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Communicator Mobile (CoMo) for Nokia のユニファイド ボイス メールでのメッセージあり表示とアクセス

原文の記事の投稿日: 2010 年 9 月 10 日 (金曜日)

このブログでは、メッセージありインジケーター (MWI) のしくみと、エンド ユーザーが CoMo for Nokia から社内のボイス メールにアクセスするときの方法、および、これらの機能を有効するための必須コンポーネントを説明します。

CoMo for Nokia クライアントは、未読ボイス メール数の通知を受け取ることができます。つまり、MWI 機能を提供しており、次の図に示すようなホームスクリーンに未読ボイス メール数が表示されます。

ホームスクリーンをクリックすると、会話リスト ウィンドウ (下図) が表示され、そこからボイス メールにアクセスできます。

Exchange 2007 のユニファイド メッセージング (UM) コンポーネントが Office Communications Server 2007 (OCS) 用のボイス メール ソリューションとして設計されたものであることは既にご存じでしょう。これを OCS と統合できるようにするには、UM サーバー ロール コンポーネントを Exchange 2007 と共に展開する必要があります。これにより、だれでも OCS ユーザーにダイヤルしてボイス メールを残すことができます。そのメールはユーザーの Outlook 受信トレイに配信されるので、UM と Exchange 2007 の統合の結果、社内ユーザーは電子メール、ボイス メール、および FAX メッセージを自分の受信トレイで一元的に受け取ることができます。さらに、Office Communicator (OC) クライアントを使用して一部のボイス メール機能にもアクセスできます。統合環境で特定の人物に電話して返事がないとき (通話中か、呼び出しに反応しないか、ボイス メールに転送されるとき) は UM サーバーへルーティングされます。OCS (または Director) のフロント エンド サーバー ロールが、UM サーバーへの呼び出しを処理してルーティングする役割を担います。UM の詳細については、TechNet とこのブログを参照してください。

CoMo for Nokia ユーザーがこの機能を利用できるようにするには、既に述べた UM サーバー ロール コンポーネントに加えて、以下のコンポーネントも展開する必要があります。

  • ボイス メールの構成。 CoMo for Nokia ユーザー アカウントを Exchange メールボックスで構成して、エンタープライズ ボイスからこの機能を利用できるようにする必要があります。
  • Exchange 2007 のクライアント アクセス サーバー (CAS) -- Autodiscover サービス。 これは Post Office Protocol 3 (POP3)、Internet Message Access Protocol 4 (IMAP4)、Secure Hypertext Transfer Protocol (HTTPS)、Outlook Anywhere、Availability サービス、Autodiscover サービスといったクライアント プロトコルをホストする中間層サーバーです。CAS ロールは、モバイル デバイスを含むさまざまなクライアントからの接続を受け付けて Exchange 2007 サーバーにつなぎます。CAS は Web サービスもホストします。Autodiscover サービスは、Microsoft Exchange Server 2007 に組み込まれた新しい Web サービスです。Autodiscover サービスは、Exchange Web サービス (EWS) に含まれている Web サービス (Availability やユニファイド メッセージング) の外部 URL と内部 URL などのクライアント アプリケーション構成情報を提供します。詳細については、TechNet を参照してください。
  • Communicator Web Access (CWA) の server-legacyImpersonationPolicy パラメーター。 この機能を有効にするには、Communicator Web Access サーバーの legacyImpersonationPolicy パラメーターの値を False に変更する必要があります (既定値は True)。この変更を行うには、TechNet の手順に従ってください。
     

インターネット上の CoMo for Nokia クライアントが未読ボイス メール数を取得するために Autodiscover サービスを利用してどのように Exchange Web Services エンドポイントへのサービス バインドを獲得するかを順に見ていきましょう。

  • 図に示すように、MCX サーバーは Exchange Web Services クライアントです。この例では、Active Directory (AD) で認証される CoMo for Nokia ログイン ユーザーとして偽装されているので、AD に問い合わせて、CAS ロールのインストール時に作成された Autodiscover サービス接続ポイント (SCP) オブジェクトを調べることができます。
  • SCP オブジェクト内の ServiceBindingInformation 属性にクライアント アクセス サーバー/Autodiscover サービスの URL が https://CAS01/autodiscover/autodiscover.xml という形式で記述されています。ここで、CAS01 は CAS の完全修飾ドメイン名 (FQDN) です。
  • クライアントは、Autodiscover サービスのインスタンスを取得して列挙した後、列挙されたリスト内の最初の CAS に接続します。
  • CAS はプロファイル情報を、ユーザーのメールボックスに接続するために必要な XML データの形式で返します。
  • MCX サーバーでホストされている EWS コールバックは、EWS プッシュ方式を使用して、Exchange で DistinguishedFolderIdNameType.voicemail と識別される Voice Mail 検索フォルダーにある ModifiedEvent のすべての通知配信登録を受け取ります。EWS プッシュ通知の詳細については、「MSDN article (英語)」を参照してください。
  • 新しいボイス メールが到着すると、Voice Mail 検索フォルダーに新しい未読電子メールが作成され、それで ModifiedEvent がトリガーされます。
  • EWS コールバックは CAS から登録 ID の通知を受け取り、それで Voice Mail 検索フォルダー内の未読アイテムが抽出されます。
  • 次に、Web サービスに記憶されている登録マップに基づいて、登録 ID に対応するセッション ID の検索が行われます。
  • セッションに記憶されている未読ボイス メール数と受信したボイス メール数が比較されます。ここで差異がある場合には、CoMo for Nokia クライアントに対して、MCX と CoMo for Nokia クライアントの間の既存のイベント通知インフラストラクチャを使用して通知が行われます。
     

ボイス メールにアクセスするためにユーザーは [設定] ページの [全般] タブにあるボイス メール番号フィールドを構成する必要があります。あるいは、設定時に入力を求められたときユニファイド メッセージングのアクセス電話番号を入力する必要があります (これは社内の UM ボイス メールにアクセスするために設定された社内 PSTN 番号です)。この番号を使用してボイス メールが呼び出されます。この呼び出しはセルラー呼び出しであって、OCS Enterprise 呼び出しではありません。社内の音声通話は CoMo for Nokia クライアントではサポートされていません。また、CoMo for Nokia クライアントは OCS Enterprise 音声通話機能をサポートしていないので、着信の音声呼び出しをコントロールしたり、それらを Unified Enterprise Voice Mail にリダイレクトしたりすることはできません。

[設定] ページ内のボイス メール番号フィールドが構成されていない場合、次の図に示すようにユーザーはユニファイド メッセージングのアクセス電話番号を入力するように求められます。この電話番号は CoMo for Nokia ユーザー設定の一部として保存されます。

ご意見があれば、下記宛てにお送りください。

 

Sukuman Rayan

プログラム マネージャー、UC
投稿日: 2010 年 9 月 9 日 (木曜日) 午後 12:16、投稿者: octeam

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Message Waiting Indication and Access to Unified Voicemail on Communicator Mobile (CoMo) for Nokia」をご覧ください。