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vCalendar などを利用して会議出席依頼の機能を実現することに対するサポートに関して

今回は Exchange Server 2007 以降の環境で vCalendar 形式のメールを送信することで会議出席依頼の機能を実現することに対するサポートについてご紹介いたします。

Outlook や OWA などでは会議出席依頼を送信することで予定を登録する機能が提供されていますが、vCalendar / iCalendar 形式のメールなどを利用して会議出席依頼の機能を実現している報告も過去に確認されていました。
実際に vCalendar 形式のメールを送信することで会議出席依頼として処理される場合もございますが、このような方法で会議出席依頼の機能を利用することは Exchange Server ではサポートされておりません。
以下の Blog 記事でも触れられている通り、Exchange Server や Outlook が提供している API を使用しないで会議出席依頼の機能を実現することはサポート外の方法となります。

Building VCALENDAR content without an Microsoft API is not supported by MS.
https://blogs.msdn.com/b/webdav_101/archive/2008/02/26/building-vcalendar-and-ical-is-not-supported-by-ms.aspx

Exchange Server 2007 以降では Exchange Web Service (EWS) と呼ばれる API が提供されており、会議出席依頼の機能も含めて様々なユーザー操作をサポートしております。
以下の MSDN には EWS や EWS Managed API を利用して予定表に関する操作を実施するサンプル コードなども掲載されております。

Calendars and EWS in Exchange
https://msdn.microsoft.com/en-us/library/office/dn495623(v=exchg.150).aspx

Working with calendar items by using the EWS Managed API
https://msdn.microsoft.com/en-us/library/office/dd633702(v=exchg.80).aspx

お客様のシステムで会議出席依頼の機能を利用する際には EWS を使用して実現することをご検討くださいますようお願いいたします。