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Office 365 ハイブリッド構成ウィザードが Exchange 2010 に対応

(この記事は 2016 年 2 月 17 日に Exchange Team Blog に投稿された記事 Office 365 Hybrid Configuration wizard for Exchange 2010 の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

 

このたび Office 365 ハイブリッド構成ウィザード (以降 HCW) が更新され、Exchange 2010 に対応しました。この新しいウィザードには、以下の特長があります。

  • ユーザー エクスペリエンスが刷新され、ハイブリッド構成プロセスが簡素化されました。
  • エラー処理のエクスペリエンス向上により、エラーの内容を実際に理解したうえで問題を簡単に修復できるようになりました。
  • HCW の修正プログラムがオンプレミス製品のリリース サイクルとは関係なく迅速に提供されるようになりました。
  • HCW の実行に何時間もかかる原因となっていた非効率的なコードが一から書き直され、数分での実行が可能になりました。
  • 以前のブログ記事では、さらに多くの機能強化についてご説明しています。

今後は、Exchange 2010 の Exchange 管理コンソール (EMC) にバンドルされていた従来の Exchange 2010 向け HCW の代わりに、Office 365 HCW を使用してください。

 

新たなエクスペリエンスの紹介ビデオ

次のビデオでは、Exchange 2010 対応した新しい Office 365 HCW のエクスペリエンスについてご説明しています。

[View:https://youtu.be/IU1tVFGdrRE:0:0]

Exchange 2010 環境で HCW を実行する方法

新しい Office 365 HCW を実行するうえで、従来と異なる点が 1 つあります。それは、オンプレミスの Exchange 2010 の EMC にアクセスするのではなく、Exchange Online の Exchange 管理センターを開くことです。その手順は次のとおりです。

1. ドメインに参加しているマシンから https://portal.office.com にアクセスし、テナント管理者の資格情報でログインします。

2. ポータルのランディング ページで [Admin] アイコンを選択します。

3. 管理ページの左側にあるツリー メニューで、[ADMIN] を展開してから [Exchange] を選択し、Exchange 管理センターを開きます。

4. Exchange 管理センターの左側にある [Hybrid] ノードを選択してから、[Configure] ボタンを選択してウィザードをダウンロードします。

上記の手順の代わりに、こちらのリンク (https://aka.ms/HybridWizard) をクリックして新しいウィザードを直接ダウンロードすることもできます。
注: Exchange 2010 SP3 RU13 では EMC が更新され、新しい HCW が導入される予定ですが、 それまでお待ちいただく必要はありません 。実行の準備ができたら HCW へのリンクをクリックしてください。EMC を開く必要もありません。

よく寄せられる質問とその回答:

Exchange 2010 に対応するように Office 365 HCW を更新したのはなぜですか。

数か月前に Exchange 2013/2016 に対応する新しい Office 365 HCW をリリースしたことで、マイクロソフトはハイブリッド構成プロセスを正確に把握できるようになりました。マイクロソフトでは、エラーや処理速度の低下がな いか、何が問題なのかを確認し、フィードバックを収集して対応しています。これらのテレメトリにより、エンジニアリング側では迅速な対処が必要な問題に優 先して対応できるのです。今回、このウィザードが Exchange 2010 にも対応したため、ハイブリッド構成を採用しているすべてのお客様にこうしたメリットを実感していただけるようになりました。

新しい HCW のメリットの詳細については、Office 365 HCW をご紹介した以前のブログ記事をご覧ください。

Exchange 2010 に対して新しいウィザードを使用するには、どの更新プログラムをインストールする必要がありますか。

必要になるのは Exchange 2010 Service Pack 3 のみで、ロールアップがインストールされているかどうかの確認は行われません。ただし、新しいロールアップではコードやセキュリティの面で多くの修正が行 われるため、(HCW の実行に必須ではありませんが) 常に最新の更新プログラムを適用することをお勧めします。各バージョンの Exchange の最新の更新プログラムの一覧については、こちらのページをご確認ください。

現在の環境で従来の HCW を既に実行している場合でも、新しいウィザードを実行できますか。

はい。現在の環境で従来のウィザードを完了したか、部分的に完了している場合でも、新しいウィザードを実行できます。従来の構成を更新する必要がな い場合は、今すぐウィザードを実行しなくてもかまいませんが、次に更新を行う際にはこの新しいウィザードを使用することをお勧めします。

この新しい HCW は、数か月前に発表された Exchange 2013/2016 向けの HCW とは別のものですか。

いいえ、同じウィザードです。ただし、ウィザードは Exchange 2010 ハイブリッド環境に必要な固有の構成をサポートするように更新されています。たとえば、Exchange 2010 のハイブリッド環境では、メール フロー機能用に追加のリモート ドメインの構成が必要になります。Exchange 2010 をサポートするために、こうした固有の構成を追加しました。

この新しいウィザードは、ベータ版またはテスト用ソフトウェアですか。

いいえ。このウィザードは今後、ハイブリッド環境の構成手段としてサポート対象になります。

まとめ

ハイブリッド展開の作業時間を短縮したり、環境の安定性を高めたり、ハイブリッド構成の作業を簡素化したりしたい場合は、従来の HCW の代わりに新しい Office 365 HCW をご利用ください。このウィザードに関して問題点やご意見がある場合は、ウィザードのすべてのページに用意されているフィードバック用ボタンからお寄せく ださい。お客様の声に真摯に耳を傾け、対応してまいります。

HCW を実行したか、実行する予定がある他のお客様にも、新しいウィザードのことをお伝えいただけますと幸いです。

Office 365 Hybrid チーム

 

※ 本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。