Partager via


OWA 検索における検索ヒットの強調表示の強化

(この記事は 2013 年 8 月 26 日に The Exchange Team Blog に投稿された記事 Improvements to hit highlighting for OWA search の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

ご存知のように、私たちが受信するメールの数は日々増えています。多くの場合、重要なメッセージには何らかの対応 (閲覧、返信、ファイリングなど) が行われた後、保管されます。しかし、こうしたメッセージを再度参照しなければならない状況が往々にして発生します。メッセージを探し出す際に簡単で手軽な方法が、検索です。キーワードやメッセージ送信者の名前を入力すると Exchange が検索結果を返してくれます。しかし、探している文面の一部が長い会話の中に埋もれている場合、目当ての箇所を見つけ出すのは大変です。

Outlook Web App では、ヒットした検索語句が強調表示されるので、その語句が長い会話のどこに含まれているかが簡単にわかります。このほど、マイクロソフトでは、Outlook Web App の検索ヒットの強調表示について 3 つの点で機能強化を行いました。内容は以下のとおりです。

  1. ヒットを含む会話アイテムを自動拡張
  2. 最初の検索ヒットまで自動スクロール
  3. 会話の中にヒット ナビゲーションを追加

ヒットを含む会話アイテムを自動拡張

語句を検索して結果一覧から会話を選択すると、Outlook Web App では、その会話内で検索ヒットを含むアイテムすべてが開かれるとともに、該当する語句が含まれないアイテムは折りたたまれるので、検索内容に関連したアイテムに集中して作業することができます。

たとえば、以下のスクリーンショットでは、15 件のアイテム (3 件は未読) を含む会話が受信トレイに表示されています。

キーワード “73” で検索した場合、Outlook Web App では最初の出現箇所に自動的にスクロールし (これについては後ほどご説明します)、“73” が含まれるアイテムすべてを拡張表示して、検索語句が含まれないアイテムすべてを折りたたみます。検索語句が含まれないアイテムの内容を確認したい場合は、そのアイテムをクリックすれば拡張表示できます。検索語句が含まれているかどうかを調べるためだけに各アイテムを開く必要はありません。不要な作業に気を取られずに検索結果に集中できるので、これに勝るものはありません。

最初の検索ヒットまで自動スクロール

語句を検索して結果一覧から会話を選択すると、Outlook Web App では、閲覧ウィンドウ内のスクロール位置が移動して、検索語句が含まれる最初のアイテムが表示されます。

以下のスクリーンショットでは、同じ会話で “low car” (車高が低い車) という単語を検索した結果を示しています。閲覧ウィンドウ (Outlook Web App ウィンドウ内の一番右側のウィンドウ) が自動的にスクロールされて、“low car” が最初に出現する箇所が表示されます。このように、どこが強調表示されているかを見つけるためだけに長い会話を上下にスクロールする必要はありません。

会話の中にヒット ナビゲーションを追加

最後にご説明する強化機能は、私たちが最も自信を持ってお届けする機能で、検索作業にかかる時間を大幅に短縮してくれます。ワード プロセッサやブラウザーの “文書内/ページ内を検索” 機能にヒントを得て、会話の中にヒット ナビゲーション機能を実装しました。これにより、閲覧ウィンドウに組み込まれたコントロールを使用して検索ヒット間を素早く移動できます。コントロールは、検索時に閲覧ウィンドウの右下隅に表示されます。

ヒット ナビゲーション コントロールの各部分は次のとおりです。

  • 検索語句は、閲覧ウィンドウにそのとき強調表示されている語句と同調してオレンジの背景色で強調表示されます。

  • 矢印アイコンのボタンでは、前後の検索語句に移動できます。

  • 数字は、表示されている検索語句のヒット総数と、そのとき強調表示されている語句が何番目に当たるものなのかを示しています。

前後へのボタンをクリックすると、検索ヒット間を移動できます。クリックしたボタンに応じて、閲覧ウィンドウが前後の検索ヒットまでスクロールします。以下のスクリーンショットでは、“knob” (つまみ) という単語を検索し、新しいヒット ナビゲーションを使用して会話内にある 5 番目の “knob” に移動 ( 次へ のボタンを 4 回クリック) した場合の Outlook Web App の画面の様子を示しています。ご覧のように、そのとき強調表示されている語句は、他の強調表示とは異なる背景色 (黄色に対してオレンジ) で区別して表示されます。ナビゲーション ボタンは循環して動作するので、10 番目の語句に移動してから 次へ のボタンをクリックすると、最初のアイテムに戻ります。

これらの機能は、Office365 のユーザーの皆様にご利用いただけます。また、Enterprise のお客様は、Exchange 2013 CU2 を適用することでご利用いただけるようになります。

Kutlay Topatan