Popfly による KML ファイルの読み込みと Popfly による情報表示方法の多様化
KML ファイルとは Google Earth における位置情報を格納する XML 形式のファイルです。
その KML ファイルを Popfly でも使えるようにしたユーザーの方がいらっしゃいました。こちら(英語)です。
Amazon's 3S におかれた KML から Discovery Channel のデータを取ってきて、KML ファイルの地理情報に合わせて Virtual Earth の上に置いていっています。そしてマウスを載せれば、そこから元の記事に飛べるリンクが表示されます。
このリンク先ですが、いろいろな有名スポットの Webcast が用意されているので、旅行の下準備や英語の勉強に最適ではないかと思います。Discovery Channel の記事だけでは、各名所の地理は分かりにくいですが、地図と組み合わせることで、名所のことがさらに分かりやすくなるうえ、地図上から興味ある名所を選ぶことができるようになります。これぞマッシュアップによる新たな価値創造ですね。
さらに Virtual Earth は世界各国の地図を 3D で見ることができるます(左上のメニューから 3D を選んでみてください)。単に平面上の地理情報だけで見るだけでは得られない体験をしていだけるのではないかと思います。
さて、ここで言いたいことは、Popfly は Google Earth さんのデータを取得できる、ということではなく、Popfly を使えば、ひとつの同じデータでもいろいろな表示を行うことができる、ということです。
同じデータを使っていても、表示が違えば、利用者にとっては元のデータの価値も違ってきます。たとえば、Amazon さんの同じ商品のデータを使っていても、Amazon さん自身のウェブサイトで見る商品情報と、Amazon さんの API を使って商品情報を取ってきてまったく違う情報表示を行う Web サイトとは、使い勝手が全く違いますね。同じ書籍を仕入れていても、書籍の置き方や POP による宣伝などで、書籍の見え方はずいぶん変わるはずです。
Google Earth さんと Virtual Earth のどちらが良いのか、というのは一概には言えませんが、今回の場合、Google Earth さん用だったデータを Virtual Earth で使うことで、ブラウザ上で 3D の地図表示ができるようになり、利用者にとっては元のデータを違った方法で活用できるようになった、ということになります。
もちろん、このようなことは過去から可能でした。実際、先ほど例示した Amazon さんのアフィリエイトを利用したサイトは昔からありました。では、Popfly では何ができるようになったのでしょう。
この文脈での Popfly の優れた点は三点あります。ひとつめはデータ アクセスのためのブロックがすでに用意されることで迅速にデータがとってこれるようになった、という点。ふたつめは多様な表示方法を簡単に提供するブロックを提供している点。みっつめは、表示のためのブロックを、リッチなユーザー エクスペリエンスを提供できる Silverlight で提供できる、という点です。
こういったような話がまたおいおいできれば、と思います。