

ShapeStudio をインストールしたら、
まずはこちらで MSDE を入手、インストールをしてください。
https://www.microsoft.com/japan/sql/msde/

詳細なガイドがでておりますが、データベースの作成は必要ありません。
ShapeStudio についてくる管理ツールで専用のデータベースを作成します。c:\Program Files\Microsoft Office\Visio11\SDK\ShapeStudio\ にある SSadmin.exe を実行します。MSDE がインストールされているとこのような画面が表示されるので、Database Name と Data Source Name を指定します。プロジェクト名と同じ名前にするのがよいでしょう。日本向けの図形を開発するのなら Project Unit は Metric を指定します。
OK をクリックするとデータソース作成のためのウィザードが起動するので、そのまま指示に従えばデータベースとデータソース プロファイルが作成されます。これでやっと ShapeStudio 起動の準備が完了。

Visio を起動し、ツール メニューから ShapeStudio を選択するとデータソースの選択画面になります。先ほど作成したデータソースを選択するとそのデータベースに接続した状態で ShapeStudio プロジェクトが起動します。付属ヘルプも日本語訳されていますのでこちらを参照しながらいろいろさわってみてください。英語ですがこちらも親切にステップ バイ ステップで情報が提供されています。

https://msdn.microsoft.com/library/default.asp?url=/library/en-us/odc_vis2003_ta/html/OfficeVisioGettingStartedwithShapes.asp

さて、そもそもなんのためにデータベースに接続するのでしょうか?
それは開発する図形の機能や部品をデータベースに登録して、再利用をするためです。例えばよく使う機能はライブラリ化して他のコードから呼び出したりしますが、それと同じ発想で、定義したスマートタグ、右クリック メニューとその動作、グラフィックなど図形を構成する部品 1 つ 1 つばらばらにデータベース登録し、必要に応じで組みあわせて新しい図形を開発する、という開発スタイルが可能になるわけです。Visio 内でこれをやろうとすると、図形やシェイプシート値のコピーを繰り返すしか方法がなく、数が増えたりチームで開発をしているとややこしくなってくることがありますが、ShapeStudio ではこうした手間が解消されます。

<担当: M>
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