REST API を使用するためのオンプレミス アーキテクチャ要件
Igniteで発表された最新情報をはじめ、Microsoft の今をお伝えするイベント「Tech Summit」が11月に日本で開催!
ぜひ皆様のご参加を楽しみにお待ち申し上げております!
「Microsoft Tech Summit」
日時:11月1日・2日
場所:ヒルトン東京お台場
お申込みURL: https://microsoft-events.jp/mstechsummit/
(この記事は 2016 年 9 月 26 日に Exchange Team Blog に投稿された記事 On-Premises Architectural Requirements for the REST API の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)
ハイブリッド環境をご利用のお客様は、近日中に Office 365 とオンプレミスの両方にあるメールボックスに対して REST API を使用することが可能になります。
REST API (メール 、 予定表 、 連絡先の API) の構文はオープン性 (たとえば、JSON、OAUTH、ODATA などのオープン規格をサポート) と柔軟性 (たとえば、ユーザー データへのアクセス許可をきめ細かく設定可能) を兼ね備え、親しみやすく、Exchange のプログラミングを簡単に行えます。開発者は API を使用して、Web、PC、モバイル デバイスなど、あらゆるプラットフォームから接続できます。.NET、iOS、Android、NodeJS、Ruby、Python、Cordova、および CORS 向けの SDK が用意されており、1 ページの JavaScript Web アプリで使用することが可能です。
Microsoft Ignite で発表されたように、Exchange 2016 累積更新プログラム 3 (CU3) を適用すると、Office 365 への REST API の統合がサポートされます。この統合により、Office 365 をハイブリッド環境でご利用のお客様は、メールボックスがどこにあるかにかかわらず、認証とアプリケーションの利用をシームレスに行えるようになります。
ハイブリッド環境で REST API を使用するには、次の前提条件を満たしている必要があります。
メールボックスの要件
REST API を利用するすべてのオンプレミス メールボックスを Exchange 2016 サーバー上のデータベースに配置する必要があります。
インフラストラクチャの要件
すべての Exchange 2016 サーバーを CU3 以降にアップグレードする必要があります。また、既存の Exchange 2016 サーバーを CU3 にアップグレードする際に、オンプレミス環境で /PrepareAD を実行して REST 固有のコマンドレットとパラメーターのサポートを有効にする必要があります。
Exchange 2016 および Exchange 2013 サーバーは負荷分散対象の同一アレイ内に混在させることができますが、Exchange 2013 は REST API の統合をサポートしていません。したがって、REST API をシームレスにサポートするには、負荷分散対象のアレイからすべての Exchange 2013 サーバーを削除する必要があります。
ネットワーク構成の要件
DNS 面では、自動検出の名前空間とオンプレミス クライアントの名前空間に対し、インターネット DNS レコードが存在している必要があります。
CU3 では REST API をサポートするために /api という新しい仮想ディレクトリが導入されています。アクセス先の仮想ディレクトリごとにアクセスを検査して制限するファイアウォールやアプリケーション ゲートウェイが展開されている場合は、REST API 用の仮想ディレクトリへのアクセスが許可されるように設定を更新する必要があります。
REST API は新しい自動検出メソッドを使用して認証方式とメールボックスの場所を判断します。REST API アプリケーションがオンプレミス インフラストラクチャに正しくアクセスできるようにするには、仮想ディレクトリ内の /autodiscover/autodiscover.json ファイルへのアクセスが許可されるようにファイアウォールまたはアプリケーション ゲートウェイの設定を更新する必要があります。
ハイブリッド環境の要件
間もなくリリースされるハイブリッド構成ウィザード (HCW) の更新プログラムでは、オンプレミス環境への REST API の統合がサポートされています。具体的には、更新後の HCW を実行すると新しい認証プロバイダーが追加され、Azure セキュリティ トークン サービスにホスト名が登録されます。
このほか、オンプレミスの Active Directory が Azure Active Directory と完全に同期されている必要があります。
まとめ
REST API によって提供されるハイブリッド環境向けの新機能をぜひご利用ください。
REST API の詳細とサンプル コードについては、https://dev.outlook.com/ (英語) をご覧ください。
プリンシパル プログラム マネージャー
Office 365 カスタマー エクスペリエンス担当
Microsoft の今をお伝えするイベント「Tech Summit」が11月開催決定!
「Microsoft Tech Summit」
日時:11月1日・2日
場所:ヒルトン東京お台場
お申込みURL: https://microsoft-events.jp/mstechsummit/
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