Exchange サーバーが使用するプロキシ設定 ~ Exchange 管理シェル・Exchange 管理センターに接続できない編 ~
8 月にも入り、Exchange サポート チームでもメンテナンス作業に関するお問い合わせをいただくことが多くなりました。
このようなメンテナンス作業において、作業後に Exchange の動作確認を行おうとしたところ Exchange 管理シェルや Exchange 管理センターに接続できないというトラブルを経験された方もいらっしゃるかと思います。
Exchange の設定は特に変更していない場合、ドメイン コントローラーと時刻がずれてしまっている場合や HTTP Keep-Alive が無効になっているケースが主な要因として挙げられます。
今回のブログでは、この中でもプロキシ設定についてご紹介します。
Exchange サーバーの使用するプロキシ設定
Exchange サーバーで WinHTTP 接続を行う場合、Exchange 独自の設定 (Set-ExchangeServer コマンドの -InternetWebProxy 設定) の他、サーバーの設定も使用します。
また、Exchange 管理シェルと Exchange 管理センターへの接続では使用するプロキシ設定は異なります。
プロキシ設定の確認ポイントについて、以下の通りそれぞれご紹介します。
Exchange 管理シェルに接続できない
Exchange 管理シェルは、netsh コマンドを用いて行ったプロキシ設定を使用します。
Exchange の運用にプロキシの使用が不要な場合には設定を解除し、引き続きプロキシを使用する場合には Exchange サーバーへの接続の除外設定を行います。
Exchange 管理センターに接続できない
一方、Exchange 管理センターは Internet Explore のプロキシ設定を使用します。
こちらもプロキシの使用が不要な場合には設定を解除し、引き続きプロキシを使用する場合には Exchange サーバーへの接続の除外設定を行います。
もしメンテナンス作業後に Exchange 管理シェルと Exchange 管理センターに接続できず、さらに前述のようなプロキシ設定が影響を与えていないことが判明した場合、引き続きファイアウォールやネットワーク構成などの観点でもメンテナンス作業手順が影響を与えていないかについてもご確認ください。
なお、今回 Exchange 管理シェル、Exchange 管理センターのプロキシ利用についてご紹介致しましたが、Exchange 組織間で空き時間情報を共有するような場合もプロキシ設定が影響する場合があります。
これらの設定についても今後、本ブログでご紹介させていただく予定です。
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